無敗!?余裕の!九天玄女!?
蛟魔王とサクヤ龍王の対決、そして法子の能力?
その結末の最中、こちらでも・・・
私は九天玄女ですわ。
私に向かって無謀にも攻撃を仕掛けて来た彼女は、過去に私と対峙して、初めて私と互角以上に交戦してくれた女性の義妹らしい。
けれど、やっぱり。
勇気と自分自身の力量をわきまえないのとは天と地ほど意味合いが違うと言うの。
「ダメ、全然ダメダメ!そんなんじゃ私を本気にするどころか、傷一つ付けられないわ」
私の忠告に彼女は攻撃の手を止めるどころか、更に激しく向かって来た。
「痛い目をみないと分からないみたいね。手足の骨を2、3本折れば気がすむかな?」
私は彼女の突き出した拳を紙一重で躱すと、無防備になった彼女の首元に手刀を振り下ろした。
(これで眠っていなさい)
しかし私の手刀に合わせるように、彼女は身を前方に一回転すると、手刀は空を斬った。
「あら?」
私は手加減したとしても自分の攻撃を躱した彼女にムッとした。
「デコピン!」
私は指を弾くように正面を向いた彼女の額に向けてデコピンを食らわした。
「うがっ!」
かわいい顔からは想像出来ない苦痛の声が漏れると、デコピンで彼女を弾き飛ばした。
「脳震盪はまぬがれないわね」
けれど弾き飛んだ彼女は身を翻して体勢を変え、地面に踏ん張るように勢いを殺しながら着地した。額から流れる鮮血を片手で拭うと、彼女は再び特攻を仕掛けて来たの。
「死ななきゃ分からないの?多少見込み
それでも彼女は止めない。
私の忠告なんて無視。
「弱い物イジメは性に合わないのにな〜」
私は彼女を黙らせるために、ほんの少し力を籠めると、拳を打ち込んだ。
さっきのデコピンの百倍は強力よ。
下手したら首が折れる?
受けた腕の骨が砕ける?
二度と戦うどころか、立ち上がれなくなっても知らないわよ。
逃げ場のない圧が彼女に押し寄せた。
「!!」
彼女は受けるわけでも躱すわけでもなく、そのまま私に向かって突っ込んで来た。
「死ぬ気なのー!?」
けれど彼女は合わせるように、この私の拳に拳を当てに来たの。
「その拳、腕ごと吹き飛ぶわよ!」
しかしもう止められない。
拳と拳が衝突した。
力押しで私が勝るのは当然。
そう思ったのに・・・
「う、嘘?貴女・・・本当に?」
拳と拳は相殺するかのように力の勢いは中心で弾けて頭上へと上昇し、弾けて爆風が襲う。
「この娘、戦いながら強くなっている?あの彼女と同じだわ。戦いの中で研ぎ澄まされる羅刹の血」
私の魂が揺さぶられた。
「それが本物かどうか確かめてあげましょう」
すると彼女は私に答えた。
「いつまで上から目線かな?私を舐めてかかると、痛い目どころか泣きべそかいても知らないわよ!」
「大口叩きますね。改めて教えて下さい。貴女の名を」
「忘れさせないわ。私の名は鉄扇!姉の跡を継ぎ、全ての女子最強になる女よ」
「あら奇遇。少なくとも私は無敗を誇っています。私を倒せれば貴女が最強と謳っても良いと思うの。ただし出来ればね」
「上等よ!」
私を奮わせられるかお手並み拝見ですね。
次回予告
九天玄女と鉄扇の戦い。
鉄扇は格上の相手に勝利を掴めるのか?




