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隔世異伝・転生記~神を導きし救世主~  作者: 河童王子
女子高生変革封神大戦編
596/713

この日のため?法子達の戦い!

姜子牙と黄天下の危機に、法子達が参戦。


しかし、話はそう簡単ではなかった。


私は法子よぉーーー!!


って、忘れてないわよね?

私だって頑張っているの。

頑張っていたんだからね!!



「あ~もう、厄介だわ~!」


私に向かって襲い掛かって来るのは、姿形、能力すら同じカミシニの神仙。

趙公明が無数に現れ、倒しても倒しても、その欠片から増殖して来るの。


「きゃあ!」


向かって来る趙公明の拳が伸びて私の顔に触れる寸前、


「!!」


その拳は握られ掴まれる。



「法子には指一つ触れさせないよ」


「阿修羅!」



阿修羅は拳を強く握ると、漆黒の炎が噴き出して塵と変えたの。


「あっ」


けれど、その塵は集まり、新たな趙公明を出現させて復活する。


「こりゃ~キリがねぇぜ!」


私の背後を守る孫悟空が泣き言を言っている。



「孫悟空!あんたが泣き言言ってどうするのよ?もっと気張ってよ」


「猿使いの荒い法子だぜ!」



そして八怪と沙悟浄が趙公明の襲撃に飲み込まれて、姿が見えなくなっていた。


「二人とも!」


けれど二人は群がる趙公明達を強烈な覇気で吹き飛ばして、その場に立ち上がると、私に大丈夫だと頷く。


「二人とも頼りになるわ~」



そこに鉄扇ちゃんが芭蕉扇を振り回して趙公明を吹き飛ばしたの。



「コイツらを粉々にしても直ぐに復活するわ!だったら遠くにまで飛んでけぇ!」



鉄扇ちゃんを中心に趙公明達が竜巻に乗って飛んでいく。


「ウラァアア!」


八怪の眼が輝き、金色の光を放つと趙公明達の身体を隅から隅まで。

しかし、そこにはなかったの。


「コイツらは核もないら。オラの眼でも核が見つけられねぇらよ」

「八怪兄貴の破壊の魔眼でも無理なんですね。もうお手上げかもですね~」

「沙悟浄、そのわりには諦めた顔をしていないらな?」

「そうですね。はい。奴らカミシニには私の神力は通用しません。倒しても直ぐに復活します。ですが考えようですよ~。鉄扇ちゃんがやったように倒すのではなくて、襲って来なく、戦えなくする方法が最善です!」



沙悟浄は印を結ぶと、その力を地面に向けて放つ。

すると地面が盛り上がってきて群がって来る趙公明達を覆い被すように飲み込み、地面の中に閉じ込めていく。



「これなら多少は時間稼ぎ出来ますよ~」


「時間稼ぎ出来るらか?本当に?」


「えっ?」



見ると、新生韻国の門が開かれ、数えきれないほどの新たな趙公明の軍勢が砂ぼこりを上げて私達に向かって来ていたの。


「・・・・・・」



いや~泣きたいわ。


私は思い出し考える。

ナタクと一緒に戦っていた二人を、先に向かわせた事。

もしかして判断ミスだった?

彼らに趙公明達を任せて、私達が城に入って、あそこの親玉達を倒していた方が楽だったのかもと。



「う~んんん」


「どうした法子?面白い顔をして?」


「誰が面白可愛い女子高生よ!」


「いや、そんな事は言ってないぞ」


「そうね。失敬」


「戦いの最中によそ見してんなよ」


「分かっているわよ」



けど、私は左右から間合いに入った趙公明に反応が鈍る。


「あ、やばっ!」


「馬鹿野郎」



孫悟空は如意棒を投げて趙公明の頭を貫き吹っ飛ばし、もう一体に向かって蹴り上げる。


「うぉりゃああ!」


そして落下する趙公明を、



「法子に近付くんじゃねぇー!」


その瞳が金色に光輝き、拳が燃える。


「!!」


拳に貫かれた趙公明は完全に消滅して、消え去った。


そうなの。

金色の魔眼の力で倒せば、この趙公明達も復活しないの。

なのに何故、私達は魔眼の能力を使わないのって?


う~んんん。


実はね?

チートに思えたこの魔眼の能力も、そう完璧な力じゃなかったのよ。

つまり限界があるの。

力を使いすぎると、その反動で身体が全く動かなくなる。

この状況でもし力を使いきったら、どうなると思う?

無数に現れる趙公明の集団に抗えずに、私達は全滅確実よ。

だから本当に使いどころを考えないと、あの時のようになっちゃうの。



あの時のように・・・


それは私達がカミシニ達が蔓延る地上界に来た時、まるで見越していたかのようにカミシニの襲撃に合ったの。

奴らは間違いなく仙界からの刺客。

西王母が送り出したと思うの。


確かにカミシニ相手に戦う事は厄介なのは八仙達との戦いで知っていたわ。

だから私達は天界に戻って、拘束されている間、この魔眼の使い方を訓練したのよ。


魔眼を全開に使いぱなしにしていたら、限界に気付けないまま身動き出来なくなって、呼吸するのも辛くなるほど消耗した。下手をしたら身の危険を感じるくらいに。

魂の消耗と、この魔眼の能力は恐らく連動していて、魔眼の力が尽きると魂も尽きる。

それが私達の見解なの。

だから私達は魔眼の力を一気に使うのではなくて、防御や攻撃の一瞬にだけ発動させて効率よく発揮する訓練に励んだの。


だから、直ぐに地上界に来れなかったのよ。


遊んでいたわけじゃないわよ?


それに・・・




「もう、あのような事はあっては、ならないから」



そうよ。

もう二度と、駄目なんだからね!


私は戦っている孫悟空を見る。

もう、孫悟空を死なせるような事はさせない。

それに皆も、私が絶対に死なせないからね!



それは、あの戦いの時の事なの。


そんなこんな。

次回予告


法子達が地上界に直ぐに来れなかった理由が明かされる。

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