表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
隔世異伝・転生記~神を導きし救世主~  作者: 河童王子
女子高生救世主編!
48/711

三人の転入生?それは新たな厄災の始まり!!


図書室で出会った謎の少女・ノア


彼女の予言は何を意味するのか?


そして、女子高生編最終章が始まる!


私は法子。


ちょっとまた事件の予感。


学園生活が漸く落ち着いて来た今日この頃、クラスメート達が騒ぎ始めたの。


だって、この時期に転入生が入って来たのよ?しかも三人も?しかも男の子達が騒いでいるから、転入生は女の子ばかりなのよ。


どんな娘達だろ?


そして運が良いのか?三人とも私のクラスに入って来たのよ。


教室の扉が開いて三人が入って来る。男の子達はクラスの女の子達に見慣れているせいか、新しい女の子達に歓喜していた。


先生の指示に従い、三人の女の子達は自己紹介する。


「新谷 玲羅です」


彼女は肩くらいの髪の女の子で、何か気が強そうなイメージの女の子。


「私は…白石 雪です」


逆に気の弱そうな背中まで伸びたストレート髪の女の子。


「私、鈴木 美和です」


彼女は同級生にしては少し大人びた真面目そうな女の子ね?優等生タイプ?


私は三人を物色しながら思ったの。


「可愛いは正義ね!」


三人とも涎出るくらい可愛いくて、たまんないわ。


友達にな・り・た・い!


もう、私の目はおじさんの目になっていたの。


三人は与えられた席に向かうと、新谷 玲羅さんが私の隣に座る。


「よろしくね?」


私が握手しようと手を出すと、彼女は私を無視をして座ったの。


えっ?


気付いてなかったの…かな?


転入生だから緊張しているのよね?


まさか…一目見て嫌われた…なんてないわよね?


私は伸ばした手を引っ込め、ちょっとブルーになる。


そして普通に授業が終わり、クラスメート達が転入生に群がって私は声すらかけれず、昼になった時に漸く話しかけるチャンスを得たの!


「学校の案内するわ?」


ちょっと先輩風に気取ってみたの。


「結構よ?じゃあ」


玲羅さんは他の二人の転入生を連れて教室から出て行ったの。


「あぅ…」


やっぱり、学校の案内させてくださいと、土下座するべきだったの?私は友達作りに自信を無くす。


私は葉子と一緒に昼のお弁当を食べるために屋上に向かう。


「今日は特等席ね?」


屋上はお弁当食べるには競争率が高くて、先に葉子に陣取って貰っていたのね?


「転入生の三人を誘ってみたけど、ダメだったよ~」


「そうなんだ?何かあの三人、最初から友達だったみたいだから、まだ新しい学校のクラスメートに心許せないのかな?」


「そうかもね~残念だわ。でも、これからよ!」



私達は二人でお弁当を摘まむと、


「そのお弁当は優君?」


「当たり前でしょ?私には料理の「り」の字も出来ないからね!」


「自慢しないの?今度教えようか?」


「お…お菓子作りからなら…」


「太るわよ?」


「大丈夫!身体は動かしてます!それに基本的に作って貰う方が美味しいのよね~」


「ダメな娘…」


「酷い!」


と、女子高生トークに花を咲かす。良いわ~こういうのって、女子高生してるって感じするもん!


私は気になる事があったの。


「ねぇ?そういえばうちの学校に転入生多くない?この前の隣のクラスにも入って来たよね?」


「ほら?富士山の近くの学校の子達が転入して来てるんだって」


「あっ!」


果心居士の件で、富士山は確かに一度は噴火したのだけど、私がいない間に総本山の皆が鎮めたらしいの。でも地震なんかが頻繁にあったり、地割れがあったもんだから近辺に住んでる人達は引っ越しや転校を余儀なくされたの。


「じゃあ、彼女達も?」


「恐らくね?法子がいない間にも、確か十人くらい転入生いたのよ?」


「そうなんだ?じゃあマンモス校になっちゃうわよね?うちの学校?」


「………」


「どうしたの?」


「法子、再試で忙しかったから知らないんだね?」


「何を?」


すると葉子は暗い顔で私に教えてくれたの。私がいなかった間に起きた失踪事件と、近隣の学校を中心に起きてる通り魔事件を…


「そんな事が?警察は何だって?私、アニメしか観てないから解らないの…」


「もう!ニュースは観なよ?私達だっていつ巻き込まれるか解らないんだから!」


「ごめんなさい」


「警察は失踪事件としか発表ないけど、ネットなんかだと猟奇殺人に巻き込まれたとか、富士山の噴火の時に肉食系の獣が野放しになったって噂よ?」


「猟奇殺人?肉食獣?何よ?それ?」


「失踪した子達は実はもう発見されているんだって…それも全員、刃物で全身を切られた遺体や、まるで獣に食べられたような感じだったみたいよ?しかも見付かった場所は全て学校なんだって?」


私は唾を飲み込む。でも、私がいなくなっていた間に多発しているなんて奇妙ね?肉食系の獣とかじゃなく、もしかして、また魔物とかが絡んでるんじゃ?


放課後になって、私は式神を飛ばしたの。式神は私の住む町の至るところに飛んでいく。


「これで何かあれば気配で解るはずだわ!」



だけど、その次の朝…


私は噂を耳にしてしまったの。


隣の中学校で肉食系の獣が現れて、例の如く生徒を襲い食い散らかしたって話を…


しかも目撃者は一人もいない。


噂は広がり、学園はその話で持ちきりになったの。


でも、あり得ない!


私の式神は、その事件があった場所にも飛んで行ったはずだわ!化け物は勿論、例え本当に獣だったとしても私に知らせてくれるはずなの。


その日は1日、いてもたってもいられなかった。


そして夜になって、私は陰陽師の格好で外に出る。


「こうなったら直接真犯人を見つけるんだからね!」



だけど、朝まで歩いて何の気配も見付けられずに無駄足になったの。


その日の朝、私は顔を青ざめる事になる。


例の猟奇殺人事件?肉食獣?それが同時に幾つもの学校で起きたんだって聞いたから!


私は昼に机で眠りながら考えていた。こんな事はあり得ないわ?しかも私が探索中に何ヵ所も起きていたなんて?


その時、葉子が私に声をかけてきたの。


「な~に?私は今日はネムネムで~す!」


「何?また深夜アニメ?」


「そんなんじゃないもん!葉子には解らないだ…私の苦労が?」


「はいはい!イジケないイジケない」


すると葉子は私の前に地図を広げて見せたの?


「何?これ?」


葉子はペンで地図に赤マルを書いていく。


「ん?」


「気付いた?これが最近ネットで出回っている猟奇殺人事件が起きた学校よ?」


「あっ!」


それを見ると、富士山から順に学校を転々として、少しずつ、少しずつ近付いて来てるの。



「これって…私の妄想であって欲しいんだけど…」



近付いていたの。


私達の学校に少しずつ?


順に?しかも私達の学校を中心に円を描くように、昨日事件が起きた。



「私、恐いわ…」


震える葉子に、私は彼女の顔を引き寄せ抱き締める。


「だ~いじょうぶ!私がついてるし、葉子は私が守ってあげるから!」


「法子も無茶はダメよ!貴女に何かあったら…私…」


「私は強いから!」


そして地図を再び見て解った事があったの。もし私達の学校が目的なら、まだ残っている学校が一つある事に!


「…今夜は、この学校に行ってみるしかないわね!」


私は深夜、準備をすると例の学校に忍び込む。



「取り越し苦労なら良いけど?」



式神は至るところに散らばせ反応はない。


安心していたその時、私は人影を見たの?


私は気配を消して人影を追う。


でも?


人影は誰もいない校舎へと入って行く。そして、私は人の気配を感じたの。


「誰かいるわね?こんな時間に校舎にいるなんて、不審人物確定だわ!」



…あ、えっと、私は違いますからね?


私は気配のする方に向かう。何か嫌な感じがする?凍てつくような嫌な感じが…

私の本能が危険を告げる。


「でも、逃げないのが私の長所!」


気配は三階の教室の中からだった。


そこで私は見てしまったの!猟奇殺人の現場を?


教室には二人の少年が獣に貪られたかのような状態で死んでいた。血が机や椅子に悲惨し、並みの神経なら目撃しただけで意識が飛ぶのかもしれない。


「慣れって恐いわ…」


私は自分自身が裏の人間だと改めて実感する。


そして、黒板の方に犯人らしき者達がいたの!?


「嘘っ??」


そこには、身体を貫かれた状態で黒板に、全身を無数の刃物で斬られた状態の女の子が無惨な状態で張り付けにされていたの。しかも、その前に立つ犯人の姿は三人?その三人は??


「貴女達が犯人なの?」


私は声を出して犯人達に向かって問う。


その犯人は私と同じ学校の制服を着た、今日転入して来た彼女達だったの!



「見られたわね?」



突然現れた私に特別驚く事なく、三人は私を見る。


「貴女達が犯人なの?そうなら私が貴女達を逃がさないわ!」


と、私は三人に向かって叫んだ。





その頃、


総本山でも事件が起きていたの。それは総本山全土を揺るがす大事件になる。


一匹の白い蜘蛛が総本山の五重塔の地下にある礼拝堂へと向かっていた。


その蜘蛛は決して近寄れないはずの結界をすり抜けながら、目的の場所へと確かに向かっていたの。


そこは地下の湖?


その中心に滝に打たれる神聖な祭壇があるの。そこは総本山の巫女のみが入る事が許される聖地。巫女様はそこで日本だけでなく地球上全ての災いを見ていたの。その巫女様こそ、この総本山を統べる座主様と同格の卑弥呼様の祭壇なの。


卑弥呼様は自分に迫る気配を感じ、その姿を見た時!


「あっ!」


邪悪な者は一切寄せ付けない結界の中に、無数の化け物が現れる。



今、総本山と私の目の前で同時に大事件が勃発したの。



そんなこんな。

次回予告


突如、総本山に現れた化け物と、夜間の学校で法子の前で起きた事件!


最終章の始まり!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ