孫悟空と那我羅!出し尽くす戦い!
孫悟空の魔眼と黄龍変化!
このコラボで那我羅を倒せるか?
俺様は孫悟空だぜ!
俺様は覇王を相手に覚醒した。
金色の魔眼と金色に輝く黄龍の鎧。
何故、俺様に黄龍の鎧が?
確かに俺様の身体は一度、龍神族の王である黄龍王に見初められて、その身体を奪われた事があった。
しかし今、黄龍王は新たな転生を待つためにその魂は俺様の身体を解放して消えたはず。
しかし残された魂の欠片が俺様の魔眼の覚醒に感化され、再び呼び起こされたのだ。
今の俺様は黄龍の力をも手に入れたのだ。
「その力は龍神の王の力か?仮染めの力でこの俺をどうこう出来るとでも?」
しかし覇王も疼いていた。
度重なる強者との戦いに戦闘の疼きが満たされるどころか、更に欲求が膨れ上がっていた。
まるで戦闘中毒者。
お前がどんなつもりでも関係ねぇよ。
「それよりさっきの言葉を撤回しやがれ!生憎、そんな言葉一つで動揺する俺様じゃねぇがな!」
「お前如きを動揺させる必要があるとは思えないがな?それよりも俺を楽しませたいなら、かかって来るが良い!歓迎してやるぞ?」
覇王は俺様の腕を振り切ると、
「そっちがその気なら全力でいかせてもらうぜ!」
俺様は飛びかかっていた。
俺様の魂が黄龍王の記憶を残していた。
強大な力だけでなく戦い方も残っていたのだ。
俺様は指を開かせると光速の拳が放たれる。
「光速の龍猿の拳」
振り払われるように放たれる光速の攻撃。
その攻撃を覇王は剣で受け返す。
「応龍をも上回る黄龍の力、味わってみたかった」
そして光速の中を潜り抜けながら迫ると、その剣先が俺様の顔面間近にあった。
「!!」
が、その剣先を俺様は躱した。
そして覇王の間合いに入り、力の籠めた拳が繰り出されようとしていた。
「打ち込むぜ!華王石拳!」
その一撃は覇王の腹部に直撃した。
「うごぉおおおお!?」
その俺様の拳の威力に弾き飛ばされながらも堪えた覇王は初めて膝を付いたのだ。
そして、ゆっくりと立ち上がり俺様を睨んでいた。
「俺が戦っているのはどうやら黄龍ではなかったようだ。お前は何者だ?」
俺様も拳を覇王に向けて答えた。
「俺様の名を知りたければ先に名乗れよ?覇王!」
すると覇王は笑みを見せて答え直す。
「俺は覇王・那我羅!この世界を無に返す覇者」
対して俺様も答えた。
「俺様は聖天大聖・孫悟空様だぁ!この世界を無に返す覇者なんて言ってる大馬鹿迷惑男をブッ倒す者だ!」
そして対峙した俺様と那我羅は同時に飛び出していた。
凄まじい斬撃が俺様を襲う。
「如意棒!」
俺様の手に如意棒が出現して覇王の剣激に対して弾き返す。
すると赤色から俺様の気を帯びて金色に染まった。
凄まじい攻防の中で互いに一歩一歩と近付いていた。
那我羅の攻撃が見えるし、戦える。
さっきまで怯んでいた事が嘘のようだ。
身体が軽くて思い通りに動く。
黄龍王の力を我が物とした俺様は無敵だ!
そして、この目の前の嘘っぱちをブッ倒す。
「ウォおおおおおお!」
俺様は雄叫びをあげ気合いとともに龍妖気を更に高めた。
俺様の気に大地が震える。
「うぉりゃああ!」
その手の如意棒を回転させながら隙あらば突き出して先手を取りにいく。
「鋭くも魂の籠もった一撃だ。受ける手が痺れるぞ?ならば俺ももう少し上げるぞ!」
途端、那我羅の剣筋が変わり速さも鋭さも加速したのだ。
まるで今までが手加減されていたようだ。
「腹立つぜ。そのまま手加減していろよ!そんで俺様にぶっ倒されろよな!」
俺様も那我羅の攻撃に慣れ始めていた。
恐らく俺様の中の黄龍王の力が少しづつ馴染んで来ているのか?
浸透しているような感覚。
これは俺様の持つ金色の魔眼の能力でもあった。
金色の魔眼の力が俺様の未知の力を引き出す。
「負ける気がしねぇーな!」
だが、覇王も俺様に興味を抱く。
そして思い出したのだ。
最初に俺様達と遭遇した時に、自分の振り下ろした人振りの剣を受け止めた者達の事を。
それは阿修羅と法子、そして俺様だった。
「あの娘が最期に残した言葉は虚言ではなかったようだな?俺を倒す者が現れるとか・・・俺は嬉しいぞ!挑め!抗え!そして俺を満足させろぉー!」
覇王も俺様との戦いに魂が奮える。
那我羅の攻撃を受けながらも俺様は逆転の一手を考えていた。
てか、冗談キツイぜ!
俺様は命懸けの本気だってのによ!
持久戦は保たねぇ。
ならば一気に畳み込むぜ!
俺様は双刀の朱雀の剣を交差させると両側から業火が覇王に迫る。
「!?」
すると俺様の姿が朱雀変化へと変わっていく。
金色に輝く朱雀の鎧。
その炎は金色に輝いていた。
「黄龍朱雀!」
それは黄龍王の力を上乗せした朱雀変化だった。
その金色の炎は那我羅から発する障気を浄化して、大地に亀裂が入り業火が噴き出したのだ。
まるで噴火の如き勢いで覇王の移動範囲を狭めていく。
そこに俺様は突っ込んでいた。
しかもその姿は朱雀の姿ではなく、金色に輝く白虎の鎧を纏っていた。
「黄龍白虎」
黄龍の力を上乗せした白虎の変化。
攻撃特化の白虎の攻撃は、まるで閃光の槍の如く雷撃となって那我羅を襲う。
かわしきれない光が那我羅の身体を貫き、剣を盾に構えたその直後、頭上から影が迫って来ていた。
「黄龍玄武!」
黄龍の力を上乗せした玄武の変化から繰り出される巨大な大斧が落下して来たのだ。
咄嗟に那我羅は防御を上段で構えて受け止めたのだ。
「うグッ、グゥオオオオ!」
が、その衝撃は受け止める那我羅の足下を陥没させ衝撃は重力波の如く更に那我羅を沈めていく。
そこに最後の変化が現れる。
「双黄龍!」
金色に輝く黄龍刀を手に繰り出されるその攻撃は一撃必殺。
俺様は更に龍気を高める。
「逆鱗突破!」
全ての力をこの一撃に籠める。
龍の血を活性化させて一時的に力を極限にまで跳ね上げる奥義、逆鱗。
今ある全ての力を籠めた必殺技だった。
「面白い。その一撃を受け止められれば俺の勝ち。もし無理ならお前の勝ちと言うわけか?ならば俺も懇親の一撃で受けて立とう!」
那我羅の蛇気が一気に跳ね上がった。
踏み込む足下から大地が揺れ動き、震撼する。
そして繰り出されるは鞘に収めた後の究極の抜刀。
「葬断覇剣斬り(そうだんはけんぎり)」
俺様と那我羅の剣が衝突した。
「うぉおおおおお!」
「ォオオオオオオ!」
俺様と那我羅を中心に力の波動が凝縮していく。
一瞬でも気を緩ませればお互いの力が一度に押し寄せるだろう。
此処から先は意地と気合いと我が儘の勝負だった。
「孫悟空、何処まで俺を楽しませられるか?」
「うるせぇ!余裕ぶっこいてると俺様がお前を泣かせてやるぜ!だから、もっと気合い入れて見ろよ?俺様はまだまだ余裕だぜぇ〜」
全然、余裕ないッス。
もうヤバいッス。
強がりです。
ハッタリです。
負けん気の成せるわざです。
「だから負けねぇーー!」
互いの力と力の衝突。
まだまだ膨れ上がる那我羅の力に俺様は負けじとありったけの力を込めた。
「見事だぞ?孫悟空!この俺をここまで熱くさせてくれるとはな」
「俺様も熱く高まってるぜ!」
お互い死への緊張に酔っていた。
もし一瞬でも力を抜けばお互いの力の渦に飲み込まれてしまい、どちらかが跡形もなく消滅するだろう。
命の均衡状態。
「だが、そろそろ決着を付けさせて貰おう。この俺をここまで追い詰めた礼に見せてやろう!これが俺の全力だ!」
「!!」
那我羅を中心に力の渦が更に膨張したのだ。
これが本当の本当に那我羅の全力なのか?なんだな?そうなのだな?
「へへへ」
俺様は笑みを見せたのだ。
それは何を意味するのか那我羅も理解出来なかった。
しかし出し尽くした那我羅の力は俺様の力を遥かに上回り全ての力が俺様に押し寄せたのだ。
「う、うぐぅううう!」
「滅びよ!孫悟空」
那我羅が剣を完全に振り下ろすと俺様は指先から全身にかけて消滅していく。
「うがァああああ!」
那我羅から放たれた全力の一撃は俺様を巻き込み消滅させた。
しかしその力の余波はその勢いを残したまま軌道を変えたのだ?
そして那我羅を中心に囲むように渦を巻き始める。
「これは一体?」
那我羅はその時、気付いたのだ。
自分を中心に今、この一帯が結界の中に閉じ込められている事に。
「いつの間に?」
その結界を張っていたのは四つの影?
黄龍朱雀の俺様、黄龍白虎の俺様、黄龍玄武の俺様、黄双龍の俺様の姿だった。
四体の俺様に囲まれたピラミッド状の結界の中に那我羅は閉じ込められていたのだ。
そして頭上を見上げた時、その中心にもう一体の俺様がいた。
「この時を待っていたぞぉー!」
それは変化の解けた俺様だった。
全てはこの奥義への布石。
那我羅に有りったけの力を全て出させた上に俺様の全ての力を上乗せさせ、更に倍返しにする最終奥義だった。あの始祖の蛇神テューポーンを倒した技だ!
なぬ?那我羅相手に通用するかだって?
この奥義は相手が強ければ強い程破壊力を発揮する。
だからこそ俺様は那我羅の力を引き出し受け止めていたのだ。
その全ての力と俺様自身の力を上乗せした攻撃をブチかますために。
那我羅も置かれた状況を理解した。
「この俺を罠にかけたつもりか?何をするつもりか知らんが受けて立とう」
しかし那我羅はこの結界の中で力が自由に出せない事に気付く。
それどころか力が吸い出され奪われていたのだ。
そう。
この奥義に結界は必要不可欠。
更には那我羅を結界の中に閉じ込める必要があった為に俺様は那我羅の意識を俺様自身に集めさせていた。その間に分身達が準備する時間を作っていたのだ。
ちなみに消し去られた俺様は黄龍王の力を残した分身体。
そのお陰で二度と黄龍変化は使えないだろうが、構いません。
大切なのは、この一撃のためだからな!
そして今!
俺様はピラミッド上の結界の頭上で伸ばした腕の拳を握り締めながら力強く引き付けると、結界の中で漂う力の渦がピラミッド上の中心へと吸い込まれていく。
この中の力を全て吸い出した後に纏めて戻した時、結界の中で存在する全てが消滅するバックドラフト状態になるのだ。それが、この!
「究極奥義・無乗拳降伏!」
三蔵から唯一受け継いだ最終奥義。
俺様に出来る最終手段。
俺様は溜め込んだ全ての力を結界の中にいる那我羅に向けてブチかましたのだ。
結界の中で強烈な閃光が爆発した。
俺様もこの一撃には全ての力を使い果たしてしまう。
だからコレで終わらせてやる。
が、その時!
「ウォおおおおおおお!」
この結界の中で那我羅が俺様目掛けて飛び上がって来ていたのだ。
何処にそんな力が残ってやがるんだ?
迫る那我羅の腕が俺様に伸ばされた時、
俺様も一瞬覚悟してしまった。
が、それはそこまでだった。
「う、ぐむぉおおおおおお!」
消滅の力は那我羅の身体を飲み込むように結界の中に引きずり込み、そのまま姿は消え去ったのだ。
「ハァ、ハァ・・・」
そこで結界が消えて俺様は地上に転げ落ちた。
指一本全く力が入らなかった。
魔眼の力も消えているようだ。
それでも俺様は首を曲げながら荒廃した辺りを見回す。
那我羅の気配は完全に消えていた。
お、終わったのか?
俺様が勝ったのか?
勝利に俺様は歓喜した。
しかしその喜びに満たされている場合ではなかったのだ。
何故なら那我羅が何か変な事を呟いていたからだ。
法子が死んだって?
あの殺しても死ななそうなお転婆娘が?
「ありえねぇわ!」
俺様は力が出ないため、声を出して呼び寄せる。
「金斗雲!」
すると天から金色の飛行雲が降りて来て俺様の前に止まったのだ。
「俺様を法子のもとに頼むぜ?」
そして金斗雲にしがみつき、何とか乗りかかろうとした時、背後からとてつもなく嫌な気配がしたのだ。
「ビクッ!!」
俺様は恐る恐る振り向く。
するとそこには何か強い磁場を発する光の塊が浮いていたのだ。
「何だ?ありゃ?」
本能的に嫌な感じしかしなかった。
「まさか那我羅が下等な生物に倒されるとは思わなかった。このワタシを閉じ込めていた器とは思えんな。だが、それではワタシの真の復活に時間がかかってしまう。永く待たされた強き魂の器をこのまま失うわけにはいかん。再びワタシの手で再生させてやろうぞ!那我羅よ!」
俺様の目の前で信じられない状況が起きていた。
光の塊を中心に失われた肉片が増殖しながら形作り、消滅したはずの那我羅の身体が目の前に現れたのだから。
「う、嘘だろ?そんな馬鹿な!?」
もう俺様には戦う力なんて残ってはいなかった。
この戦いは終わらないのか?
次回予告
まさかの復活?
謎の声の主?
この戦いの終わりは何処に向かっているのか?




