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隔世異伝・転生記~神を導きし救世主~  作者: 河童王子
女子高生覇王討伐編~真・救世主伝説~
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獅子の咆哮!無敵と無敗の戦い!

ついに始まる最後の敵!


覇王・那我羅!


この相手に勝てる者がいるのか?


俺様は孫悟空

八怪と紅孩児が牛帝覇蛇と、沙悟浄と鉄扇が白蛇の巫女激闘を繰り広げていた時、俺様は覇王の前に立っていた。


その威圧感はハンパねぇわ!

恐らく俺様が過去に戦った誰よりも強い。

手に汗握る。

武者震いが身体を震わす。

いや?

これは本能が告げる恐怖か?

リアル震えなのか?

足が進まねぇ。


そんな俺様の萎縮に気付いてか、覇王は動かずに俺様を突き刺すような眼光で見ていた。


「胸糞悪い。この俺様を相手にしてないってか?」


軽口を叩こうが身体が動かないのは事実。

そんな時、


「ウゴォオオオオオオ!!」


俺様の隣で気合いの咆哮が響き渡った。


オッ?

忘れていた。

俺様は一人じゃない。

俺様の隣には獅子の頭をした獣人の魔王。

獅駝王改め、百獣王がいたのだ。

百獣王の眼は覇王相手に戦う気満々だった。

ヤル気の炎が迸る。


「俺俺、待っていたぞ!この日を!ガゥ〜」


戦闘狂の馬鹿野郎。

それが頼もしくも心強い。


「もう我慢しなくて良いだろ?俺俺、もう我慢出来ないから、もう出るぞぉー!」

「お、おい!」


百獣王は俺様の制止を振り切り飛び出すと、覇王に向かって襲い掛かる。

俺様も後追いで釣られるように駆け出していた。

全く俺様を置いて行くなよ〜


「四聖獣変化唯我独尊・青龍!」


俺様は青龍の鎧を纏い全身に龍気を高める。

青龍と言えば特殊能力があった事を蛟魔王から聞いていた。

四聖獣の長である青龍は他の朱雀、白虎、玄武の特殊能力を同時に引き出し使えると言うのだ。

朱雀の再生力に体力、白虎のスピードと攻撃力、玄武の防御力と破壊力。

その同時解放こそが四聖獣変化の極意。


百獣王と俺様の同時攻撃が覇王に迫る。

対して覇王は玉座に座ったまま俺様達を見て笑みを見せたのだ。


「この俺を奮わせられるか?」


するとマントを引きちぎるように引っ剥がすと一瞬、俺様達の視界を遮った。

「!!」

百獣王と俺様は覇王のマントを貫くように突進すると、攻撃を覇王に向けて放った。

覇王の覇気の壁を貫く二匹の獣。

その闘気に覇王も血が騒いだのだ。


俺様の方が先に攻撃したにも関わらず、覇王の拳が俺様に向けて繰り出されていた。

何て闘気の威圧感だ!

視野全体が拳のように見えて迫って来るようだ。

咄嗟に左腕の盾に玄武の防御を集中して受け止め防御するが、


「ウッ?うぉおおおとおおお??」


俺様はその威力に弾き飛ばされたのだ。

が、その覇王には百獣王が上段から拳を振り下ろしていた。

「!!」

覇王は俺様を殴った拳を引くと同時に寸前で後退して躱すと、百獣王の振り下ろされた拳が大地を抉るように陥没させた。


俺様は転げながら倒れ込むと、受け止めた腕が痺れて動かない事に気付く。

玄武の防御力がなかったら、どうなっちまってたんだ?

腕が吹っ飛んでリタイアしていたに違いない。

これが覇王との力の差なのか?


桁が違う・・・

こんな奴をどうやって倒せるんだ?


「うごぉおおおお!」


あっ、百獣王?

そんな覇王を相手に百獣王は怯む事なく挑む。

俺様はこの百獣王以上の戦闘狂を知らない。

目の前に強い奴がいれば、それがどんな奴であっても己を顧みずに戦おうとする。

昔は俺様や牛角、蛟にまで熱い視線を向けていたが、とんだ迷惑だ。

正直、コイツにだけは勝てる気がしねぇ〜

義兄弟の盃を交わしてなければ、考えるだけで恐ろしく感じるぜ。


そして・・・

俺様が知る限り、無敗の男。


なのだが、コイツが言うには俺様と会わない間にニ敗していると言っていた。

信じられねぇ〜

誰がコイツを倒せるんだ?

ガチでやったら牛角魔王や蛟魔王でさえも手に負えないと言うのに?


百獣王の奴はその相手が誰だったかまでは教えてはくれなかった。

だが、その者との約束で無敗神話を貫くまで本名である獅だ王の名を改めさせ、百獣王と名乗るように命じられたとか。何から何まで信じられない話だ。

あの百獣王が敗北して、その男の言葉を従順に言う事をきいてるなんてな。

それは俺様の目の前で繰り出されている戦いを見ていれば尚更だった。



覇王と百獣王は対峙した後、無言で相手を見定め、その疼く血に同時に飛び出していた。

この覇王って奴も戦闘狂のようだ。

互いの拳が衝突し、その衝撃が蛇神要塞を震わせた。

そして二手の蹴りが同時に繰り出され再び衝突すると、その中心から四方向に亀裂が入り、床から壁や柱へと広がり天井が崩れ始める。


「やべぇ〜ぞ!こりゃ〜」


見上げるとこの蛇神要塞が二人の戦いに耐えられずに崩壊が始まっているのだ。


「場所を変えるか?」

「必要ないぞ?」


すると覇王と百獣王は互いに拳を挙げる?

そして指を開くと同時に強烈な閃光が放たれる。


「無茶しやがって〜!」


完全に俺様の存在忘れ去られてるな?


「うわぁーー!!」


二人は破壊波を同時に放つと、崩壊する蛇神要塞が一瞬にして消し飛んだのだ。

何て破壊力だ!!

咄嗟に玄武の防御壁を作り出していなければ巻き添えに合って、本気マジにヤバかったし!


「これで心置きなく戦えるか?獣神よ?」

「俺俺、お前との再戦を待ちに待っていたぞ!この日が来るのを楽しみにしていたぞ!ウグルル」

何処いずこかで会ったか?この俺を前にして生き残っていた者はいないと思っていたのだがな?」

「忘れたのなら思い出してやるぞ!」


覇王は目の前の百獣王に興味を持つ。

底知れない力の気配。

そして自分を前にして怯むどころか更に闘志を燃やして、その潜在能力が引き上がっているのだから。


「ならば相手しよう。生き残れたならお前が何者か教えて貰うぞ?」

「望むところだぞ!」


覇王は腰の鞘から剣を抜く。

突如、放たれる覇気が数倍に膨れ上がる。

剣士として剣を持った覇王は真の力が解放される。

対して百獣王も全身に雷を纏う鎧が出現した。


「聖獣変化唯我独尊・雷我」


獅子と大虎の鎧。

かつて地上界を駆け巡り制覇して際に立ち塞がった最強の魔王、雷獣王・雷我!

百獣王は一騎討ちの末に雷我を降した。

そしてその雷我の魂を我が物として、聖獣としてその力をも得たのだ。

雷を纏う百獣王は正に最強。


しかしあの覇王を相手にどう戦うつもりだ?

対峙する両者の覇気が大地を揺るがす。

もう俺様の入り込む余地はなかった。

見ているだけで武者震いしやがるぜ。


同時に動く。

覇王の抜いた大剣を素早い動きで躱した百獣王が雷の爪を突き出す。

攻撃と防御の攻防戦。

どちらも相手の攻撃を受けたらただでは済まないと理解していた。

それでも紙一重で躱しては攻撃を繰り出しているにも、互いにこの緊張感で笑みを見せていたのだ。

楽しんでいるのか?この命のやり取りを?本当に狂ってやがるぜ・・・


なのに、なのに俺様は二人の戦いから目が離せないでいた。

湧き上がるこの感情は強さへの嫉妬?憧れ?

俺様も戦いてぇーーー!!


覇王と百獣王の戦いはさらに激しくなる。

削り合いの戦い。

なのに緊張感はさらに高まっていた。


「面白い!あの応龍でさえ俺をここまで熱くは出来なかったぞ?そして思い出したぞ!確かにお前の事は見覚えがある。そうか!生誕祭に現れた侵入者の一人か?」


覇王聖誕祭

覇王が目覚めた時に行われた。

白蛇の巫女が始めた覇王を選抜させる闘技場であったが、真の覇王である那我羅が現れた事で、それは那我羅のお披露目式に成り代わっていた。

そこに現れたのが二人の猛者だった。

闘技場には覇王候補と名乗りをあげる猛者ばかりであったのに、その侵入者はたった二人だけで殴り込んだのだ。覇王は覚醒間際で眠っていたが、その二人の様子は見ていた。

その時に確かにその場にいた。

獅子の頭をした体格の良い獣神が。


「あの時の無礼者か?アハハ!二度、この俺に牙を剥けるとは大したものだ!」

「思い出したか?ならあの時の決着をつけるぞ!」


百獣王は思い出していた。

覇王を相手に一騎打ちをし勝ち残った者がいたのだ。

あの日、あの時、自分自身は何も出来なかった。

悔いが残っていた。

力不足で抗えない力の差に打ち拉がれた。


「今度は俺俺がお前を倒すぞぉーー!」


だが、


「やはり俺には物足りぬな。少し前なら俺も血が騒いだであろう。しかし俺は既に好敵手を知ってしまった。だが、そいつ達はもう存在せん。後はお前達のように奴の起こした炎に群がる虫けら共を片付ける後始末しか残ってはおらんとはな。実に残念だ!」


覇王は渾身の覇気を籠めた剣を振り下ろした。


「ウガァアアアア!」


その一撃は百獣王を一刀両断にした。

鎧ごと、百獣王の胸が斬り裂かれ血が噴き出す。

そしてゆっくりと自らの血の溜まる大地に倒れたのだった。

その一部始終を見ていた俺様は奮い起つ。


「よくも百獣王をーーー!」


俺様は飛び出していた。

力の差なんて気合いでひっくり返す。

だが、覇王は向かって来る俺様は眼中になかった。


「見ているしか出来ぬ弱者に興味はない!」


眼光から放たれた覇気が俺様を直撃し、青龍の鎧が粉砕して俺様はその場に転げるように倒れた。

まさか、これほど力の差が?


「これで終わりのようだな。俺はもうこの地上界には興味が薄れた。後、天界を目指して天を討つ!」


それは過去に俺様が成し遂げられなかった天界制覇。

それを覇王が行うと言うのか?

覇王はゆっくりと背を向ける。

もう俺様達には興味が完全に失せたようだった。

しかし、その足が止まる?

同時に俺様もその理由を理解したのだ。


「ま、マジかよ?お前・・・」


俺様は振り返ると、倒れていたはずの百獣王が立ち上がっていたのだ。

しかも覇王に斬られた傷まで塞がっていくではないか?

完全再生?それは八怪並の瞬間再生だった。

さらに驚くべき事は、百獣王から感じられる力が今までのものと完全に異なっていたから。

その全身を覆う金色のオーラ。


まさか?


そして輝く瞳を見て確信した。

金色に光り輝く魔眼!

救世主の魔眼を覚醒させた百獣王の姿を見て覇王は武者震いした。


「先の言葉は訂正しよう。前言撤回だ!その眼は俺の魂を揺さぶる。何処まで俺を楽しませてくれる?まだこの地上にも俺を楽しませてくれる猛者が残っていたとは!期待しても良いのだろうな?」


その言葉に百獣王は答えた。


「俺俺がお前を喰らう!」


金色の獅子が覇王相手に立ち塞がる。


俺様達の戦いはこれからが佳境だぜ!

次回予告


百獣王の魔眼覚醒は世界を救えるのか?

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