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隔世異伝・転生記~神を導きし救世主~  作者: 河童王子
女子高生覇王討伐編~真・救世主伝説~
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沙悟浄覚醒!弁罪覇蛇・白蛇王との攻防戦!

沙悟浄と鉄扇が挑むは覇王の側近の白蛇の巫女。


この戦いは、互いの信念の戦い!


俺様は孫悟空。

今、沙悟浄は白蛇の巫女と対峙していた。

二人は宙に浮遊しながら念をぶつけ合う。


沙悟浄の奴?

いつの間に空中浮遊覚えたんだ?


その様子を地上で見守る鉄扇。

鉄扇はまだ戦える状態ではなかった。

覇王との激しい戦いで限界を超えて本来なら戦うことは勿論、立っているのもやっと。

それでも蛟魔王から手渡されたアムリタを使い、この戦いに参戦しているのだ。

しかし手にした即効性のアムリタの効果は短く、イザって時に沙悟浄をサポート出来るタイミングを見計らっていたのだ。


「河童ちゃん・・・」


鉄扇は沙悟浄の逞しくも頼れるほど成長した姿が本当に眩しく感じていた。

初めて会った時の沙悟浄は本当に頼りなく、吹けば消える程の弱小妖怪でしかなかった。


正直、俺様もそう思った。


それなのに沙悟浄には優しさがあった。

鉄扇の凍てついていた心を溶かす程の熱い想い。

沙悟浄は誰に対しても優しい奴だ。

それを分かっていて、その優しさが自分だけに向けられてるわけじゃないと思う気持ちが次第に嫉妬となり、気付けば夢中になっていた。


「自分が沙悟浄を守ってあげる!」


そう思っていたはずなのに、沙悟浄には何度も逆に命を助けられ守られたのだ。

見違える程の成長した沙悟浄。

いや?例え力が無かったとしても守ってやるに違いない。

それが沙悟浄って奴なのだ。


白蛇の巫女は溢れる程の障気を濁流のように押し寄せた。

対して、沙悟浄は印を結んだまま浄化の水流を噴き出させては障気を完全に消し去る。

確かに捲簾(聖観音)の膨大な術の知識を得たとしても、それを使い熟すのは沙悟浄自身。

沙悟浄は足りない神力を補わせる為に術の発動と共に他の幾つもの術を補助的に同時に発動させて相乗効果で力を補っているのだ。


器用を通り越して天才?

ここまで来ると神才と呼んでもおかしくない。


沙悟浄は父親の才能を受け継いだからか?

それとも沙悟浄自身の本来の才能なのか?


「ありえないわ!下等な妖怪がどうして白蛇の巫女である私の力を受け止められるの?くたばりなさい!身の程知らずが!」


しかし沙悟浄は首を振って答える。


「私は死にません。私を待ってくれる皆さんが悲しむから!私には帰る場所があるのだから!」


すると白蛇の巫女を中心に無数の白蛇が輪を作りながら竜巻のように上昇すると、沙悟浄に向かって鋭い矢のようなものが閃光の如く降って来たのだ。

「うっ!」

咄嗟に防御壁を作り出したが貫通して沙悟浄の肩を貫く。

それでも防御壁に衝突して止まる何かに気付いて沙悟浄は鳥肌が立つ。

それは白蛇が矢のように降り、その生命力が防御壁を喰らい貫通していたのだ。


「命を武器にするなんて酷すぎる」


沙悟浄は痛みを堪えながら、印を結び直す。

すると防御壁の厚さが増して身を守ると同時に、

「えっ?」

見守っていた鉄扇の周りにも結界が張られて守っていたのだ。

目の前にいる敵に対して緊張感ある戦いをしながらも、地上の障気を浄化しつつ周りにふりかかる被害にも気を配り、さらには地上で見守る鉄扇をもこうやって守っているのだ。


「愚か者め。そのような戦いをしていれば直に力尽きるのも早いだろうに。本当に無様な下等種族よ」


白蛇の巫女は掌から巨大な障気の渦を巻き起こすと徐々に沙悟浄の張った防壁を侵蝕していく。


「それでも私は私の戦い方を止められません。私は誰かを犠牲にして戦うのは嫌なんです。私はこの手で守れる全てを守りたい!守るんです!」


沙悟浄はその力の無さで沢山の悲しみを目の当たりにして来た。

どれだけ抗っても、抗っても掌に溜めた水が指の隙間から溢れ落ちるように。


どれだけ掬っても掬っても、救っても・・・


二度と取り戻せない悲しみの連鎖と後悔。

そして今、沙悟浄はすべがある。

戦うに必要な力を掴んだのだ!

それは自分自身だけの力ではない。

父、捲簾。

そして導いてくれた三蔵。

出会いから別れの中で与えられた意志を受け継ぎ、沙悟浄はその力を奮う。


「与えられた力だからこそ私はこの力に意味を持たせる義務があるのです!」


意思の強さが沙悟浄の力が更に膨れ上がったのだ。

そして、その力に白蛇の巫女は震えた。


「ま、まさかオマエも?オマエもなのか?」


沙悟浄の瞳は輝いていた。

その強い意思が連動したかのように魔眼が覚醒したのだ。

金色に光り輝く救世の魔眼が!

沙悟浄は先の喰殖覇蛇と蝕王覇蛇との戦いで覚醒していた。

その力があったからこそ、捲簾から引き継いだ力をフルに使い熟しているのだ。


「うふふふ。覇王様に抗う魔眼の持ち主。良いでしょう。覇王様の道を塞ごうとする虫けらは、この私が全て駆除させてもらうわ」


白蛇の巫女もまた全力を出す。

目の前に立つ沙悟浄は生かして置いてはならないと肌で感じ、巫女としての本能が敵であると告げる。


「蛇神変化唯我独尊・白蛇」


白蛇の巫女の身体に白銀に輝く蛇神の鎧が纏われたのだ。

直後、凄まじい覇気が一瞬で沙悟浄の防御壁を消し去る。


「うぐぅうう!す、凄い圧です!けど!」


沙悟浄の瞳が更に輝きを増す。

けれど広がる金色のオーラを斬り裂く白銀の剣が沙悟浄の目の前に迫っていたのだ。


「!!」


白蛇の巫女は鎧を纏った時から、戦士としての真の力を見せる。

弁罪覇蛇・白蛇王として!


沙悟浄は白蛇王の接近に反応出来なかった。

気付いた時には突き出された剣が眼前に迫り、身を守る防御の印が間に合わなかった。

強烈な衝撃が波紋となって広がる。


「邪魔したな!」


嶮しく闘争心剥き出しの白蛇王に対して、冷静にその剣の前に出て沙悟浄を守るように手にした扇で弾いた者がいた。

そして沙悟浄も気づく。


「鉄扇ちゃーん!」


鉄扇の寸前の乱入。

沙悟浄の危機に例のアムリタを飲み、その回復と共に飛び出していたのだ。


「殺らせないよ!この河童ちゃんは私の男なの。だから手を出すなんて碌でも無い女は私が成敗してあげるわ!」


そして鉄扇もまた瞳が金色に輝いていた。


「そうでしたね。忌まわしいその眼を持つ者は一匹残さず皆殺しにします。八つ裂きにね!」


戦場に立つ三人の戦い。


この戦いはただでは済まなそうな予感だ。



次回予告


鉄扇の参戦で更に激しさを増す戦い。


どちらも退けない戦いが繰り広げられる。

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