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隔世異伝・転生記~神を導きし救世主~  作者: 河童王子
女子高生覇王討伐編~真・救世主伝説~
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八怪と牛帝覇蛇!渾身の戦い!


紅孩児の戦いは共倒れとなると察した八怪は、


その親子対決に水を差した。


俺様は孫悟空

八怪は紅孩児の戦いを止めて、牛帝覇蛇の相手をかって出たのだ。


「お前が俺の相手になるのか?」

「そうら!」



八怪

俺様と共に旅を続けて来た最初の弟弟子。

最初は八戒と呼ばれる黒豚妖怪で、強敵相手には逃げ出したり隠れたりする臆病者。

にも関わらず誰かのために戦う決意をした時には本当に頼りになる相棒だった。

確かに力こそなかったが、その根性と義理深さ。

その思いは特殊能力の不死性で数々の危機を乗り越えて来たのだ。


だが、八戒の真の姿はかつて天界を恐怖に陥れた破壊神・遮那。

そして、今の奴は八戒であり遮那でもある。

優しさと破壊の力を持つ八怪となった。


「オラは紅孩児のように甘くはないらよ」

「大口叩いたのなら行動で示してみろ」


互いに同時に動いていた。

突き出した拳が衝突すると衝撃が全身を震わせた。


「確かに想像以上の力だ!しかし!」


牛帝覇蛇は拳を引くと同時に腰の剣を掴み抜刀する。

その斬撃を至近距離で受けた八怪の防御した両腕から血飛沫が飛び散った。

「ぬっ?」

しかし見る見ると傷口が塞ぎ再生したのだ。


「オラを殺す気で来るらよ!殺せるもんならな!」


八怪は全身から漆黒の闘気を噴出さすと、八本の鞭のようにしなりながら牛帝覇蛇に襲いかかる。


「八法黒打鞭!」


八方向からの攻撃に牛帝覇蛇は六本の腕を使い刀で受け止める。

それでも八怪の闘気は鞭のように振り回されて嵐のように攻撃の手を止めなかった。

大地を削り、震動が足場を崩す。

堪らずに後方へと飛び退いた牛帝覇蛇に向かって全力の闘気を放つ。


「破壊の八砲砕はっぽうさい!」


漆黒の破壊波が牛帝覇蛇を飲み込む。

まさか倒したのか?


「ヌゥオオオオ!」


しかし牛帝覇蛇もまた只者ではなかったのだ。

気合いの覇気で八怪の破壊波を打ち消した。


「どうやら口だけではないようだな?」

「まだまだらよ!オラの真価は!」


睨み合う両者は限りなく闘気を高めていた。

互いの覇気が衝突して衝撃が拡散しつつ荒れ狂う嵐のように巻き起こる。

お互いの攻撃には不利があった。

牛帝覇蛇の六本の剣に対して、漆黒の闘気を纏っていたとしても素手の拳。

徐々に刀傷が八怪の拳から腕、肘から肩、身体へと増えていく。

にも関わらず牛帝覇蛇は油断どころか焦りを感じていた。

攻め込んでいるはずなのに攻め込めない?

感じるのだ。

今にも何かが爆発するような?

この状況を引っ繰り返される程の悪寒が不安が?恐怖が押し寄せて来ていたのだ。


(ヌヌヌ!?)


何かが迫る?

この両者の激しいぶつかり合い。

その中で、これこら起きる何かが起きろうとしているのか?

前触れ?嵐の前の静けさと言うのか?

一瞬の隙が自分の死を招くと感じた。

なら出来る事は、このまま攻撃を押し通すしか手段が残ってはいない。

六本の刀を握る拳に力が入り、その一撃に込められる速さも破壊力も増していく。

徐々に八怪は押し負け足下から地面が陥没し、全身が斬られていき血飛沫が飛び散る。


極限の命のやり取り。

緊張感?

こんな戦いは初めてかもしれない。


初めて?


けれど魂は揺さぶられているうちに、これ程の緊張感を以前、味わった事がある事に牛帝覇蛇は感じていたのだ。しかし誰と?いつ?何処で?


それは牛角魔王としての記憶。

かつて戦いし強き者達の姿が浮かび上がる。


真祖の父神・神農。

確かに史上最強とも言えたが違う。

実の弟であった妖怪皇帝・蚩尤か?

義兄弟である俺様の前身、美猴王。

蛟魔王や獅駝王も違う?

ならば師であった炎帝・祝融か?


それとも地上界を統べていた塔多留天には手も足も出なかった。

天界では青龍王や太公望とも一騎討ちをしたが、その数々の戦いで味わったモノではない。

修蛇六尾も強かったが、それ以上に自分を一度殺して蛇神として再生させた覇王?


そのどれとも違う。

確かに手も足も出ない戦いに感じたものでは無い。

絶対に負けたくない。

必ず勝ちたいと魂が揺れ動いた相手?

本当に誰と?いつ?何処で?


その時、この死線の中で見えたのだ。

今、戦っている八怪の瞳が金色に光り輝き、そしてその眼光が自分の中にあった戦場を脳裏を走る。


(コレは?)


見知らぬ戦場で自分は戦っていた。

一本の剣を手に何者かと剣を合わせて死闘を演じていた。

繰り出される剣を受け止める度に、戦士としての血が疼き、胸踊る。

全力の命をかけた死闘。

その相手は金色の髪を靡かせ、逞しい肉体を持った神々しい男だった。

そして何よりも力強く魂を奮わす好敵手!


「!!」


その一瞬、その戦士の剣を振り払う動きと八怪の動きが被って見えたのだ。


「釘鈀ぁーーー!」


それは八怪の持つ唯一の武器。

龍神界で手に入れ、強固な身体を持つ硬剛覇蛇をも斬り伏せた。

振り払われた釘鈀は爆発するかのような勢いで嵐を巻き起こし繰り出された。


恐れていた不安。

一撃で全てを繰り返す程の爆発力。

その瞬間、牛帝覇蛇は漆黒の竜巻に身体を持ち上げられたのだ。


「八方・風鎖刈!」


漆黒の竜巻の中で黒き風が巻き付き身体を拘束する。

その拘束は重くのしかかり、牛帝覇蛇は動きを縛られて全身を漆黒の刃に斬られながら上昇していく。


「その拘束はオラが生きてきた戒めの重さら!」


破壊神であった遮那が黒豚妖怪の八戒として転生して失ったモノは多い。


経験、記憶、力、愛、勇気、夢、希望、恩師、


その枷があったにも関わらず、俺様や三蔵、沙悟浄に法子との旅の中で苦難の数々を乗り越えて来た。

一つ一つの体験で培った思いが重みとなって、のしかかる八方の黒風拘束。

今の八怪はかつての破壊神以上の力を手に入れたのだと確信出来る。

しかし牛帝覇蛇も只者ではない。


「グゥオオオオオオオ!!」


底知れぬ覇気を放ち拘束から逃れようとする。


「無駄ら!オラの生き様は念気が違うら!」


さらにのしかかる重みが牛帝覇蛇を巻き起こる竜巻ごと大地へと叩き付けたのだ!

さらに降り注がれる釘鈀の刃が牛帝覇蛇の身体を串刺していく。


「うがぁああああ!」


その攻撃は間違いなく牛帝覇蛇に大ダメージを与えた事は間違いなかった。

勝負が付いたのか?

牛帝覇蛇は動かなかった。


「!?」


しかし八怪は動けずにいた。

倒れている牛帝覇蛇の身体から凄まじい蛇気が立ち込め始めたから。

しかし牛帝覇蛇のソレとは異質の力を感じた。

まるでその力の波動は、覇王の気配??


「な、何ら?この力は?」


すると倒れて動かなかった牛帝覇蛇の身体が痙攣したかのように動き始めたのだ。

しかも牛帝覇蛇の身体から何かか抜け出して来たのだ?

それは幽体のようにも見えた。


幻のようにも見え、それでも存在も感じる。

強い殺戮の思念と意思が伝わる。

「ウッ!?」

咄嗟にテイハを盾にして防御するが、凍てつくような殺意の波動に身体が痺れた。

そして見上げたソコに見えたのは?

意思を持った蛇神の魂だった。


「この器ももう使い物にはならないようだ。ならば新たな器が必要。お前の器を貰おう。我が始祖の蛇神の末裔であるお前なら我が力と意思を受け止められるだろう」


何者?


「何が何らか知らないらが、お前なんかにオラはやらんらよ!」


八怪は目の前に現れた蛇神の意思に危険を感じる。

咄嗟に釘鈀を振るい目の前に現れた蛇神の幽体を斬り捨てるが、そこにいて存在はしてはいるはずなのに攻撃は素通りしてしまう。


「我が力を取り入れればお前は世界を意のままに出来るのだぞ?全てを手に入れられるのだ!もう一つの我を取り込んだ覇王のようにな!」


「何を言ってるら!」


八怪の転生前の遮那もまた蛇神の血統の魔神であった。

しかも特異種と呼ばれる程の力を持ち破壊を統べる最高神とまで言われた神の子息。

破壊神シヴァの血統なのだ。


「我を求めよ!我が力はこの星の力!」


すると飛び込むように八怪の身体に迫り、そして全身を覆ったのだ。


「あ、や、止めるらぁ!うっ、ぐぅ!」


意識が何かに奪われる感覚があった。

同時に湧き上がる力が込み上げて来る?

全身が裏返るような気持ち悪さがあった。


逆らえない?

血が求めているのか?

この何者かも分からない存在を受け入れろと?

抵抗出来ない。

意識の略奪者に八怪はなすがままにされてしまうのか?


しかしその危機に飛び込む者がいた。


「ウォおおおおおおおお!」


上空から八怪の飛行雲から飛び降りて来た紅孩児だった。

そして腕を伸ばしなから叫ぶ!


「腕を伸ばせぇーー!」


炎のオーラを纒い取り込まれる寸前の八怪は力を振り絞り腕を伸ばすと、紅孩児はその腕を掴む。


「鳳凰・焔炎!」


謎の敵に対して二人の運命は?


二人の戦いはこれからだ!

次回予告


八怪の前に現れたのは新たな敵なのか?


紅孩児の再戦で勝利を掴みとれ!

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