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隔世異伝・転生記~神を導きし救世主~  作者: 河童王子
女子高生覇王討伐編~真・救世主伝説~
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八大龍王徳叉迦!誘死眼に秘められた愛?

万聖龍王に迫る夜刀ノ神から救った戦士は何者なのか?


俺は万聖龍王。

俺は夜刀ノ神の魔眼と剣術の前に危機に陥った。

しかしそんな俺を救った者がいた。

夜刀ノ神の剣を弾き返す腕前。

それほどの猛者を俺は知っている。


「浦島、魔眼を相手にする戦い方は伝授していただろ?それとも鈍ったか?馬鹿弟子」


俺を昔の名である浦島と呼び、そして俺を馬鹿弟子と罵るこの男・・・


徳叉迦とくしゃか さんか?まさか?」


徳叉迦とは龍神族最強の精鋭である八大龍王の一龍の事であり、遥か昔に俺が人間から龍人になったばかりの頃に世話してくれた兄貴分みたいな奴だ。

それに俺の戦いの師匠でもあった。


八大龍王は四海龍王と同等の格であったが、その実力は全員青龍王と同等の強さを持つ。

何より徳叉迦は他の龍王にない魔眼をも持った特殊能力を使う。

しかも能力は何の因果か夜刀ノ神と似た見た者を殺すものであった。


「龍神界の事は風の噂で聞いた。そして蛇神との戦いの事も。本来なら戦いから身を引いた者として手を貸すつもりはなかったが奇縁か」


徳叉迦は昔、俺が龍神界を逃亡した時に手助けしてくれた恩人でもある。

と、言うか。

俺は死んだと思っていたくらいだ。

天界大戦の際に天界の四天王と戦った八大龍王は全て戦死したと聞かされていたから。

それが何故?どうやって?


「確かに俺ともう一人以外の同胞は既にこの世にはいない。しかしこの場を捨てる分けにはいかん」


徳叉迦の魔眼がこの場一帯に広がった。

「!!」

その死の誘いに夜刀ノ神は一瞬怯む。

すると部下の夜刀の者達が同士討ちを始めて次々と倒れていくのだ。

これが徳叉迦の魔眼・誘死眼の力!


「今のはキサマが殺ったのか?俺の同族を手にかけた事は万死に値する!その眼を抉り出し手向けにしてやろう!」

「それはそっくりそのまま返そう。他の蛇神族とは違うようだが、放って置けば災いとなる事は一目瞭然。この地にてその躯を埋めてやろう」


すると互いの魔眼がその死の能力を発動させた。

夜刀ノ神の死魂の魔眼と徳叉迦の誘死眼!

相手の魂を吸い取り喰らう能力と、

洗脳に近い誘惑が自らを傷付け死に追いやる。


「!!」


魔眼の圧は二人の目の前で相殺されたのだ。


魔眼同士の戦いは能力の優越だけではない。

使うタイミングが勝利の鍵となる。

この魔眼の能力は術と言うよりも呪いに近い。

強い思念が目の前の者に干渉する力。

しかしそれは本人の意思とは別に働く事もある。

徳叉迦の魔眼は本人の意思とは関係なく目の前の者を殺してしまう能力なのだ。



昔、聞いた事がある。

徳叉迦は幼少期にその力が理由で幽閉されていたと。

幾度、その能力で同族を死に追いやってしまったか?

自分の能力を呪い自害も繰り返したが、寸前で魔眼が自分の意識を失わせ阻止した。

まるで徳叉迦を生かすために。


そして応龍様より知らされたのだ。

徳叉迦の魔眼は両親からの愛の結晶なのだと?

かつて龍神界に現れた異種族の襲撃。

異種族は先ず先に力の無い里を襲ったのだ。

その時、産まれたばかりの徳叉迦は襲われて両眼を失ったのだ。

それでも両親は徳叉迦を生かす為に抗った。

死んでも、その魂は子を守るために。

両親の魂は近寄る全てを死に誘う呪いの塊となり、異種族を我が子から近付けさせなかった。

そして異種族の屍の上で泣き叫ぶ我が子を覆うと、失われたはずの瞳が開き、魔眼と化したのだ。


「奴の魔眼は厄介だ。そう思わないか?」


突然、徳叉迦が俺に言った。


「あの魔眼を潰してやったら後は何とか出来るか?浦島?」


俺は徳叉迦の言ってる意味が分からなかった。

しかし、頷く。


「当たり前だ!だから何だと?」

「なら結構。俺の命が無駄にならなくて済むからな。そうそう!忘れる所だった。俺がお前の前に現れたもう一つの理由は九頭龍の奴に聞いてくれ」

「えっ?」


すると徳叉迦は飛び出して夜刀ノ神に向かって魔眼を解放させる。

それは先と同じく力は相殺されるはずだった。

しかし徳叉迦は夜刀ノ神の死魂の魔眼の能力で魂が削られていくではないか?

何故?それは徳叉迦が自分の魔眼を発動せずに敢えて死魂の魔眼を受けたからだった。


「愚か者め!力を出し遅れたな?」


勝利を確信した夜刀ノ神に徳叉迦は答える。


「俺の魔眼は俺の命の危機に反応して確実に力を増す。お前はもう俺の術中にいる」

「何ぃいい?」


その時、自分自身の腕が勝手に動き出してその指先で自らの眼に向かって突き刺したのだ。


「うぎゃああああ!」


両目を潰され悲鳴をあげる夜刀ノ神を前にして、徳叉迦は魂を抜かれて力尽きていた。


(父上、母上、私は十分に生きました。ありがとうございました)


俺は駆け寄り徳叉迦を抱きしめる。


「そ、そんな?師匠ぉおおお!な、何なんだよ?突然、現れて突然死んじまうなんて有りかよ?冗談じゃねぇよ!起きろよ!おい!師匠ぉおおお!」


すると先程の徳叉迦の託した言葉は遺言だと気付き、立ち上がったのだ。


「分かったよ!あんの野郎は俺がぶっ殺す!」


怒りに奮える俺に、夜刀ノ神は魔眼を潰されて取り乱していた事に怒りを感じ両手で顔を覆う。


「ぅぉのぉれぇえええ!殺してやったのに殺しきれない!代わりにオマエを八つ裂きにしてやる!」


すると夜刀ノ神の眼が見開く。

再生したその眼は魔眼の能力は失われていた。



今まで乙姫さんの為に生きて戦って来たが、コイツとの戦いは個人的に負けられないようだ。

次回予告


怒る万聖龍王は奥の手を使う。


それはまさかの?



※徳叉迦は 「天上天下美猴王伝説」にて登場しています。

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