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隔世異伝・転生記~神を導きし救世主~  作者: 河童王子
女子高生蛇神討伐編~黄金の瞳編~
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覇王最終決戦!秘策!?

覇王討伐の精鋭の前に初っ端から覇王が?


法子、鉄扇、ナタクに命運がかけられる。


私は法子。

私達は覇王・那我羅との戦闘していたの。

まさか親玉が先陣きって現れるなんて常識外れよ!

けれど、考え方によっては好機?

「私達が倒してしまえば万事解決よ!けれどソレは口にするほど簡単じゃない。分かってるけど、やるしかないの!やるわよ!」

私は鉄扇ちゃんとナタクと共に構える。

「私が親玉倒して河童ちゃんに褒めて貰うわ!」

鉄扇ちゃんは最初から全開に妖気を高める。


「羅刹の極み」


肌が黒く染まり髪色が真っ赤に変色する。

魔神の力の覚醒。

「あんたも全力でいかないと死ぬわよ?全力出さなきゃ私が殺すわよ?良いわね?」

「分かってるニャ〜嫌々にゃけど」

芭蕉扇から鵺が飛び出し力を貸す。

「とんでもないニャ。こんな奴、千年以上生きて来て見た事ないニャよ〜。生きてはにゃかったけど」

鵺の力は干支十二宮殿にいた番人達の力を手に入れた混合妖怪。

並大抵の化け物より桁違いに強いの。

その力は鵺本体では全て引き出せなかった。

それが鉄扇ちゃんの使い魔になった事で、


「芭蕉扇・風陣雷陣!」


雷が竜巻のように巻き起こり覇王に押し寄せる。

「凄いわ!鉄扇ちゃん?次は私よ!」

私も距離を取り攻撃を仕掛ける。

「いでよ!」

私の填めた龍神の籠手から武器が飛び出すと、私は手に取り霊気を籠める。

「本邦初公開!これが私の新しい宝貝」

私は宝貝を放ると、私の霊気を籠められた四つの宝貝が人形となり大きくなりながら今度は私の姿へと姿を変えて着地したの。


「やっちゃって〜!私の忠実な私達!」


それは蓬莱国で見た黄巾力士と同じ宝貝なの。

私なりの分身の術って事で?

これ太公望さんの宝物庫で見付けた時はいても堪らず借りて来てしまったわ!

すると私の姿をした黄巾力士が顔を見合わせて何やらブツブツと話し合っていたの。

あれ?何してるのかしら?

「え〜私めんどいのだけど〜」

「てか私は指示する方が向いてると思うの」

「そこは私が立候補よ!」

「なら私は参謀が良いわ!適職よ!」

と、揉め合う。

「オイオイ。あんたら戦わないと連れて来た意味ないじゃないのさ?やる気ないなら帰ってちょうだい!ねっ?」

すると黄巾力士の私達は、

「それなら私帰宅部しま〜す!」

と、立ち去ろうとするもんで、

「あんた達!私なら私らしくやる気みせなさーい!」

「えっ?私達は私らしくしてるのよ?」

突然の反抗に私は戸惑う。


えっ?あれ?何か違くない?

本来、黄巾力士って自分の意志がなくて私の命令に従順に従うロボットじゃないの?

しかも何故、私のそっくりさんなってるの?

まさか失敗作掴まされた?

太公望さん!訴えてやるわ!


・・・勝手に拝借したのは置いておくわ。


「めんどくさ〜!もう良いわ!」


仕方なく本体の私は如意神向を手に覇王に向かって戦いに向かおうとする。

てかもうこれは意地よ!

すると黄巾力士の私が私を引き止めて言ったの。

「も〜う。素直に頼みなさいよ?私達は命令されるのが嫌いなの。だから、何が言いたいかわかるでしょ?」

「うっ!」

私は理解した。

この私連中は私から命令される事に反撥しているだけで、私から「お願いします」って言葉を引き出そうとしている面倒な女の子達だったの。

「お願い・・・」

すると私をマジマジと見ているので、私は観念して伝えたの。

「お願いします」

すると私の分身?達はニコリと笑み返すと覇王に向かって攻撃を仕掛けたの。

あ〜本当に何て面倒な娘達なの?

私の顔も見てみたいわ!


そんなこんなで私は宝貝・黄巾力士の私達と一緒に覇王に仕掛けたの。

彼女達は一人一人得意な武器が違う。

金の錫杖で戦う私。

数珠を弾丸のように飛ばす私。

術札を使い翻弄する私。

はたまた煙を噴き出しながら百発百中で命中する宝貝火竜鏢を武器にする私。

そして本体の私は標識持ってサポートする。


「さぁ〜!私達、お願いねぇー!」

「任せなさぁーい!」


私と四体の私。

それに鉄扇ちゃんとナタク。

この布陣で私達に出来る事をしなきゃ!


私だって覇王を倒すための策が無い訳ではないの。

あの覇王を倒すための奥の手。


九曲黄河陣キュウキョクコウガジン


その結界の中では神も魔物、蛇神すら力を失い凡人とする究極奥義。

本来なら私なんかが一人で作り出せる品物じゃないのよ。それこそ六百人以上の神仙が半月かけて発動させる大掛かりな陣なの。そして私の手には太公望さんから譲り受けた宝貝が握られていた。

既に太公望さんは地上に残っていた千人程の神仙達とこの陣に必要な霊気をこの宝貝に籠めていた。


「後は発動のタイミングと私がこの結界を一人で張れるかどうかに限られてるのね」


この状況でこの陣を発動させるためには覇王に接近出来て、警戒されずに油断してもらえる事。

確かに今、私は蚊帳の外。

四体の黄巾力士は出来て翻弄。

本命は羅刹化した鉄扇ちゃんとナタクの攻撃。

私達の決死の攻撃を覇王は軽々捌いていた。

「何だ?ナタク!さっきのはもうお終いか?それとも限界か?俺に殺される前にもう一度見せてみろ」

「・・・・・・」

ナタクは冷静だった。

先程の超神速は出来て二度。

次に繰り出した時に勝敗が決まる。

しかしもし受け止められたり、躱されたら手詰まり。

使いどころを見誤らない事。

「だからこそ私達がいるのよ!」

ナタクがもう一度覇王を傷付けられれば、後は私と鉄扇ちゃんが覇王にトドメを刺す。

けれど不死の化け物の蛇神相手に殺そうとしたって無理でしょ?

だから不死の力をも無力化させる私の使う九曲黄河陣が必要なの。

「タイミング勝負よ」

すると覇王は私達が何か仕掛ける事に気付き、突然攻撃の手を止めて剣を構え直す。

「出し惜しみするな?俺の隙をついて何か仕掛けるつもりなら止めておけ?それでもお前達が何かしらしたいなら力づくで押し通してみよ!」

そして剣をナタクに向け挑発する。

覇王にとって、この場にいる敵は私でも鉄扇ちゃんでもなくナタクのみ。

まぁ〜その気持ち分からなくもないけど、その油断は私達にとっては好都合だから問題なしよ〜

けれど、この状況で隙をつくのは難しい。

そうなると任せられるのは?

ナタクは精神を統一していた。


「俺に任せろ。俺が押し通してやる!」

ナタクは力づくでこの状況を切り開くつもりなのね?

「覇王!俺がお前を討伐する」


ナタクの進化は止まらない。

ナタクには覇王を倒すための秘策があるの?


そんなこんな。

次回予告


ナタクと覇王に挑む。


通用するのか?


そして法子は九曲黄河陣を成功させられるのか?

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