絶対幸縁運?勝利のウルスラグナ!
光と闇の戦い。
そこに現れたイレギュラーは阿修羅だけではなかった。
僕は阿修羅
僕が闇の頭首であるアンラ・マンユによって追い詰められていた時、このズルワーンの神殿の外では光の勢力と闇の勢力の消耗戦が繰り広げられている。
しかし、そこに現れたイレギュラー的存在の乱入で光も闇の勢力は混乱していた。
その者は本来光の中級神ヤザタの使徒の一神。
勝利のウルスラグナであった。
ウルスラグナは当初、闇の六大悪魔である虚偽のドゥルジを倒した。この事で光と闇の均衡は崩れたはずなのに、今度は光の七大天使のアシャ・ワヒシュタまでも倒したのだ。
敵なのか?味方なのか?それとも?
その状況に他の七大天使も六大悪魔も自分達の戦いを止めて集まって来る。
「流石に全員纏めて倒すのは・・・」
するとウルスマグナの周りには光と闇の最高神達が集い囲んでいた。
「ウルスマグナよ!どう言うつもりだ?こととしだいによってはお前を反逆者として滅する」
それはクシャスラ。
「即座に抵抗を止めなさい!」
スプンタ・アールマティも駆けつけウルスマグナに抵抗を止めるように諭す。
「ふふふ。同族殺しには驚かされたが、ソレはそれ!オマエは光ではなく我ら闇となるに相応しい」
背教のタローマティが闇に堕ちる事を誘う。
「闇落ちか?ならば光の連中を皆殺しにして証明してみせよ!」
悪しき思考のマカマナフが裏切りの証明を示すようにウルスラグナに命じた。
そこに遅れて他のヤザタ達が集まって来た。
「ウルスマグナ!本当に裏切るつもりか!」
太陽神フワル・フシャエータとティシュトリヤが友であったウルスマグナに叫んでいた。
「これはこれは力の強き者達が集まったものだ。正直、全員を相手に出来るなんて思ってはいない。だから細工させて貰った」
ウルスマグナは片腕を上げるとその指先に神気が集まる。
しかしその神気は光と闇の力が混じり合っていた。
この僕と同じように?
「今からこの場にいる者全てに等しく滅びを与えよう。それなら公平だ」
ウルスマグナの全身が金色に光り輝く。
しかも見開く瞳は金色に輝いた!
ウルスマグナを中心に足下から雷が広がっていく。
それは光の使徒も闇の使徒も関係なく。
すると交差していく雷はまるで囲碁の盤のようにこの一帯に結界を張ったのだ。
「雷霆・銀河盤浄!」
すると上空より隕石の如き雷の塊が流星群のように降り注ぐ!
その破壊力は世界を焦土に変える。
光の使徒も闇の使徒もその天変地異の如き攻撃の中を逃げる事も叶わず消滅していく。
「グゥオオオ!しかしこの攻撃は諸刃の剣。キサマとて無事には済まないだろう!」
確かに全面破壊攻撃は中心にいたウルスマグナをも飲み込んでいると思われた。
「!!」
しかしその場に生き残り耐えている者達は目の当たりにした。
今も降り注ぐ流星群の中心を雨を浴びるかのように無防備に両手を広げて立つウルスマグナの姿を。
しかも流星群の落下はまるでウルスマグナを避けるかのように触れもしない。
この焦土地帯を無傷で空を見上げ笑みを見せたウルスマグナの金色の髪が靡いていた。
「まさか!?ヤツは伝承にある・・・」
アータル達は伝承の存在が僕の事だと信じていたが、まさか真の伝承はウルスマグナの事なのか?
その場にいた全ての者がウルスマグナの神々しい奇跡の前に平伏していた。
「我が絶対幸縁運の魔眼の前に我が身体に傷一つ付く事はない」
するとウルスマグナは雷を纒いながら僕達のいるズルワーンの神殿へと飛び込んだのだ。
その直後、ズルワーンの神殿が戦場から消えてもう誰も入り込めなくなった。
この戦争はもう、この神殿の中にいる者達の誰かによって決まると言うのか?
ズルワーンの神殿では今、アジダ・ハーカとアータルが戦い、アエーシュマとミスラが戦っていた。
「!?」
その四神の前に突如、雷に乗りウルスマグナが現れたのだ。
「一度は神殿から追い払われてしまったが、今度はそうはいかんぞ」
ウルスマグナは何を言って?
ウルスマグナは光の使徒としてヤザタの中級神として僕達とともにいたはず?
その時、ミスラとアータルは身体を震わせながらウルスマグナに言った。
「オマエは何者だ?ウルスマグナ・・・ではないな?オマエ!何者だぁー!」
彼らの前にいるウルスマグナは何者?
その正体は?
「!!」
アンラ・マンユと戦っていた僕は突如神殿に入って来たウルスマグナの気配に気付いた時、
「どうやら真の覚醒を呼び覚ましたようだな」
アンラ・マンユは傷付き無言の僕から発する気質が変化した事に気付いた。
僕の身に何が起きたのか?
僕の戦いは終わらない。
次回予告
戦いは阿修羅と闇の帝王アンラ・マンユとの戦いに戻る。
圧倒的な力の最高神に阿修羅は?




