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隔世異伝・転生記~神を導きし救世主~  作者: 河童王子
女子高生蛇神討伐編~黄金の瞳編~
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集い集まれ集合よ!そして新たな展開へ?

捲簾より未来を託された法子達。


そして新たな戦いが始まろうとしていた。



物語は動き出す。


私は法子よ!

覇王を封じ込めていた捲簾覇蛇が倒された事で、世界中の蛇神達が再び動き出していたの。

延命国ももう安全とは言えない。

抑えられていた事で蛇神達は余計に活発化してさらに激しい戦争が起きていた。

その先頭に立つのが妖怪や武神までも率いて地上界の総指揮をしているのは私なの。

「で、どうする?」

私は太公望さんを軍師として策を練っている。

戦えない者達を結界の張られた数カ所の大国に保護し、その周りを地上に残った戦士達が守っていた。

人間の修行僧、妖怪や聖獣、武神。

蛇神を相手に種族の壁を越えた連合軍。

その中で大きな作戦が始まろうとしていたの。


覇王討伐!


連合軍の指揮は太公望さんに任せ、防衛と討伐に軍を分けた作戦が始まるの。

その討伐指揮をするのが私率いる精鋭。

八怪、沙悟浄、鉄扇ちゃん、ナタクを筆頭に青鬼一族含む連合数千の軍隊。

太公望さんの下には影の一族や月兎一族。

更に砂塵魔王が防壁の要だった。

「正直、精鋭を分けるのは不安だけどね?後は恵岸行者さんに任せるしかないわね」

恵岸行者さんは延命国での戦いから私達の援助をしてくれていたの。

「私の師である観世音菩薩様の託した貴方達を私の力ある限り援助させて貰います」

「早速なんだけどさ?お願いがあるの」

「何なりと」

私は天界でも顔がきく恵岸行者さんと二郎真君さんに頼んだの。

「蛇神討伐に天界の救援を頼んで欲しいの」

「!!」

正直、身勝手な話だった。

覇王を封じ込めていた捲簾覇蛇を倒したために覇王が再び世に出てしまったと言うのに、危なくなったから助けてちょうだいなんてね。


だ・か・ら〜


私から直接言えないから二人にお願いしたの。

ダメ元で使えるカードは全て使うわ!

しかも切り札のカードはおうばんぶるまいしなきゃね?

そして私達は覇王の居城に向かったの。

そうよ。

使えるカードはまだまだあるんだからね!



私達の動きは地上界全土に広まる。

と、言うか敢えて広めたの。

別に蛇神達に知られても構わないと思ってる。

それだけのデメリットを被っても、私達には強力な助っ人が少しでも多く必要なんだから。

だから広がる情報を耳にして、私達に協力してくれる戦士が来てくれると信じるの。


そして確かに戦士達は集って来ていた。


「あの娘の策に乗ってやろう。そして私をコケにした蛇神を滅ぼしてやろう」


その男が歩いた道は氷河地帯へと変わる。

その氷結の中に追手の蛇神達は閉じ込められ息絶えていたの。

神と妖怪の力を持つ氷結の戦士・大上狼君。



さらに離れた地に、同じく覇王の居城に向かっている者達がいた。

「法子さん!今、行きますから!」

「この戦いが私ら龍神族の敵討ちになるよ」

「この拾った命、乙姫さんに託すよ。

玉龍君、蛟魔王さん、万聖龍王さんも向かっていた。


そして、その眼光を輝かして空を見上げるのは?


「今、行くからな!法子!」


尾のある金髪の少年。

孫悟空!

孫悟空も私の広めた情報を聞いて蛟魔王さん達と一緒に向かっていた。

しかし孫悟空は息を切らして胸を抑えていたの。

「孫悟空さん、本当に行かれるのですか?」

「当たり前だ!俺様が行かなきゃ始まらないからな!」

玉龍君の心配を払いのけ、孫悟空は構わずに歩く。

孫悟空は身体に異変が起きていたの。

極度の魂の疲労。

それが寿命を縮め、身体に限界が来ていた。

その状態でも蛟魔王は孫悟空を止めれなかった。

「孫悟空、お前の例の奥義こそ覇王を倒す唯一の切り札だ。お前しか奴は倒せない」

「あぁ、分かってるぜ」

孫悟空の奥義とは真蛇王・テューポーンを倒した必殺技。

相手の力を極限にまで吸出し自分の力に上乗せしてブチかますの。

「あの技に力の差は関係しない。例え覇王の力が私らを上回っていようと、力が強ければ強いほどお前の技は威力を増して敵を滅ぼす」

「まぁ〜簡単じゃないがな」

孫悟空の奥義発動するためには一度覇王を結界の中に入れないといけない条件がある。

「その為に奴の力が必要なんだ」

蛟魔王の視線の先の万聖龍王を見る。

「それにしても重いっすね〜」

万聖龍王が背負っているのはイビキをかいて寝ている百獣王さんだった。

そうそう!

あの出鱈目の強さの百獣王さんもいたのよね~



続々と決戦に向けて戦士達が集おうとしていた。

けれど孫悟空は信じていたの。

「お前も必ず戻って来いよ?阿修羅!」

先のテューポーンとの戦いの場に残った若返った姿の太白金星さんは結界の中にある時の鏡を見ていた。


「貴女の力が必要です。阿修羅よ!」


阿修羅は今、時の鏡の中にいた。


過去?未来?


その先は誰にも分からない。

ただ阿修羅にとって必要な場所。

闇の中を阿修羅は彷徨っていた。

どれくらい彷徨っていたのか?

時間の概念も分からない。

それでも阿修羅が望む事は一つ。


「法子のためにも僕は帰らなきゃ」


その時、闇の中に光が差し込んだの。

「!!」

阿修羅は闇を抜けて光差し込む場所へと抜けだすと、その世界を見て言葉が出なかった。

「此処は何処なんだ!?」

眩しく輝く光の中に宙に浮いて聳え立つ光の神殿。

阿修羅が知る限り、地上界でも天界でも地獄でもなかった。

此処が何処か分からずに漂う阿修羅に、

「お前は何者だ?侵入者か?」

「!!」

阿修羅が振り向いた先には炎を纏う神がいた。


「私の名はアータル!アフダ・マズラ様の忠実なる光の戦神。この聖域に踏み込んだお前を正義の名の下に討ち取る!」


突如現れたアータル神と名乗る神様。


此処は一体何処なの?


そしてアータルって・・・あら?


そんなこんな。

次回予告


阿修羅が時の鏡で出た場所は何処?


そしてアータル神とは?


※アータルは「神を導きし救世主」にて初登場しています。

※アータルは「女子高生救世主編!」にも登場しています。

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