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隔世異伝・転生記~神を導きし救世主~  作者: 河童王子
女子高生蛇神討伐編~黄金の瞳編~
364/713

唯我蓮華~再び動き出す物語~

それは捲簾の過去


唯我蓮華~破壊神と呼ばれた少年~

URL : https://ncode.syosetu.com/n1872dg/


の後日談


私はかつて人間だった。

五人の友と救世の姫を守るために百年戦争を戦い、そして私だけが生き残った。


私は一人、旅に出た。

目的も無き永劫なる時の中で私は出会った。

救世の主神に・・・


私は己の向かう道を問い、

救世の主神は私に試練を与えたのだ。

人の身を捨て、神として転生する事に。

「私が神に?」

そして選択を迫られた。

救世の主神の恩名は釈迦如来菩薩と言った。


そして選択した答えは?

「もしそれで再び魂に繋がれし縁の友と邂逅出来るのであれば」

そして・・・

釈迦如来菩薩様の力と魂を分け与えられ私は神に転生した。

そして人だった名を捨て、

観世音菩薩として新たな生を手に入れたのである。


神としての長寿を得た私は己を高めつつも、再び廻り会えるはずの縁の友の転生を待った。

その間、私も神としての修行をするために身元を隠し別名を持つ事にした。

それが武神候補生の捲簾。


私はそこで同じく修行中の若き二郎真君と楊善と出会い、交流を持ちながら互いに高めあった。

しかし正直、二郎真君を初めて見た時に私は戸惑ってしまった。

同時に私に起きる未来がそう長くないと悟ったのである。


「これが私の運命なのか・・・」


そして再び永き時が経ち、持ちに待った時が来た。

かつて義兄弟として契を結び共に戦った友の転生した少年がこの私のいる世界に現れたのです。

その少年は魔神国の少年。

この世界に破壊を齎すために現れた。


「やはり貴方は昔と同じく戦場ある所に現れるのですね」


彼の名は遮那。

破壊神シヴァの子息にて荒ぶる魂の少年。

この世界にて数百万の武神相手に臆する事なく挑みかかり、暴れている所に私は足を踏み込む。

「ようやく・・・待っていましたよ」

私は遮那を大人しくさせた後、自分のもとに弟子として置く事にした。

その事で誰にも手を出させないように守るために。

遮那は転生前の記憶は持ってはいなかった。

それでも私は彼が私の知る友の転生者だと直ぐに分かった。

そしてまだ心も強さも未熟な彼を育てる事にしたのだ。


「やがて現れる敵に存在がばれる前に少しでも力を持たなければ・・・生き残れませんから」


遮那の成長を見るのはとても楽しかった。

楽しかったからこそ、

この平穏な「時」がとても幸せに感じていた。

しかし平穏な時は奴に私の存在がバレた事によって失われたのだ。


遮那にかけられた容疑に討伐命令が与えられた。

私はそれを食い止めようと最高神である「天」に討伐命令の申し立てに向かう途中、ついに私を付き止めたあの者と対峙したのだ。

「まさかオマエが!!」

私が恐れていた「者」は既にいた。

しかもこの天界に、最高神の中に潜み暗躍していたのである。

私は抗い戦った。

しかし私の力を持ってしても、その者には力及ばずに洗脳されてしまった。


そして・・・


私は不本意に遮那討伐に使われてしまう。

意識はあった。

遮那の涙が、悲しみの感情が伝わって来る。

けれど私の意思に反して私の身体は遮那を痛ぶり、苦しめ、殺そうとしていた。

「や、止めてくれぇー!」

そんな時、天界は業を煮やして破壊兵器を私と遮那に向けて放たれたのだ。

私と遮那だけでなく、その場にいた数百万の天界の武神達をも巻き添えにして。


閃光が私達を一瞬で覆った。

恐らく何が起きたか分からないまま光に包まれ身体が塵となっていく武神達。

いち早く二郎真君やナタクが安全区域へと避難させられたのはほんの一部だった。

遮那は己の死を顧みず私と戦い、それでも自分を殺そうとする操られた私を信じて涙していた。


「!!」


これ以上あの者の好きにさせてたまるかぁー!

私は死の間際に自我が戻ったのだ。

しかし全てが手遅れだった。

破壊兵器の的の中心にいた私と遮那も助からない。

だからこそ私は一か八か賭けに出た。

この一瞬に出来る事に全てを賭ける!

私は遮那に術を施したのだ。


それは遮那の魂を新たに転生させる秘術。

これは遮那を生かすために、さらには私と同じく命を狙われるであろう遮那をあの者の目から逃すために必要な行為。もし運良く生きてさえいれば必ず道は繋がるはず。

そして私が巡り逢えなかった他の友と出逢えさえすれば再び未来は開かれると信じて。


「逆転生変化・八戒魂封!!!」


直後、私と遮那は破壊兵器の閃光に焼かれて消滅してしまった。


終わった・・・

「はっ!?」

私は再び目を醒ましていた。


「遮那!シャナァー!」


私は辺りを見回して遮那を探す。

けれどそこに遮那はいなかった。

遮那は無事なのか?

上手く転生出来たのだろうか?

それに何故私が生きているのか?


それは恐らく遮那にかけた術が奇しくも自分自身にもかかってしまっていたのだろう。

落ち着いたところで私は湖の中に立っていた。

そして湖に写る自分の姿を見て我に返る。 


この姿は人?いや?違う?


私は転生していたのだ。


頭に皿のある妖怪に・・・


次回予告


河童に転生した捲簾。


そして語られる過去。


唯我蓮華~破壊神と呼ばれた少年~

URL : https://ncode.syosetu.com/n1872dg/

の後日談

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