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隔世異伝・転生記~神を導きし救世主~  作者: 河童王子
女子高生蛇神討伐編~黄金の瞳編~
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黄龍王と玉龍の邂逅!

真蛇王テューポーンと黄龍王との一騎討ち。


その戦場にアイツが現れた。


俺様は孫悟空。

波乱呼ぶ真蛇王テューポーンと龍神の王である黄龍王の一騎打ち。

そんな中で俺様の魂を取り戻すために蛟魔王、万聖龍王、玉龍が裏で行動し始める。

しかし俺様を取り戻すためには黄龍王の意識が消えてしまうため、蛟魔王と万聖龍王はテューポーンを相手にしなければならなかった。


しかしテューポーンの力は二人がかりでも難しい。

命懸けの戦いになるのは覚悟していた。

そんな時、突如新たな戦士が参戦したのだ。


ソイツは俺様と蛟魔王と同じ義兄弟。

獅子の頭をした妖怪で、義兄弟の中でも戦闘狂の大馬鹿者だが、正直これ以上頼りになる奴はいない。


ソイツの名は・・・

獅駝王!改め本人は百獣王と名乗っている。


「俺俺、お前をブッ倒すぞ?覚悟しろ!ガウッ!」


百獣王を前にしてテューポーンは鼻で笑う。

「龍神の王はどうした?あの者ならこの私と面白い勝負が出来たと言うのに引き下げた挙げ句に下等妖怪が相手になると?」

が、百獣王はテューポーンの言葉を無視して襲い掛かる。

その動きは野生的で本能的。

考える前に身体が動く。

鋭く勢いのある拳と爪の連続攻撃。

しかしテューポーンは相手にせずに全て紙一重で躱す。

「消し飛べ」

直後テューポーンは凝縮した蛇気を掌に集中させ、百獣王の腹に喰らわすと、転げるように吹き飛ばされて百獣王は大の字になって倒れた。

「呆気ない。次は後ろの龍神の二人が私の相手か?」

その視線の先は蛟魔王と万聖龍王。

「乙姫さんの義兄弟やられたようだよ」

「あの程度でくたばるなら、可愛いもんだよ」

「へっ?」

万聖龍王は気付く。

百獣王はヒョイっと立ち上がると、拳を鳴らす。

「俺俺、久しぶりに熱くなるぞぉ〜」

まるで傷を負ったようにも見えない。

それどころか妖気が一段階膨れ上がったように思える。

まるで面白い玩具を見付けたようにテンションが上がったように思えた。

そうなのだ。

百獣王は相手が強ければ強いほど力を発揮する。

正直、義兄弟の俺様も蛟魔王でさえ奴の限界を知らないと言っても良いくらいに。


「よっしゃああ!俺俺もうイッチョいくぞ!」


百獣王が飛び掛かると引き裂くような爪と拳の連打が繰り出される。

しかしその攻撃は最初の攻撃よりも鋭く、破壊力も桁違いだった。

「!!」

その変化に見括っていたテューポーンがその腕を防御に使い蛇気の壁で守る。

「俺俺が最強だぁああああ!」

が、百獣王の連打が更に畳みかけに来る。

徐々に受け続けるうちにテューポーンの防御壁に亀裂が入って来たのだ。

「ば、馬鹿な!!」

粉々になって消え去る防御壁を突き破り百獣王の拳がテューポーンの顔面に迫る。

「無礼者!ゆ、許さんぞぉおお!」

破裂するような激しい蛇気がテューポーンの全身から噴き出して無数に飛び出す大蛇のオーラが迫る百獣王の身体を打撃し、食いちぎり、蝕み、全身から大量の血を噴き出させ百獣王は吹き飛ばされた。

今のは完全にモロに受けたぞ?


「一瞬だが私に本気を出させた事は褒めてやる。その褒美として確実な死を与えよう」


振り上げた手刀からの斬撃。

それは倒れている百獣王を切り裂いた。

飛び上がるのは百獣王の腕が転がり、胸が十字に割かれて出血が蛇気に当てられ腐り出す。

完全な死?

流石に今のはヤバいのでは?

その惨劇に万聖龍王は飛び出そうとする。


「出遅れた。まだ助かるか分からない。けれど乙姫さんの義兄弟を死なせたりはしない!」


万聖龍王は一か八か治癒を施すつもりでいた。

しかし蛟魔王が腕を掴み止める。

「言ったろ?あの馬鹿を殺す手段は私でも分からない。あの男は蛇神を上回る不死者だよ!あんな狩りがいのある強敵を前にそう簡単に終わらせるはずがないしな」

「へっ?」

万聖龍王は鳥肌が立つ。

まるでゾンビのように立ち上がる百獣王に対して震え上がる。

しかもその闘志は更に膨れ上がっていた。

その眼光はテューポーンを捉えて離さない。

そして血が蒸気のように百獣王の身体を覆うと負傷した身体が再生していく。

そして吹っ飛んだはずの腕が磁石で引き付けるように戻って来て貼り付き元に戻る。


「ウゴぉおおおおお!」


百獣王の雄叫びが大地を震わせる。

「驚いた。まさか地上にまだこんな下等種が残っていたとはな。ならば次こそは塵も残さず葬り去ってやろう」

テューポーンの目が百獣王を敵として認めていた。


だがウチの義兄弟をこんなもんだと思ったら痛い目に遭うぜ?

これからが本気モードだからな!


「聖獣変化唯我独尊・獅虎シドラ!」


強烈な雷を纏う二体の獅子と一匹の大虎の聖獣が出現し百獣王と同化していく。

すると両肩に獅子の頭、胸に大虎の鎧となって百獣王を更にフザケた強さへと引き上げた。

「準備運動終わったし、久しぶりに本気出しても良いよな?お前は簡単には壊れそうにないから楽しみだぞ?ガゥガカガ!」

百獣王が帯電し雷が光となってテューポーンの間合いに入る。

その攻撃にはテューポーンの防御壁は完全に意味を持たず、その肉体を使った防御で受け止める。


「なんて日だ!一日に龍神の王だけでなくもう一人この私に手を出させる者が現れるとは。正直、覇王以外でこの地上で私の相手になれる者は存在しないと思っていた。良いだろう。お前は覇王を倒す前にこの限界知らずの私の力を見極めるにはちょうど良い相手だろう」


百獣王とテューポーンの一騎打ち。

その激しい戦いが繰り広げる中、

「正直、助かったと言って良いだろう」

「アハハ。乙姫さん?あの獅子の男が来る事も計算入れていたのでしょ?」

「まぁな。しかし間に合うかまでは分からなかった。ただ、この地にあの馬鹿の妖気を感じたから来るとは思っていた。奴は妖気感知能力は全然だが、戦いの匂いを嗅ぎ付ける事には長けている。これだけの猛者が戦っているんだ!どんだけ離れていても現れると信じていたよ」

「信じているんだな?少し妬ける」

「信じているよ。お前も、そして孫悟空もな」


お、俺様?

そうだった。


俺様の身体は黄龍王に器として奪われた。

しかし蛟魔王の術で玉龍を精神体として意識の中に送った事でその機能を停止した状態で止まっていたのだ。しかも外からは破壊出来ないような龍気の結界に身を守り。

この状態では後から蛟魔王が自分の意識を送ろうとしても出来ない状態だった。

蛟魔王は試してみたが無駄だと分かると、


「流石、我ら龍神族の神だよ。抜かりがないこうなれば唯一中に入れた玉龍に託すしかない」

「あの少年か・・・大丈夫なのか?」

「それにこれは玉龍にとっても因縁深いからな」


えっ?ソレってどう言う?

けれどその状況は直ぐに分かった。


俺様の精神の中に入った玉龍の前に現れた黄龍王の真の姿が、玉龍と瓜二つだったから!


金色の髪と銀色の髪の違い。

そして同じ声をしていた。

「ど、どうして僕と同じ顔をしているのですか?幻惑か何か?それとも他に?」

玉龍の問いに黄龍王は答える。

「正直、無理にお前の意識を消し去るのも良いと思ったが、一度対面するのも余興かと思ってな。我が半身、いや?残りカスと言うべきか?」

「エッ?ソレって何を?」

「何も聞かされていないのか?なら消す前に先にお前の出生を見せてやろう」

「!!」

すると玉龍の意識に過去の映像が浮かぶ?

それは自分の記憶であって黄龍王の記憶。


二人は運命の子。

龍神族の王になる為に産まれた双生児。

玉龍の奴は黄龍王の双子だったのだ。

しかし玉龍はその真実を知らされていなかった。

もし龍神の皇帝が二人も存在すれば必ず争いが起きる。

だから双子が存在する事は許されず、資質のない赤子の方は殺されてしまう運命。


しかし玉龍は例外だった。


幼い頃の赤龍、白龍、黒龍が大人に隠して育てていたから。

しかも龍神族の力の象徴とも言える四海龍王に就任した青龍王と乙姫(後の蛟龍王)が加担した事で数年以上隠密に出来たのだ。更に赤龍、白龍、黒龍が新たに四海龍王に就任したからには真実がバレた後も誰にも文句は言えなかったのである。

それでも隠居した古き龍族の中には玉龍の存在を疎ましく思っていたが、玉龍の潜在能力が極限的に乏しく、将来成長出来るとは思えなかったから見逃されていた。

それでも近くで目を付けて置く必要があるため、応龍直属の小間使いとして使われたのだ。

噂では玉龍の素質は全て片割れの黄龍王に持っていかれたのだと誰もが気にもしなくなった。

それでも龍神界で生きていく事を許されたのだから、それはそれで玉龍は幸せだった。

蛇神軍に滅ぼされたりしなければ!


「貴方は本当に僕の兄弟なのですか?」

「オマエの存在は知ってはいた。しかしクズである以上、興味はなかった。そして言っておく!オマエは我の残りカスに過ぎない。存在は無価値だ!」

「!!」


直後、光速の攻撃が玉龍目掛けて放たれる。

精神世界とて当たれば肉体を滅ぼす。

しかし玉龍の姿が消えて光速の攻撃から逃れた。


「四霊変化唯我独尊・麒麟!」


玉龍の姿が麒麟の鎧を纒い瞬間移動で光速の攻撃を躱している。

その動きに黄龍王も興味がわく。

「まさか我の光の攻撃を躱すとは成長したな?玉龍。しかしまだ未熟!」

光は螺旋となり柵となり、玉龍の逃げ場を塞いでついには全身に直撃した。

「うわぁあああ!」

容赦ない攻撃に玉龍は意識が消えそうになる。

それでも拳を握り、気力を振り絞る。


「僕は負けれない。孫悟空さんを救うためにも!そして僕を生かしてくれた兄さん達のためにも!」


玉龍は全身から爆発するように解放された覇気が黄龍王の光速の攻撃を払い除けたのだ。

それには黄龍王も目を見張る。

「なるほどな」

その眼が妖しく光る。

「もしこの我の攻撃を生き延びれたのなら多少は認めてやろう。オマエの価値をな!」

黄龍王の指先が光り輝くと、その閃光が玉龍の身体を貫通させ、閃光は玉龍に絡み付き動きを止める。

「終わりだ!いつまでも自分と同じ顔の者が無様に生きている事が見るに耐えん。オマエの頭を粉々にしてやろう」

そしてトドメの閃光が玉龍の頭目掛けて放たれた。

「!!」

閃光は玉龍に直撃する前に何者かに止められ、握られるように拡散して消えた。

「俺様の中で騒がしくしてくれちゃったりするから、瞼開いて目が覚めちまったよ。へへへ」

玉龍は自分を助けた者を見て叫ぶ。

「孫悟空さーん!」

「玉龍、ありがとうよ?お前のガッツが俺様を呼び起こしてくれたんだ」


そうよ!


この俺様の戦線復帰で、テューポーンも黄龍王の奴も全部まとめて解決してやるぜ!

次回予告


黄龍王と玉龍、そして孫悟空。


孫悟空は自分の身体を取り戻せるのか?

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