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隔世異伝・転生記~神を導きし救世主~  作者: 河童王子
女子高生蛇神討伐編~黄金の瞳編~
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真蛇王マダラの正体?まさかの加勢!?

過去の因縁である真蛇王・まだらが現れ、


まだ戦いは終わらなかった。


俺様は孫悟空!

俺様は見事に因縁勝負で牙流覇蛇を倒せた。

しかしその戦いの後、新たな蛇神が現れたのだ。

ソイツは過去に俺様と三蔵の前に現れ、そして三蔵が倒したはずの蛇神。

ソイツが生きていて再び俺様の前に現れた。


「真蛇王・まだら


俺様の知る限り化け物級の蛇神だった。

あの覇王とどっちが強いかって?

正直、分からない。

それだけ恐ろしい奴なのだ。


あの三蔵が追い詰められたくらいの・・・


「俺様の前に再び現れた事を後悔するんだな?俺様が三蔵に代わりお前をブッ倒す!」


どうやら三蔵絡みの連中に縁があるようだ。

俺様は青龍の鎧を纏ったままマダラに向かって先手攻撃を仕掛ける。

って!何ぃいい??

俺様はマダラに触れる事なく奴の纏う蛇気の壁に衝突して弾かれてしまったのだ。

全く歯が立たない力差を感じて身震いする。

「この私を追い詰めたあの人間と似た力を感じて来てみれば、オマエ、あの男と共にいた妖怪だな?」

どうやら俺様の事を覚えているようだな。

「しかし心冷めた。どうやら取り越し苦労だ。私を追い詰めたあの男は噂通り屍と果てたか」

「その口黙れよぉー!」

俺様は再び連続攻撃を仕掛ける。

しかしマダラの蛇気の壁は俺様の攻撃を全て寄せ付けないでいた。

けれどこれが本気と思うなよ?


「青龍逆鱗の拳!」


その一撃はマダラの妖気の壁を破壊したのだ。

そしてマダラは間合いに入られ咄嗟に片腕で受け止める。

しかし安心するなよ?

「逆鱗二枚!」

龍の血を活性化させて驚異的な力を覚醒させる。

その段階には鱗の枚数で格段と向上する。

マダラの腕を弾き、その顔面を殴り付けたのだ。

「下等な妖怪風情がこの真相の蛇神である私の顔に触れるとは驚いた。その頑張りに私もお前に対して殺意を向けさせてもらう」

「ぐっ?ガぁ!?」

俺様は弾かれるように吹っ飛ばされた。

何なのだ?マジに強い!

俺様は転げながらも起き上がり崩れた体勢を整え顔を見上げた瞬間、既にマダラは俺様の間合いに入り蹴り上げて来ていた。

「やばっ!?」

この蹴りを喰らえば恐らく顎が割れるかも。

受け身が間に合わない?

直後、俺様とマダラの死角から何者かが攻撃を繰り出して来て、マダラは蹴りを止めて宙に移動して俺様とソイツを見下ろしていた。

「オマエ、この私に楯突くか?」

俺様を庇ったのは、

「この俺の獲物を奪われたくないのでな?邪魔するようなら容赦はせん!」

ソイツは俺様と死闘を演じた牙流覇蛇だった。

「この俺様へのラブコール嬉しいぞ?でもな?いつでも相手してやると言ったが今は遠慮してくれない?」

俺様は軽口混じりに聞いてみると、

「孫悟空、言ったろ?お前は俺の獲物。あんな奴に奪われたくないだけだ!それに俺もお前も万全ではないようだ。そこで提案だが?」

「先ずはお邪魔虫を先に倒すんだろ!」

「その通りだ!」

俺様と牙流覇蛇は同時に特攻をかけてマダラに襲いかかる。

それは息のあった連携だった。

牙流覇蛇もプライドはある。

本来なら単独でマダラを倒してやりたいが、正直マダラには勝てる気が全くしなかった。

しかし俺様と二人なら?それでも分が悪いが可能性はゼロじゃない。

少なくとも1%でも可能性があるなら藁でも掴む覚悟の共同戦だった。


「五蛇の硬牙!」


背後から出現する五頭の大蛇が放たれ、俺様も


「左右龍武天地滅龍」


天龍、地龍、左龍、右龍を放つ。

四方八方からの同時最大攻撃はマダラの足を止め、その防御の壁が徐々に狭まっていく。

「この私に滑稽な。なら私も力の一端を見せても臆せぬか試してやろう」

「!!」

その直後、大地が揺れ動く??

とてつもない蛇気が天地を震撼させた。

この覇気は真蛇王エキドナ級?又はデルピュネすらも及ばない程の底知れぬ力が感じられる。

そして背後には百体の大蛇のオーラが漂っていた。

「ま、まさか真蛇王マダラの正体はあの・・・」

「何か知っているのか?」

動揺する牙流覇蛇は恐る恐る口を開く。


「奴の真名はテューポーン。間違いなく旧世代の真祖の蛇神王だ!」


テューポーン?

旧世代の蛇神王?

少なからず牙流覇蛇が畏れるあたり、とんでもない蛇神なのだと思うが?


「あのエキドナと対する伝説の蛇神を産み出した最高神と呼ばれている。まさかまだ生存していたとは?信じられん・・・」


その戸惑いに金斗雲に乗って遠く離れた場所から見ていた太白の爺ちゃんも気付いていた。


「恐らくは太古のテュポーンの転生した蛇神であろう。あのエキドナと同じくな。しかしその計り知れない力は太古の伝説級か?」


伝説通りだと実力はエキドナをも上回る。

かつての超神の王であり最高神でもあったゼウス神をも苦しめたと言う。

「我が名を知り後悔無かろう?我が百頭の大蛇に飲み込まれ死に絶えろ!」

テューポーンの全身から百体の大蛇のオーラが飛び出して俺様と牙流覇蛇の四体の龍と五体の大蛇をも蹴散らして向かって来たのだ。

このままでは殺られる!?

その時、空高くより燃え盛る何かが無数に猛スピードで落下して来たのだ。


「仙星術・爆滅流星群!」


それは太白爺ちゃんの広範囲の破壊術。

無数の隕石が落下して来てテューポーンの百体のオーラに直撃する。

俺様と牙流覇蛇はその衝突に巻き込まれはしたが直撃は避けられた。

「まだ虫が残っていたか?消えろ!」

テューポーンの真っ赤な目から放たれる怪光線が業火となって上空の金斗雲に乗っている太白の爺ちゃんを襲う。

「爺ちゃーん!」

業火に飲み込まれる寸前、

「うぉおおおおお!」

牙流覇蛇が飛び上がり身を呈して業火を受け止める。

牙流覇蛇の身体は覇蛇最高の防御力を持っている。

しかしテューポーンの業火は魂をも焦がす灼熱地獄で牙流覇蛇は全身を焦がされ地上に落下した。

「あ、あいつ?爺ちゃんを守ってくれたのか?」

俺様の魂が揺れた。


「あの野郎ぉーー!」


俺様は両手を構えて神気を籠める。


「天を焦がす灼熱の怪鳥朱雀!

大地を雷鳴届かせ駆け巡る白虎!」


俺様は両手を上下に分けて向けると頭上に朱雀が、足下には白虎が唸っている。

青龍の鎧を纏う事で朱雀と白虎の聖獣の力が負担なく力を引き出す事が出来るようだ。


「聖獣三体同時召喚!」


俺様の最大奥義が放たれた。

それは朱雀と白虎の力を融合させながら攻撃にのみに使い青龍の力でブチかます大技。

本来なら玄武でやっていた奥義なのだが青龍でも可能なのだな。

俺様の放たれた破壊波はテューポーンに直撃した。


「これでお陀仏だぜぇ!」


が、しかし!

破壊波はテューポーンの片手で受け止められる。

「うぐぐ!」

しかし容易ではなかった。

徐々に受け止める片手が焦げ始め、もう片方の腕も防御に使い受け止める。

「くそぉ!消し飛べー!」

俺様は更に押し込むように力を増幅させる。

「げ、逆鱗三枚!」

俺様の限界の力を全て使い籠めた攻撃に上乗せさせる。

「この私の手を煩わせるとは!」

テューポーンもまた更に力を増幅させて来た。


激しく衝突する力と力が拮抗する!


その拮抗する力を左右させたのは、

「な、何?キサマ!?」

「ふふふ。俺を忘れてたな?」

全身ボロボロの牙流覇蛇が背後から迫り、テューポーンの背中から抱えるように押さえつけていたのだ。

牙流覇蛇に抑え付けられたテューポーンは激しく抗うが強固な牙流覇蛇の身体はまるで拘束具のように離さないでいた。

「孫悟空ぅー!お前との決着は地獄でやろうやー!」

な、何だって?お前、まさか?

牙流覇蛇はテューポーンを押さえつけたまま俺様の放った破壊波に飲み込まれる。

爆風が大地を陥没させながら巻き起こり、俺様も吹き飛ばされないように堪えるしか出来なかった。

まさか牙流覇蛇が自らを犠牲にするなんて?

敵同士であったはずなのに、奇妙な情がうまれていた。


が、爆風が収まった時、俺様は驚愕する。


何故なら目の前には爆砕が起きた中央にテューポーンが牙流覇蛇の胸を貫き盾にして、俺様の放った攻撃を凌いだ状態で立っていたから。

「無駄死ににはならなかったな?この私の盾になれたのだ。良い死に様だったぞ?」

そう言って牙流覇蛇の躯を放り投げたのだ。


「き、キサマぁー!」


俺様は怒りで再び気を練ろうとする。

〈孫悟空、すまん〉

だが、俺様から青龍の鎧が解けて急激に力が抜けて消耗し膝をつく。

それは聖獣変化の時間限界タイムリミットだった。

青龍王の魂が衰弱する。

俺様に力を貸して限界が来てしまったのか?

何しろ逆鱗を数度と繰り返したのだから仕方あるまい。青龍変化は力の最高限界を維持した状態で戦える反面、限界が来ると同時に変化が強制的に解けてしまうのか?そして俺様も足腰に力が入らず膝を付いて動けなくなる。


「どうやらもう楽しめそうにないようだ。時間の無駄のようだったな?消えろ!」


テューポーンは俺様に指先を向けると、蛇気の光線が俺様の心臓目掛けて放たれた。

「うぐぅわ!」

俺様は動けない状態で何者かに身体を持ち上げられてテューポーンの放った光線から救われたのだ。

「孫悟空さん!ご無事ですか?」

「なぁ?お前は!!」

俺様を寸前で助けてくれたのは見違える程逞しくなった玉龍だった。

「お前無事だったんだな?」

「はい!けれど僕だけじゃありません」

「!!」

すると空中から飛び降りて着地した二つの影がテューポーンの前に対峙した。

「何だい?やけにボロボロだな?孫悟空」

「及ばずながら助太刀するんで〜よろしく」

「お前らは!?」

それは俺様の義兄弟の蛟魔王と、ん?

大槍を持つ龍神の戦士?

誰?お前?


「あの蛇神は厄介だぞ?気を引き締めろよ?浦島」

「分かってる。半分逃げ出したいくらい恐ろしい力を感じるよ、乙姫さん。けど、この浦島!せっかく復活した事だし役に立たせて貰うよ!」


ソイツは昔、俺様達が支配する前に地上界を統べていた大魔王だった万聖魔王。

現在は万聖龍王であって浦島って奴だった。


ここに来て、頼もしい仲間が参戦する。

よしよし!


本当の戦いはこれからだぜ!

次回予告


真蛇王テューポーン


その力は孫悟空達を圧倒する。


打開策はあるのか?

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