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隔世異伝・転生記~神を導きし救世主~  作者: 河童王子
女子高生蛇神討伐編~黄金の瞳編~
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三只眼開眼覚醒!


二郎真君、八怪、紅孩児の真の覚醒とは?


その力で真蛇王デルピュネースを倒せるのか?



私は法子。

真蛇王デルピュネースを前にして、二郎真君さん、八怪、紅孩児君の真の覚醒が見られると言うの。

三人は思い出す。

思い出したくなく、けれど決して忘れられずに忘れてはいけない記憶。

二度と失ってはいけない。

蛇神によって奪われるかけがえのない命。


八怪は天界にいた頃、自分の指揮していた天界の若い訓練生達を蛇神によって皆殺しにされた。

二郎真君さんは親友の楊善さんを目の前で殺された。

しかも自分の手を汚して。

そして紅孩児君は愛する母親のように思っていた愛音さんの死に目にも会えず命を奪われた。

魂が引き裂かれるような傷み。

だからもう決して奪われてはならないと!

「うぉおおおおおお!」

「うらぁあああああ!」

「はぁああああああ!」

三人の全身をチャクラが異常に活発になり、そして彼等の覇気に大地が震える。

チャクラとは身体エネルギーの活性化。

身体内にある六つあるチャクラが回転するかのように開き全身をかけ廻る。

そして起き上がるように頭を上げたその時、その額には強烈な力を発した何かが見え隠れする。

それは蛇神を睨むように見開かれた。

眼?

それは額に輝く第三の眼だったの。

神族に伝わる力の解放。

極限にチャクラが行き渡った時、額にチャクラの紋様である第三の眼が出現すると言われているの。

三只眼!

その状態へと達した者はこう呼ばれる。

覚醒者と!

その現象が今、目の前で起きているの。


「開眼!」


三人は解放と共に凄まじい勢いでデルピュネースに向かって攻撃を仕掛けたの。

「何だ?あの虫ケラ共から感じる圧力は?」

そこに八怪の振り払った釘鈀が一閃する。

「クッ!!」

デルピュネースは掌から蛇神の剣を出現させると八怪の釘鈀を受け止める。

しかし力負けして弾かれ後退する。

そこに頭上から気配が?

身体を回転させ業火を纏った踵落としがデルピュネースの左肩に直撃し肩から炎が燃え盛る。

「うぎゃあああ!」

紅孩児君の炎はより濃縮で簡単に消えずに全身を炎に襲われたの。

「受けてみよ!俺の一撃!」

突進して来たのは二郎真君さんだった。

三尖両刃刀さんせんりょうじんとうを手に突き出して来たのをデルピュネースは掌から出現させた蛇剣で弾くも逆に剣が粉々に粉砕し、胸に矛先が突き刺さる。

「ウォおおおおお!」

「うぎゃあああ!」

二郎真君さんの覚醒した強烈な神気がデルピュネースを体内から暴発させたの。

しかしやはりゼウスの肉片は無傷のまま再生していく。

そしてより強固な身体と蛇気を持って復活してしまったの。

「馬鹿目!私は甦る度に力を増すのだ!お前達に私を倒す事は不可能。より私を成長させるだけよ!」

ザクッ!

復活し喋り途中のデルピュネースの顔面に八怪の釘鈀が脳天から突き刺さり顔面から血を噴き出す。

「ぎゃあぎゃあ!」

悲鳴をあげたデルピュネースに八怪は答える。

「らったらお前が復活したくないようになるまで破壊してやるらぁ!」

漆黒の覇気を纏った釘鈀を構えて振り上げると、デルピュネースの身体を二度三度と斬り裂く。

「ウギャギャ!」

身体は再生すれど激痛は走る。

「何故だ?何故、これ程力を増したのだ?先程までとは別モノではないか?」

デルピュネースは三人の力が一気に膨れ上がった事に狼狽していたの。

パワーアップ?何故突然?

それにこの急激な力は与えられた力ではないの。

この三人が本来持つ潜在能力。

スーパーアムリタによって、ほんの少し力の解放が出しやすくなっていたの。


それは感情が引き金だった。

心の魂の力が全身のチャクラを開いた事で三只眼が開き、額にチャクラが集中し第三の眼が現れる。

そして爆発的な力を解放させたの。

三人から発する気はデルピュネースを怯ませ、追い詰めていく。

「ウォおおおおお!」

デルピュネースの身体が蛇の紋様が浮かび上がり硬化していく。

そして両掌に凝縮した蛇気が鋭利な刃と化す。

「一人残らず細切れにしてやるわー!」

手刀が伸びると二刀流のように斬り掛かる。

「俺が相手だぁー!」

二郎真君さんが受けて立つ。

互いの刃が衝突し破裂するように互いに弾き返され、それでも同時に飛び出し斬り掛かる。

「オラも混ぜるらよ!」

八怪も釘鈀を振り回しながら参戦する。

二郎真君さんと八怪の同時攻撃を受けつつデルピュネースは口を開き至近距離の破壊波を放つ。

「この距離なら避けられまい?」

「うっ!?」

二郎真君さんも八怪も破壊の閃光に飲み込まれる。

「俺様を忘れるなぁー!」

しかし飛び出して来た紅孩児君が破壊波が放たれようとしている場所に向かって二人の間を割って入り、デルピュネースの顎を掴み口を閉じさせひっくり返す。

「う、うごぉおおおお??」

暴発した破壊波がデルピュネースの顔面を吹っ飛ばしたの。

「えへへ!どうなもんだい!」

「油断するな!」

「へっ?」

頭を失ったデルピュネースは胴体だけにも関わらず紅孩児君の背後から斬り掛かって来るけれど、二郎真君さんと八怪が同時に斬り付ける。

デルピュネースは頭部だけでなく両腕を斬られたの。

そして残った胴体に向かって紅孩児君が両手から火炎の拳を打ち込む。

燃え盛るデルピュネースの身体が消滅していく。


その中で同じくゼウスの肉片のみは破壊されずに残り、宙に浮いたままデルピュネースの身体を再生をしようとしていたの。

「そうはさせるかぁ!」

「うらぁああ!」

二郎真君さんの三尖両刃刀と八怪の釘鈀でゼウスの肉片に斬り付ける。

しかし強固な金色の防御膜が二人の攻撃を止めてしまう。

「何て硬さだ!ビクともしない」

「オラの渾身の一撃なんらぞ?何なんら?」

二人は弾かれつつも、二度三度と斬りつけるけれどゼウスの膜から発する力が反撥するかのように二人を吹き飛ばしたの。

そして再びデルピュネースの姿が再び蘇る。


「また私は殺されたのか?正直驚いた。しかし甦る度に私の力は更に洗練される。そして今の私はどうやら母エキドナと同格になったようだぞ?しかしお前達が私を殺してくれれば更に力を増していく」


再び甦ったデルピュネースは冷静だったの。

「お前達はもう私に手も足も出ないだろう」

瞬間、覇気が爆発した。

「!!」

デルピュネースを中心に二郎真君さん、八怪、紅孩児君が濁流に飲み込まれるように吹き飛ばされる。

その戦いを離れた場所から見ている事しか出来なかった太公望さんは気付いたの。


「もしや?」


た、太公望さん?

こんな状況ですが何か良い手立てがあるの?


そんなこんな。

次回予告


ゼウスの肉片で不死の力を持つ真蛇王デルピュネースを倒す手段はあるのか?


太公望は何を思いつく?

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