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隔世異伝・転生記~神を導きし救世主~  作者: 河童王子
女子高生蛇神討伐編~黄金の瞳編~
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八妖の実力!


金禅子に勝負を急かされた手下の妖怪達は?


大蛇王相手にどう挑むのか?


私は法子。

蛇神との攻防がせめぎ合う中、時間を急く金禅子が手下の妖怪達に強制したの。


「今から俺が茶を飲み干す前に決着付けられなかった未熟者には、分かってるな?」


ゾクッ!!


それは意味していた。

金禅子は捕まえた妖怪達を修行させ、自分の手足になる手下を育てていたの。

育てる?

そんな生半可優しくなんて無かったの。

それはもう基礎から徹底的に弱点を叩き付け踏み潰し、痛い所を抉るような口で説明するには可哀想になるくらい、何度血の便を垂らしたのか思い出すのも痛々しい内容だったとか。

最初に大蛇王三体と戦っていた混世魔王、九頭駙馬、霊感大王は気を引き締め、焦りまくる。


「嘘だろぉ〜!俺、もうあんな地獄の日々は嫌だぜぇ〜!マジによ〜」


九頭駙馬の泣き言に霊感大王は顔を伏せ答える。


「私もまっぴらごめんですよ」


そして混世魔王が棍棒を床に突き刺し吠える。


「決して負けられぬぞー!我らの尊厳と明日の穏やかな日常のためにぃ〜!」


「うぉおおお!」


これまた何て気合いの入れ方なのよ。

大蛇王

本体は全長百メートル級の大蛇。

その巨体を人型に収める事でその力も蛇気も圧縮し洗練された蛇神。

その力は覇王の配下の六尾に匹敵すると思われるの。

けれど、この大蛇王達はマダムより誕生して間もない。

力こそ破格だけれど戦闘の経験値は未熟。

もしそこをつけば倒せるかも?かな?

多分恐らく。

それも同等に戦える力があってこその話。

大蛇王の不死限界値を超える攻撃を叩き込めれば勝機はあると思われるの。

うん。多分恐らく。


「変身・鳥妖」


九頭駙馬の姿が翼を持つ怪鳥となり爪と嘴で大蛇王カンペリに攻撃を仕掛けるが全て躱され、

振り払う拳が怪鳥を粉砕したの。

「ぬぬぬ!?」

すると大蛇王の背後から巨大な蝶が鱗粉を振り撒く。

それは九頭駙馬の変身した姿だったの。

何?何?変化じゃなくて変身能力?

さらに蜂の姿へ変身して大蛇王カンペリの身体を針で攻撃して貫いたの。

「雑魚の妖怪が小賢しい!」

「ぬぬぬ??」

大蛇王カンペリは貫かれた腹部から針を掴み力任せに抜くと、そのまま引きちぎる。

「うぎゃあああ!!」

そして掌に蛇気を籠め九頭駙馬に向かって放とうとした時

「消滅しろ!」

放たれた蛇気の破壊波は一撃で九頭駙馬の頭を吹き飛ばしたの!

にも拘らず九頭駙馬の下半身が蛸のような触手が伸びて大蛇王カンペリに絡みつく。

「しぶとい。無駄な足掻きだな」

しかし触手の力は強く大蛇王カンペリの腕を絡め蛇気を放たせようとしなかった。

「へっ?そうかいよ?不死は蛇の専売特許でもないんだぜ?俺は不死の九頭駙馬。この俺は一度でも同化した連中の姿と能力、記憶も手に入れる事が出来るんだぜ?お前も俺の中に取り込んでやるよ!」

「な、は、離せ!」

九頭駙馬の姿が巨大な口の化け物となって大蛇王カンペリを飲み込んだの。


「ゴックン」


すると再び馬頭の九頭駙馬となり勝利の雄叫びをあげた。

「ブヒヒヒヒぃん!」

まさか本当に倒しちゃったの?



そして別の戦いでも、

大蛇王と霊感大王が戦っていたの。

「馬鹿な?雑魚を侮り敗れるとは情けない」

憤慨する大蛇王ネクロコに対して霊感大王は告げる。

「あらあら?余所見をしていて宜しいのですか?私を相手に失礼ですねぇ!」

「はぁ?先ずお前を始末してから、あの馬野郎を始末してやるよ」

大蛇王ネクロコが霊感大王に殴りかかったその時、その拳は受け身で弾かれたの。

「んなぁに??」

すると大蛇王の弾かれた腕が細木のように枯れた状態になっているのよ。

たまらず後退して自らの腕を引きちぎり再生させる。

「蛇と言うよりトカゲの尻尾ですね〜貴方?」

すると霊感大王の掌に蛇気が凝縮していたの。

「ほら?お返し致しますよ!」

「うがぁあ!」

蛇気の弾丸の直撃を受けた大蛇王ネクロコは怯む。

何故なら霊感大王から放たれた気は妖気ではなか蛇気だったから。

「本当に不味いですねぇ。蛇の気は?ふふふ」

霊感大王は触れた相手の気を吸収する能力を持っていたの。

しかも相手の身体を枯れ果てさせる程の吸引術は触れたら間違いなく脅威だった。

「さて、この私、昔みたいに吸引の許容量の限界でお猿さん方に敗北する惨めな負け方は二度と致しませんので、悪しからず」

するとその動きは奪った力を上乗せして閃光の如き速度で大蛇王の間合いに入り込むと、大蛇王ネクロコの腹部に両掌を合わせたの。


「吸引術!!」


まるで水洗便器に吸い込まれるかのように大蛇王ネクロコの蛇気は霊感大王の掌に吸い込まれ、そこには大蛇王の干からびた薄皮のみが地に落ちたの。

「ふぅ〜ヤレヤレですねぇ〜」


まさかの快進撃!?



そして最後に残ったのは混世魔王。

混世魔王は特に二人のような特殊能力は無かった。

しかし大蛇王サガラ相手に棍棒を構えて妖気を先端に集中させている。


「俺は他の連中のように素質もなければ才能に恵まれてもいなかった。かつて弱小妖怪だった何もない俺に牛角様は棍棒を与えてくれた。貴重な時間を俺のために棒術を教えてくださり、俺はただ一心に今日まで棍棒を数千数万数億と振り回し、突き、鍛錬して来たのだ。それに合わせ金禅子師匠の泣きたくなるような、それこそ血反吐吐く地獄の修行と相合わさって俺は強くなったと断言出来る!見せてやろう。この俺の血の滲むような鍛錬で磨き上げた棒術の成果を!」


あ〜長ったらしいわね!

ここまで長いとその隙に攻撃くらわないのかしら?

けれどそれは不可能だったの。

振り回す棍棒が球体を描くように何者も近寄せる事が叶わなかったから。

大蛇王サガラですら混世魔王の圏内に近付いた瞬間、その指が見えない衝撃で消し飛んだの。


「いくぞぉ!棍棒最高奥義・超振動突き!」


それは全身を震わせながらの振動から繰り出された単純な突きに過ぎない。

しかしその威力は目の前の大蛇王サガラ事蛇神城の壁を貫き道を開けてしまったの。


うそぉ〜??

この三妖怪、めちゃくちゃ強くない??

何なの??

もし私達の敵に回った時、勝てるのかしら?

い、今は考えない事にしよう。



そして蛇神要塞の入り口では妖恐・黄牙白象が見上げるほどの大蛇王を相手に戦っていたの。

その状況は信じられない光景。

黄牙白象はその怪力で百メートル級の大蛇の尾を掴み、振り回しては地面に叩き付けていたの。

「フンヌゥオオオオオ!」

大蛇王は全身を傷だらけになりながらも信じられなかった。

自分から見ればまるで小粒程の妖怪が数倍近くある自分を振り回しているのだから。

「氷河の牙!」

白象の牙が伸びて大蛇を貫くと、貫かれた箇所から凍結していく。

さらに抱き締めるように力を籠めると大蛇の半身か砕け散ったの。

そして落下して来る頭部に渾身の拳を打つ。

妖気が内部爆発していくように大蛇の姿は跡形もなく破裂して消え去ったの。



そして更に内部では下半身が大蛇で上半身が人の姿をした大蛇王を相手に百眼魔王が相手をしていた。

「百眼魔眼」

部屋中の壁や柱に床に眼が浮き出して見開く。

「何だぁ?その眼は?」

大蛇の尾を振り払うとその速度は音速を超えて百眼魔王に直撃する。

「ほぇ!?」

しかしそこには百眼魔王の姿は無く、大蛇王の背後に現れ立っていた。

「俺の百の眼からは、お前の動きも死角も見え見えだぞ?ほれ?」

百眼魔王の額の眼が見開く。

すると大蛇王は全身から突然血を噴き出したの。

「魔眼・針視線」

その眼の呪いに捕らわれたら最後、逃れる事は不可避。

自分の意思とは別に自己崩壊を起こす魔眼。

「お前はもう終わってるぞ?」

「何を馬鹿げた事を言う虫けらだ?さぁ〜この俺の蛇気の息吹で骨をも熔かしてしまえぇー!」

大蛇王の胸が裂けて大蛇の頭が飛び出して口が開き、猛毒の障気を籠めた息吹を吹きかけたの。

「あ、あれ?」

しかし何を思ったのか自分自身に吹きかけてしまったの。

「あぎゃぎゃぎゃぎゃあ〜!」

身体が自らの猛毒に溶解していく。

「な、何をし、、、、たぁ?」

そのまま熔けて消えてしまったの。

「俺はもう負けられんのでな」

百眼魔王の魔眼で大蛇王の精神を操り無意識にその呪縛で操られていたの。

またまた怖くなって現れたわね。

百眼魔王の奴!


う〜ん。


次に戦う時に勝てるのかしら〜私達。

それにしても蛇神相手に本当に快進撃だわ。

これで大蛇王は六体倒したのよね?

あ、そういえば三体の大蛇王を相手に戦っているのは金禅子の手下だけじゃなかったわ!



このマダムの蛇神要塞の地下では今、

ナタクに金吒さんと恵岸行者さんの天界三兄弟が戦っていたんだったわ。


そんなこんな。

次回予告


八妖だけでなくナタク達も今、この要塞城で戦っていた。


天界の三兄弟は勝ち残れるのか?

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