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隔世異伝・転生記~神を導きし救世主~  作者: 河童王子
女子高生蛇神討伐編~黄金の瞳編~
308/713

白澤の脱出?

ナタクの天界三兄弟に加え、

金蝉子の八妖の参戦。


そして?




私は法子。

私が見ているのは真蛇王マダムの要塞での戦闘。


そこには金蝉子が私や孫悟空達がかつて戦った妖怪達を手下に率いていたの。

九頭駙馬きゅうとうふば霊感大王れいかんだいおう混世魔王こんせいまおう

黄眉大王こうびだいおうに、百眼魔王ひゃくがんまおう黄風魔王こうふうまおう

黄牙白象こうがびゃくぞう

干支十二宮殿から九霊元聖きゅうれいげんせいって妖怪まで。

そしてナタク、金吒さん、恵岸行者さん兄弟。

少なくとも今、彼等に賭けるしかない。


真蛇王マダラは聖獣の中でも特殊な能力を持つ白澤はくたくを手に入れ、その血肉を食する事で数千の大蛇王を産み出し、自らも覇王に匹敵する力を手に入れられると言うの。

そして時は刻一刻と迫っていたの。

恵岸行者さんが解放された事で結界が消えた事が捕らわれていた白澤の時を進めてしまったの。

「カッ!!」

目覚めた白澤が自らを拘束する蔓を切り裂き、蛇神の結界を自力で破ったの。

その姿は白き衣の黒髪の人間の少年のように見える。

「フン!」

そして抑え込まれていた気を爆発させる。

「解門」

白澤の発する気が後光となって数十本の杖が出現する。

その杖は特殊な能力を秘めた神具。

「魔法の焔杖!」

杖から放たれた火炎放射がその場にいた蛇神兵達を焼き尽くす。

そして他の杖からも雷や水流が蛇神を寄せ付けないの。

「土石流の宝杖」

石礫が逃げ回る白澤を追って来る蛇神兵を貫く。

白澤は無数の宝具の杖を使い攻撃する。

「まるで蝿ね」

部屋中を駆け回りながら逃げる場所を探している白澤を蝿のようだと揶揄したのはマダムだった。

その姿は肥えた雌蛇神。

派手な衣で椅子に座って逃げ出した白澤に対して慌てる事なく眺めると、ゴソゴソと足下にいた蛇神兵の頭を掴み上げる。

「えっ?な、何を?マダム?うぎゃあ!」

その直後、丸めるように蛇神兵を一人握り潰すと動き回る白澤に向かって投げつけたの。

「!!」

白澤は突然の攻撃をまともにくらい壁にまで吹っ飛び直撃したの。

「あらあら?あんまり汚れてしまったら食するのに抵抗出ちゃうじゃないですの?」

そして念力で瓦礫の下に倒れた白澤を宙に持ち上げたの。

そしてゆっくりノシノシ歩み寄り、舌を伸ばして白澤の身体を舐め回し始める。

「あらあら甘美!甘美で涎が止まりませんわ」

口元から大量のヨダレを滝のように垂らす。

「真王を見定める力を持ち、その血は真の王の力を覚醒させる秘薬の獣。まさに美食だわ」

同時に漲る力が全身を廻ったの。

「もう我慢出来ません。一気に食してしまいましょう!うふふふ。そして私は真王となるのです」

口を開き飛び込むように白澤に向かって食らいつき、その血肉を貪るように噛み砕き終える。

「ほええ?」

しかしその味は先程舐めた白澤の血と確実に違う?

今、食べたのは蛇神兵の身体だったの。

「おのれ醜い蛇よ。この私はお前を真王とは認めてはおらぬ。よってお前に与えるモノは何もない」

すると白澤の分身が数十、数千と増えていく。

「残像幻影の杖」

振り翳す杖は幻術で分身を作り出して本体を隠したの。

「私を隠すには私の中と言うのでな」

ん?その例え何か違うと思うの。

「あら?いっぱいだわ〜視覚で楽しみながら余計にお腹が空いて来ましたわ。うふふ」

すると突如響き渡る轟音?

「ぐるぐるうぐぅおおお」と鳴り響く。

それはマダムの腹の虫だったの。

「うん。そこよそこ」

マダムは再び配下の蛇神兵を手に取り掴むと握り潰し球状にする。

血だらけの球を指先で弾くと白澤の分身を貫き消しながら本体に迫る。

白澤は背後に浮く十本の杖から石の嵌め込んだ杖を選び手に取る。

その杖は目の前に金剛石の壁を出現させる。

「防御金剛の杖」

が、マダムの蛇神弾丸は金剛石の壁を粉砕したの。

「くっ!」

咄嗟に飛び上がり躱した白澤だったけれど身体に何かが絡みつき拘束されたの。

それはマダムの人差し指が蛇と化したもの。

完全に掴まり捕らわれてしまったの。

「うぬぬ!」

杖から炎や雷を放っても傷一つ付かないばかりか余計に締め付ける。

「うがぁああ!」

そしてゆっくりと近付いて来るマダム。

このままマダムの口に放られれば全て終わる。


「全く先に来て偵察だけのつもりが嫌になるわ!」


すると捕らわれていた白澤の姿が変わったの?

変化の術で一度小さな小鳥へと変わり拘束から逃れると、その小鳥は人型へと変わる。

その姿は白澤ではなく女性の姿。

「ん?お前は何者よ?白澤は何処よ?」

周りを見回すと臭いが残っている事に気付く。

「逃げてはいないわね?うふふ。で、お前は何者?天界神の女?」

すると白澤に化けていた天界神の女性は名乗ったの。


「私は竜吉公主」


って?あれ?竜吉公主さん?

竜吉公主さんは時の結界で金吒さんと一緒に知り合った天界のお尋ね者の神様で、二郎真君さんの義姉さんらしいの。


「さて、バレてしまってどう致しましょう」


竜吉公主さんはマダムを見て理解する。

どう足掻いても勝てやしないと。

この要塞の要の大蛇王が百メートル級、コブラやトグロがそのちょい上の蛇神なの。

なら、恐らく目の前の化け物は千メートル級の超蛇神なのだと推測する。

「逃がしてはくれなそうね。で、勝てそうもない。こうなったら手立ては一つしかないわ」

竜吉公主さんは宝貝から槍を出して構える。

その武器は二郎真君さんの三尖両刃刀さんせんりょうじんとうと同じ。

竜吉公主さんが構えると凄まじい神気を発してマダムを寄せ付けない。


「あら〜まぁ?貴女、美味しそうだわ〜」


竜吉公主

その血統は最高神夫婦のサラブレッド。

その実力は二郎真君さんを上回るらしいの。


けれどマダムは怯むどころか余計に竜吉公主さんに興味を抱き、腕を伸ばして無防備に掴もうとする。

「せぇーーーいゃあ!」

竜吉公主さんの槍は閃光の雨!

雨は重なり渦を巻き、濁流と化す。

マダムの腕を突き、斬り裂き続ける。

けれどマダムは構わず伸ばして来る。


「止めてみせるわ!彼等が来るまでの時間稼ぎくらいは!」




場所は変わる。

そこは要塞城の中の闘技場。

そこに茶を飲んでいるのは金禅子と黄眉大王。

「全く何をちんたらやってるのでしょうね〜。此処から先へ向かうには大蛇王を十体倒さないと扉が開かないのだから、さっさっと倒して欲しいですよ~。あいつら全員役立たずばかりで困っちゃいますねぇ〜金禅子様〜」

調子良くごまをする黄眉大王に金禅子は呆れた顔で答える。


「ならお前が倒して来い」

「へっ?何を仰有るのですか??私、この蛇神要塞全体に幻覚を張っているのですよ〜。もし私に何かあればこの要塞の全ての蛇神が押し寄せるように襲って来てしまうのですから〜余計に大事になってしまいますよ~。無理、無理です!」


実際、黄眉大王がいるからこそ此処まで楽に侵入出来ていると言っても過言ではない。

だからマダムの部屋の扉を開くために必要な大蛇王のみ接近を許して相手をしているようなの。

黄眉大王は今も下級の蛇神数万以上の兵に対し幻覚を見せて迷宮に閉じ込めていたの。


「あ〜私、大変大変ですじゃ〜ひゃひゃひゃ」


確かに大蛇王を倒す腕力は無くても必要不可欠な能力を持っているのは脅威かも。


「しかし、確かに奴らには急がせる必要があるな」


金禅子は本能的にマダムがいる先で嫌な感じがしていた。

なにせ竜吉公主さんを先に向かわせたのも金禅子の指示だったから。

しかし中に入り込めたは良いが、脱出できなくなるとは予想していなかったの。

金禅子は印を結ぶと念仏を唱える。


「!!!!!!!!」


直後至る場所で頭を押さえて悶えたの。

それは緊箍児きんこじと呼ばれる金の輪が原因で、金禅子の唱える念仏が合図で締め付けるの。

それには頭に金の輪を嵌められている八妖達にはたまったもんじゃないの。

そしてテレパシーが聞こえる。

「お前ら?蛇如きにそんなに時間かけて良いと誰が許可した?このまま頭をかち割られたくなければ分かってるな?」

その言葉に全員青褪める。

脅える者、焦る者、頭の輪を外そうと無駄な足掻きをする者、そして百眼魔王と黄風魔王のように舌打ちをする者、そして反逆を頭を廻らす者。

この金禅子一行は完全に独裁的なのね。


「さぁ、お前らの力を見せてみよ!」


金禅子さんの冷徹な言葉が八人の妖怪を強制的に本気にさせたの。


そんなこんな。

次回予告


八妖が金蝉子の無茶ぶりにがむしゃらになる?


黄風魔王こうふうまおう

九霊元聖きゅうれいげんせい

百眼魔王ひゃくがんまおう

黄牙白象こうがびゃくぞう

九頭駙馬きゅうとうふば

霊感大王れいかんだいおう

混世魔王こんせいまおう

黄眉大王こうびだいおう


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