表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
隔世異伝・転生記~神を導きし救世主~  作者: 河童王子
女子高生蛇神討伐編~黄金の瞳編~
305/713

再会?長兄とナタク!そして現れる新勢力??

ナタクの危機に現れたのは、


死んだと思われていた長兄の金吒きんただった。


私は法子。

大蛇王三体相手に単独のナタクの絶対危機。

その状況を救ったのは、ナタクの長兄。

幼少期に行方が分からずの金吒きんたさんだったの。

「まさか生きていたのか?兄上よ?」

その驚きは最もだったの。

かつて天界より知らされたのは地上界に降りた兄の戦死報告。

上層部の噂で逃亡やら討伐命令もあり、その真実は闇に消された。

何より天界の捜査網から逃れるなんて出来るはずがない。

生存していれば微かな気を感知され見つかるはず。

にも関わらず今日まで姿を見せなかった。


それもそのはず。

ほんの数日前まで暴走した時の結界の中に封じられていたのだから。

その時の結界に私と楊善さんが運良く・・・悪くか?

入り込んでしまった事で、時の結界から解放されたの。


「私が世話になっている者から、この地に木吒(※モクタ)が捕らわれいると聞いて来てみれば、まさかナタクまでいるとは思わなかったぞ?」

木吒ってのは恵岸行者さんの別名の事みたい。

「金吒兄上には討伐命令がくだされている。このまま放っておく事は出来ぬ」

「真面目な事は偉いと思うけど状況みてね?融通きかないと空気読めないと思うよ。兄さんからの忠告」

「心配ない」

ナタクと金吒さんは同時に左右対称に構える。

えっ?まさか戦うつもりなの?


「先ずは目の前の敵からだ!」


金吒キンタさんの身体が神々しく光り輝く。

纏われる神気はナタクと同等。

そう言えば以前、楊善さんがかなりの使い手って言ってたし頼もしいわ。


「間もなくマダムの儀式が始まるため、我等も早急に顔を出すように言われて二人を呼びに来てみれば、まさか上級の土産物が二匹も釣れるとはな」


それは最後に現れた大蛇王。

「この大蛇王ネクロコが捌いてやろう」

ネクロコの蛇気が真空の刃となってナタクと金吒さんに向かって放たれたの。


「宝貝・金器気巣」

※キンキキズ


金咤さんは金色の網を広げると向かって来た攻撃が全て網の中に消えてしまったの。

そして手にしたのは掌サイズの宝輪。

光り輝く宝輪を手に円を描くと、まるでトランプを並べるように幾つも出現して宙に浮かべ固定する。

更に金の剣を構えて腰を下げ迎え討つ。

またナタクも両手に火尖槍と雷槍天牙を手に構える。

両者が交えようとしたその時、


「私の子供達よ!時は来ました。儀式が始まるわよ。今こそ私が覇王に成り代わり、この世を手に入れさせてもらいますの!うふふふふ」


それは蛇神城全体に響き渡る真蛇王マダムの声だったの。

それはナタクと金吒さんにも聞こえたの。

「どうやら、このような場所で道草を食ってる場合ではなさそうだ。儀式には木吒兄上と白澤が使われるらしい。直ちに救い出さねば」

「そのようだな。ならば!」

金吒さんは金輪を自在に操りながら大蛇王達に向けて飛ばすと、大蛇王三体の周りを回転させながら囲み逃げ場を塞ぐ。

「一歩でも動けば、その光輪がお前達を滅する」

金吒さんの忠告を無視し、カンペリが一歩光輪の前に踏み込んだの。

直後、光輪が光速回転してカンペリの身体を切り刻む。

「うぎゃあああ!」

そして指で印を結び他の二体も動けなくさせたの。

「ナタク、ここは俺に任せて先に行くのだ!」

「それは無謀だ!」

「安心しろ。策あっての自信だ。それに間に合わなくなれば手遅れになるぞ?」

ナタクは頷くと、一瞬でその場から消えるように移動する。

三人の大蛇王の間を擦り抜けるように先に向かったの。

残った金吒さんは単独残り溜息をつく。


「さて困った。兄らしく弟を行かせたは良いがナタクの言う通り無謀だったか」


すると三人の大蛇王を足止めしていた金輪が全て粉々に砕け散った。

「下等な虫が俺達大蛇の王を止められると本当に思っていたのか?俺達から見ればお前らは振り払えば潰れる小蝿と同じ」

その三体の大蛇の王から発する覇気は金吒さんを押し潰そうとしたの。

「うっ!」

大蛇王の圧力が増していく中で、金吒さんはニヤリと笑い呟く。


「遅かったな?道にでも迷ったのか?」


その瞬間、大蛇王の重圧が一瞬で消え去った。

今、何がおきたの?

打ち消したのは強烈な神気!

その状況に大蛇王達は本能的に警戒する。

何かが近付いて来ている?

門から続く奥の通路からこちら足音が響いて向かって来る。

しかも足音は数を増やしていくの?


「何だ?この気配は?何が近付いて来ていると言うのだ?」


警戒する大蛇王達の前に通路から白き高僧の衣を纏った男が入って来た。

人間?仙人?神族?それとも?

その者は金色の前髪を手櫛で上げ、その場の状況を見て金吒さんを見つける。


「金吒よ?勝手に俺の根城に棲み着いた蛇がいるようだが、この連中で間違いないか?」

「あ〜そうそう。正解。後、兄弟子にもう少し敬意を示しても良いと思うぞ?」

「そんな事より何をチンタラしている?」

「そんな事よりって・・・」


高僧は再び歩き出すと、大蛇王達を無視して真っ直ぐ次の通路へ向かおうとする。

あっけに取られて道を行かせてしまった大蛇王達が呼び止める。

「お前、どうやって此処まで入って来たのだ?外の蛇神兵達は何をしている?」

するとボヤけるように新たな人影が見え始める。

「ひょっひょっひょ!儂の幻術は神をもたばかる。うひょひょひょ」

その者は眉が黄色い老人のような妖怪だったの。

名を黄眉大王。

幻術を得意とする妖怪。

「外の蛇神は黄眉大王の幻術にかかり誰一人気付く事なく道を開けたのだろうな」

金吒さん詳しいわね?

あっ!そう言えばさっき世話になっているとか言っていたけれど、この者達の所にいたの?

しかも兄弟子とか言ってたわよね?

すると我に返った大蛇王が振り返り怒鳴りつける。

「キサマぁ!虫けらの分散で俺達から逃れられると思っているのかぁ!」

怒り狂う大蛇王達の罵声に金吒さんが首を振る。

「このまま行かせれば良かったのにな」

金吒さんは前方を歩く高僧が足を止めて振り向くのを見て、ヤレヤレといった顔をする。


「誰が虫ケラだと?」


すると足下から揺れ動く。

そして再び神圧が三体の大蛇王にのしかかったの。

「こ、こんなものぉー!」

流石の大蛇王は蛇気を高め動き出す。

「ほぉ?抗うか?この神に?」

癇に触ったように、更に押し込む神圧が重く激しく大蛇王達を強制的に跪かせたの。

「なぁ?なんだぁ??コイツは〜??」

大蛇王達は完全に潰されるように身動きを止められたの。

しかも一人の放つ圧力に。

そして見上げた先の金髪の男は言った。


「この俺の前に跪けぇー!」


更に三体の大蛇王達を床まで倒し押し潰したの。

私、知ってるかも。

この人、いえ?

この神様は!

確か百眼魔王の遺跡で出会ってるわよね。

確か、名前は?


金蝉子こんぜんし


かつて孫悟空達を徹底的に苦しめた神族の咎人。

神族でありながら天界討伐対象が蛇神と同列の最上級に指名手配されているの。

それが何故今、此処に?

そして金蝉子は三体の倒れて動けない大蛇王の真横を通り過ぎるように先へと行ってしまったの。

金蝉子が去った後、神圧から解放された大蛇王達が動き出す。

その顔は烈火の如く怒り、全身が蛇気に覆われ格段とパワーアップする。


「許さんぞぉー!虫がぁ!虫がぁ!餌の分際で俺達大蛇王に盾突くなど許してたまるものかぁー!」

「何よりマダムに寄せ付けてたまるか!」

「追って、早急に始末せねば!」


大蛇王のサガラ、カンペリ、ネクロコの三大蛇王達は金蝉子達が向かった通路に追って行こうとした時、その通路は三体の侵入者達に塞がれたの。発する妖気からして妖怪みたい。


「何だ?お前らは?そこを退かねば喰らい殺すぞ?雑魚がぁ!」


しかし三体の妖怪は臆する事なく答える。

「いやいやお前らに脅えていたら、うちの師匠に殺されちまうよ!何せ、師匠は残忍で非道だからな」

「そうですね。本当に」

「恩師匠に応える為に俺達はお前らを通すわけにはいかん!そして倒す!」

その者達は金蝉子の弟子?


馬頭の体格のある妖怪が一人。

九頭駙馬きゅうとうふば!」

丁寧口調の中国服の妖怪。

「霊感大王」

そして棍棒を持った鎧姿の妖怪。

混世魔王こんせいまおう


実は彼らは過去に孫悟空達を苦しめた妖怪達だった。と言っても今より大分前の私と知り合う前の話だから、今となっては全然大した事ないレベルなのだけど。

三人の目が殺気と同時に妖気を解放させる。

その威圧的妖気の解放は大蛇王達を押し止めたの。

「何だ?この連中は??」

大蛇王達が驚くのも無理はない。

彼らは孫悟空達にちょっかい出して敗北した後、金蝉子に捕らわれて孫悟空が額にしているような輪・「緊箍(きんこ)」を嵌められて、手下として使うために基礎から修行させられたの。


強制的に。

拒否権無し、嫌なら殺す。

断念しても殺す。

泣いたら殺す。


それこそ死にものぐるいで強くなった三妖怪の進化はもう過去の彼らとは別次元だったの。



そして通路を歩く金蝉子は呟く。


「この世界は俺が滅ぼす。他の者に権利はない」


って、とんでもない状況になってない?

てか?もしかして第三勢力?

いずれ私達の敵に回るかもしれないのよね?


けれど、あ〜うん。

今は応援するしかないのかしら?


そんなこんな。

次回予告


金蝉子の参入で戦いは更にヒートアップ!


そして金蝉子こんぜんし九頭駙馬きゅうとうふば霊感大王れいかんだいおう混世魔王こんせいまおうの初登場は、転生記シリーズ

転生記にて https://ncode.syosetu.com/n0468cc/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ