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隔世異伝・転生記~神を導きし救世主~  作者: 河童王子
女子高生覇王蛇神編!
299/713

スーパーアムリタ!?

地上は今、蛇神に滅ぼされようとしていた。


生き残る事は出来るのか?



私は法子。

とにかく今後の展開を語る前に、現状把握が大切だと思うの。

私は今、新たな蛇神城の牢獄に幽閉中。

で、私達が戦うべき敵は蛇神族。

その頭が覇王と呼ばれる出鱈目な強さを持った化け物なのよ。

正直、今の現状で倒せる見込みが全然ないのが本音。

これマジに。

しかも覇王にはこれまた恐ろしい能力と強さを持った蛇神の配下がいたりするのよ。

先ず、忠実にて側近。

覇王を見い出し、その頭脳として仕えているのが白蛇の巫女とよばれる白蛇王。

そして覇王の血を受け強力な力を持つ覇蛇の称号を持つ二人。

軍蛇覇蛇と妖輝覇蛇。

実は八人いたのだけど、六人は私の仲間達が撃破してくれたのよ。

そして覇蛇の予備として六尾ってのがいるのだけれど、その連中も四名が既に倒されてるの。

残っているのが雷蛇六尾と牙流六尾。

「覇王様の血を頂戴しておいて本当にだらしないですわ。しかしこれ以上の戦力低下は避けねばなりません。そこでお前達にコレを与える」

白蛇の巫女が手渡したのは、

「こ、コレは?有り難き幸せ」

「ようやく俺にもチャンスが来たようだな」

雷蛇六尾と牙流六尾は小瓶を手に噛みしめる。

それこそ覇王の血の入った小瓶。

つまり予備軍から覇蛇として繰り上げ昇格したの。


「後はマダムとマダラを引き戻す必要がありますね。この地上は既に覇王様の手に落ちたも同然、これから天界に進軍する為にも今のうちに総収しなければなりません」


白蛇の巫女の話を聞いていた雷蛇六尾が問う。

「白蛇の巫女よ?そんな慌てなくとも、天界と言えど我ら蛇神族にかかれば容易いのでは有りませんか?」

「愚か者め。天界には底知れぬ最高神共がおる。この地上界に降りた顕聖二郎真君とナタクはその先兵に過ぎん。少なくとも奴らに他の覇蛇や六尾が敗れ去った。例え覇王様に敵わなくとも、あのような連中を全て覇王様の手を煩わせるわけにはいかんであろう?」

それは生き残った覇蛇と六尾に対しての嫌味にも聞こえたの。

「マダムとマダラは覇蛇の血を進化させ真蛇となった。あの者達がいれば一人で覇蛇八人分の仕事をするであろうて」

その言葉に雷蛇六尾は唾を飲み込む。

覇蛇は入り口に過ぎない。

その血を受けて進化させられた時、真蛇となって本物と認められるの。

今、その真蛇へと到達したのはマダムとマダラ。

そして目の前に立つ白蛇王のみであった。


と、その時!?

その場にいる者達は全身を雷に打たれ、極寒の冷気に身を晒されているような悪寒を感じたの。

この覇王の蛇神城へ何者かの侵入を許してしまったの。

「何者じゃ!」

白蛇の巫女はその敵意を感じて全身を金縛りを自力で解いて覇気を跳ね返す。

「お前は何者?」

白蛇の巫女はその侵入者の姿を見て驚く。

「お、お前は!?まさかこの地へ来ていたのか?」

「久しいな?白蛇の巫女よ。この俺を差し置いてお前が覇王選びをしていると聞いてな?この俺自ら品定めに来てやったぞ!」

その者は白蛇の巫女を知っていた。

しかも覇蛇の血を持たずして、その力は他の覇蛇を上回っていたの。

「あなた、何者よ?突然現れて失礼じゃないかしら?ねぇ〜」

妖輝覇蛇が敵意を見せる。

その背後には軍蛇覇蛇も静かに殺気を放っていた。

「ほぉ?この俺の覇気に怯まんとは見上げたもんだ!だが、これならどうだ?」

直後、四人は身体を硬直させられ金縛りに合う。

今度は破る事も叶わなかった。

「さて、俺の望みはお前の選んだ覇王を俺の前にひれ伏させる事」

「何処迄も無礼な!」

と、その時だったの。

この状況に興味を示した覇王が姿を現す。

「この俺を所望か?何処ぞの蛇の王よ?」

「お前が覇王か?俺の名は夜刀神!俺はお前を倒しに来た真の王だ!」

覇王を前にして一歩も怯まず相対する。


夜刀ノやとのかみ

日本国と呼ばれる小さな国の蛇神の王。

頭に角を生やした神で、その姿を見た者は一族もろとも滅んでしまうと伝えられていたの。

って、私の故郷出身の蛇神なの??

まさか蛇神の王入れ換えなんてのもあるの?

と、その時!

その場に二人の覇気に迫る蛇気を放つ者が柱の影から静かに入って来たの。

「どうやら目覚めたようだな?俺の血は馴染んだようだな?」

覇王だけでなく、自身に迫る蛇気を持つ者の出現に夜刀ノ神はあてが外れる。

覇王だけでなく、新たに現れた蛇神をも同時に相手しては分が悪いと。

「宜しければ覇王様、その者の相手はこの私めがお相手致しましょう」

その蛇神は漆黒の蛇神の鎧に身を纏っていた。

しかも漆黒の蛇神の鎧。

さらに頭上には角が生えていたの。

「お前?旧世紀の蛇神の末裔だな?」

夜刀ノ神の問いにその者は答える。


「俺の名は牛角覇蛇。確かに俺は古の蛇神の末裔。そして、覇王様に忠誠を誓った下僕」


って?ぎ、牛角魔王さん?

そこには驚く事に死んだはずの牛角魔王さんが覇王の血を浴び、蛇神として甦り復活していたの。

う?嘘よね?

そもそも牛角魔王さんの始祖って?

あ、私知ってるかも・・・

私は干支十二神殿の扉の先で、始祖の神と会った。

伏羲ふっきは古代中国神話に登場する神。

女媧じょかと共に、蛇身人首の姿なの。

その子孫が牛角魔王さんと紅孩児君だとしたら?

伏羲と女媧の姿は確か、天を見上げるほどの蛇神だったわ!

牛角魔王さんが牛神だから直ぐに繋がらなかったけれど、その仮説が当たっていれば。

牛角魔王さんも蛇神の血が流れてるって事。

最初に戦えなかったのは、覇王が蛇神の中の高等種だって事なのかも。

そして牛角魔王さんの覚醒も蛇神の力が影響しているとしたら、あの驚異的な力の謎も分かる気がするわ。そして死んだはずの牛角魔王さんが覇王の血で目覚めた理由も全て頷ける。

それにしてもこの状況って〜



覇王と牛角覇蛇、そして異国の蛇神・夜刀ノ神が三つ巴で見合っているのよ。

と、私の知っているのはそこまで。

その後、この地下牢に入れられたのよ。


この地下牢は私の力じゃ抜け出す事は無理みたい。

それに私の秘密便利道具は全て没収されたし。

けれど手足を拘束されていなかったのはラッキーだわ。

私は耳に嵌めていたイアリングを手に取る。

「コレまで取られてたら暇死にしてたわ本当」

ちなみに耳に穴は開けてないわよ?

ピアスじゃなくてイアリングだからね?

ピアスには貝殻が嵌められていたの。

ソレは宝貝パオパエ

でも武器や危険な物がなかったから没収されなかったんだと思うのだけど。

「魔導覇蛇の部屋にあった水晶持ってきて正解だったわね」

宝貝は入れ物。

中には水晶と、お菓子入れてあったの。

私はお菓子を手に水晶を眺める。


「皆の事が心配だわ。もぐもぐ」



場所は変わる事、そこはレジスタンスじゃないけれど、北の地には今、蛇神を相手に地上の妖怪や人間、天界の武将達が手を取りあった組織があった。

そのリーダーが太公望さん。

かつて仙界大戦の英雄であり、伝説級の偉神。

そこには今、蛇神に襲われ傷付いた者達も沢山療養していたの。

そして私達の戦いから連れ去られた八怪、紅孩児君、郎真君さんにナタクも療養していたの。

その中でもナタクは危篤状態だった。

一度も目覚めず、その命の灯火が消えかけていた。

「ナタク!死ぬな!お前がそう簡単に死んでたまるか!」

二郎真君さんはナタクさんの手を握りしめる。

さらに止める言葉も振り切って八怪と紅孩児君は覇王への再戦に出ようとしていたの。

と、そこに太公望さんが告げたのは驚くような提案だったの。

「一気にパワーアップしてみんかい?」

その言葉に皆、驚いた顔で振り向く。

すると太公望さんは部屋に二郎真君さん、八怪、紅孩児君、そして瀕死の状態で寝たきりのナタクを運ばせたの。

「さてさてお主らには今、この地上界に起きているヤバ〜イ現状から知って貰おう」

太公望さんは机の上に宝貝を置くと、光が広がり地上絵図が出現する。

「お主らも知っておると思うが地上は今、蛇神族により侵略寸前ときておる。そこで天上界も当然見て見ぬふりはして置けんのでのぉ?この儂を含めて数十万の天界の武神が蛇神討伐に出兵したのが今から七日程前の話よ。そう。二郎真君、そなたの伝令があって直ぐの事」

「既に天界の武神は動いていたのか?」

今から十日前に二郎真君さんは魔導覇蛇に私が攫われた事を天界に告げた後、蛇神城にナタクと共に先に出兵すると報告したの。当然、止められと思いその後は天界への連絡を断っていたようなの。

「あ、それは伝達宝貝が移動中に潰れて壊れてしまったからでして、あはは」

言い訳する二郎真君さんに太公望さんは言わずとも分かっていると、悪そうな顔をしてニヤニヤする。

「そんで儂らが蛇神討伐のために地上に出兵したのじゃが、蛇神族がその動きを既に気付かれてしもうたようなんだ〜うむ」

天界と地上の間に蛇神の張った強力な結界が張られていて、天界から侵入が困難になっていたの。

「その結界がホント厄介での?そりゃ、もう命が幾つ合っても足りんかったわ〜青ざめよ」

その結界の中は厚さにして数百キロ、渦巻く蛇の群れが結界となっていて侵入者に襲いかかるとか。

太公望さんは蛇神の結界の中に飛び込んで、何とか地上へと侵入に成功したようなの。

結界を突破出来たのは太公望さん含めて数十人の猛者だけだったらしいの。

「けどのぉ〜結界を突破してピンピンしてるの儂だけみたいでな。やっぱ、儂、凄いわ!」

自画自賛する太公望さんに、

「自慢はもう良いぞ!俺様は直ぐに父上の仇を取りに行きたいんだ!」

焦る紅孩児君に太公望さんは真面目な顔をする。

「そう急かすな?牛角魔王の息子よ?そこで蛇神に対抗するためにも儂が天より授かりしアイテムが必要になるのだよ」

「アイテム?」

すると太公望さんは懐から小瓶を四つ取り出して机の上に置いたの。

「それは一体何なのら?」

八怪も興味をしめす。

そして太公望さんはニカッと笑って答える。

「万能霊薬・アムリタじゃ!」

「アムリタ??」

アムリタとは天界最高神のみ授かれる霊薬。

その霊薬は万能の薬として、どのような傷や呪いも回復させ体力も回復させられるとか。

「アムリタって聞いた事があるら。確か昔、鵬魔王が持っていた薬らよな?」

以前、その薬を手に入れるために孫悟空と沙悟浄と一緒に鵬魔王と戦った事があるの。

「つまり負けそうになったらソレ飲んで体力回復、怪我回復して覇王を倒すのか?」

確かに薬を飲んで戦うってそれしかないわね。

「確かにアムリタがあればナタクは救えるかも知れん。しかしソレを使って覇王に勝利出来るとも思えませんが?」

二郎真君さんに対して太公望さんは首を振る。


「お主ら?アムリタはただの万能薬って分けではないのじゃ。このアムリタにあるモノを加える事で、霊薬としてだけでなく飲み手の潜在能力を引き上げる効果が生まれるのじゃ!まさにスーパーアムリタじゃ!凄いだろ?のぉ?」


す、スーパーアムリタ??

しかも潜在能力を引き上げるですって〜?

「因みにあるモノを加えるって、何を加えたらか?まさかグロテスクなウニョウニョしたもんらか?それとも極辛とか超不味いらか?」

その問いに太公望さんは答えるか悩む。

「そ、それはのぉ。うむ。隠していても仕方あるまい。このアムリタには天(最高神)の流す血を混ぜられた有難い品物じゃ」

「生き血らか〜?」

少し嫌そうな顔をする八怪に、嫌なら飲まさんと太公望さんが叱咤する。

「とにかく!今現状、天界からの救援は皆無。そうとなれば地上におる儂含めた蛇神に対抗出来うる戦士が必要なんじゃ!分かるじゃろ?」

太公望さんは念入りに忠告をする。

「ただしじゃ!」

アムリタの効果は怪我や呪い、体力の回復といった万能薬。

瀕死状態でも超回復出来るの。

けれどこのスーパーアムリタの効果は超回復は勿論、その潜在能力を強引に引き出す事が出来る。

それはさっき聞いたのだけど、スーパーアムリタとは飲んだ者のチャクラ(気の流れ)を強引に全解放させて秘めた力を平常時に外に出しやすくする薬なの。もし潜在能力や秘めた力がなかったり、大した飛躍的向上が見込めないと今の蛇神相手に戦力にならないとか。

「それでも儂はお主らにならボンキュンポ~ンと強くなると信じておるんよ。ただしコレをやるには条件がある。この地上に張り巡らされた蛇神の結界を破壊して貰う事。そして覇王討伐への足掛かりをして貰う事。どうじゃ?」

すると八怪と紅孩児君はスーパーアムリタの小瓶を手に取り、一気に飲み干したの。

「足掛かり?そんなん必要ないら!オラ達は蛇神には負けねぇら!」

「俺様は二度と負けない!覇王は俺様が倒す!」

そして二郎真君さんも小瓶を手に取り一つを意識の無いナタクへと飲ます。

「ナタクの奴がこのまま引き下がるはずない。もし意識があれば率先して飲み干していただろう。そしてこの俺もな」

二郎真君さんもスーパーアムリタを飲み干す。

「これで四人飲んだようじゃの。さて、ここで一つ言い忘れた事があるんじゃが〜」

「?」

「それ飲むと暫く意識飛ぶほど全身激痛でお寝んねするがお主らなら問題なかろう。何せ無理に全身のチャクラをこじ開けるのだ・・・あ、言うの遅かったか?オホホホ」

「おせぇーよ!」

すると三人は痛みに身体を抱えるようにして倒れそのまま意識を失ったの。

一人残った太公望さんは、三人をベットに寝かせた後一人で外に出ると、この場所へと急接近して来る蛇神の気配を感じ取っていたの。

「そろそろ先に偵察に向かわせたあの者も西の蛇神城に着いた頃だな。あの者なら無事だとは思うが、救援に間に合いそうになさそうじゃ」

西の蛇神城に先に偵察に向かってる仲間がいたの?

救援が間に合わないって何故?

それもそうだけど、

今、この場所に向かって来て来ていたのは数千の蛇神を率いた新たに覇蛇となった雷蛇六尾改め、

雷帝覇蛇だったの。

「四人が起きるまで儂が人肌脱ぐしかあるまいな」


伝説の偉神・太公望さんが戦場に立つ。


そんなこんな。

次回予告


地上界の命運は尽き・・・てしまうのか?


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