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隔世異伝・転生記~神を導きし救世主~  作者: 河童王子
女子高生覇王蛇神編!
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正義の味方?魔導覇蛇の本性!?

覇王を相手に魔導覇蛇は不敵に笑う。


覇王を本当に倒せるのか?


私は法子・・・

魔導覇蛇の予想を上回る覇王の力。

絶対的危機の時、私は動けないでいたの。


私は蛇神城の隠し部屋にあった水晶で様々な場面を見てしまった。

その中には魔導覇蛇の過去も。

魔導覇蛇は私と同じ世界からこの異世界へと迷い込んでしまった異邦人。

しかも私の学校の同級生の山崎岳君だと聞かされて驚いたのよ。

けれど山崎岳君が目覚めた時、彼は人間だった肉体を失い、覇王の血を受けた蛇神として蘇ったの。

正直、そんな状況で戸惑いもしたけれど素性を隠し名を魔導覇蛇と変えて生きて来たの。

この世界で生きていく為には強くなる事が必要条件。

この弱肉強食の蛇神の中で魔導覇蛇は己の存在を把握しつつ、情報収集に務める事にした。

この世界の事、人と妖怪と神様が存在する漫画のような世界。

そして蛇神としての自分の能力。


「さて、先ずは冒険しよう!」


そこで魔導覇蛇は人の姿に変えて人間の国へと入っていく。

そこでは王様がいて、堅苦しい近衛兵から門番と、時代物韓流ドラマの世界に迷い込んだかに思えるくらいだった。もしかしたらカメラマンが何処かに隠れているのではないかと思えた。

ここでドッキリビデオが現れれば笑えるのだけど。

「言葉スキル」

この時代の言葉を理解する。

脳を活性化して記憶力と理解力を上げる。

通り過ぎる人間達の会話を自動翻訳し定着させる。

この能力あれば英語は勿論、五カ国語が万年満点だったとか思ったみたいだけど、今更だった。

「この世界は本当に思い通りだ」

近衛兵が彼を見て怪しいと迫って来たが、催眠操作で安易に事を済ます。

お腹が空けば物質から宝石を好きなだけ錬金出来るし、何も困る事は無かった。

そこに現れたの。

人間の国を荒らし、襲う妖怪の襲撃が!

「化け物、妖怪か?ナイスタイミング」

妖怪の集団が国の防壁を破り国へと侵入して来た。

国民達は城の方へと逃げる中で唯一反対方向に向かう魔導覇蛇。

そして鞘から剣を抜いたの。

「ここでヒーローの登場てかぁ〜」

魔導覇蛇は国に入り込む妖怪達を斬り伏せていく。

そもそも蛇神である魔導覇蛇に並の妖怪など相手になるはずもなかった。

一気に口コミから英雄伝説が広がっていく。

そして国の王様に呼ばれたの。

「そなたか?国を守った英雄と言うのは?」

王様の前に頭を垂れ挨拶をし名乗る。

「私は放浪の騎士、山崎と言います」

「好きな褒美を与える。そこで頼みがある。どうかこの国の武人となってはもらえぬか?」

正直、褒美も称号も興味無かった。

けれどチヤホヤされる事に胸が躍る。

現世では無かった優越感。

自分を讃える者達。

何より綺麗で可愛い娘達の羨望の眼差し。

「気持ちい〜!」

そこで魔導覇蛇は素性を隠して国を守る英雄として武人の称号を手に入れたの。

「あっ」

そこで胸がときめいた。

この国の姫様に恋をしたの。

美しく可愛く、アイドル級の容姿。

気品もあるし、何より本当のお姫様。

まさに一目惚れ!

そして姫を呼び出し、想いを告げる。

「姫よ。私は貴方の事を愛しています」

魔導覇蛇は愛の告白をしたの。

自信の無かった現世では出来なかった異性への告白。

けれど今の自分は国を守る英雄。

誰にもケチを付けられない完璧な存在。

自信に満ち足りた心の余裕。

そして失った人としての青春。


新たな人生が始ま・・・


「申し訳ありません。私、他に好きな殿方が」

「へっ?」


・・・らなかった。


「ちょっと?変じゃないか?おかし〜だろ?それ?どうして振るのかな〜?そこで?ここはハッピーエンドだろ?なぁ?」


取り乱す魔導覇蛇に一国のお姫様は告げる。

「武人様には私よりも素敵な方が現れると思いますよ。それでは失礼致します」

部屋を出て行こうとする姫に魔導覇蛇は茫然となり、信じられない顔をする。

「う、嘘だろ?嘘だ。それじゃ何も変わらないじゃんかよ?何、この展開?異世界転生なんて主人公が美少女キャラにモテモテ展開がセオリーだよな?なぁ?おい!」

意味分からない事を口走る魔導覇蛇の様子に恐がる姫は足速に立ち去ろうとするけれど、魔導覇蛇が姫の細い腕を掴み止める。

「ちょっと待てと言ってるだろ!」

「いや、痛っ!」

その直後、悲鳴があがる。

お姫様の腕が圧し折られたの。

激痛に泣き叫ぶ姫の姿に魔導覇蛇は段々面倒になっていく。

「直ぐに治してやるから黙れ!」

魔導の治癒を施せば簡単に元に戻る。

自分のせいで腕が折れようが大した事がなかった。

「ほらよ!」

再生の治癒を姫に流し込んだ時、力余り手加減を誤り、姫は身体が膨張し頭が吹っ飛んで首元から血が噴き出したの。

そこに姫の叫び声に駆け付けた王や近衛兵が現場を目の当たりにしたの。

信じ難い状況に動けなくなり、そして叫ぶ。

「姫を殺した化け物じゃー!その者を直ちに斬り伏せー!」

王の命令に兵士達が剣を抜き襲いかかる。


「あ〜もう!本当に嫌になる!何だよ?これ?俺が悪者みたいじゃんかよ!俺、正義の味方だよ?英雄だよ?主人公だぞ?」


魔導覇蛇は溜息をついた後、

一瞬で城諸共国ごと蛇気の塊の膨張に飲み込まれて消滅したの。

そして何も無かったかのように魔導覇蛇は滅びた国を後にした。


「次は洗脳から始めよう。うん。洗脳から始まる異世界生活!よし!この世界での物語は決定だな」


まるで何も無かったかのように、ゲームをリセットしてやり直すかのような発想。

そして魔導覇蛇は国を渡り歩く。

そして次々と目ぼしい娘を洗脳して手を出していっては、飽きると捨てる。

さらに念願のハーレムも作った後、

「もう、女は飽きた」

正直、力があれば手に入らないモノは何もなかった。

誰も咎めず、責められない。

それにレベルマックスのゲームも数回やれば飽きる。どんなに美しい女性を数十数百人性欲のために手に入れても簡単に手に入る欲なら飽きる。そう。心がないのだから人形と同じ。愛着も感じない。

フィギュア集めのコレクションと思えば多少満足感はあるが最初だけ。

誰かに自慢出来ないし、評価もない。

自らの本当の姿が骸骨であるのと同じに渇ききった感情。

そんな時、世界中を水晶で見渡していた時に見付けてしまったの。


最初は噂で聞いての好奇心。

この世界で妖怪退治をしている妖怪を下僕にした人間の一行。

そう、この私の存在を!

「嘘だろ?何で学園の裏マドンナが??」

裏マドンナって何よ?

そこで新たな野心が芽生える。

「やっぱり主人公には特別なヒロインの登場で物語は変わるんだよ!そして巨大な敵を打ち負かして大縁談!」

ヒロインを私として、巨大な敵は覇王の事よね。

そこで覇王攻略法を考えたの。


準備万端だったはず。

配下を作り出すために、これまで上手くいかずに殺して来た人間達の魂を素材にしたの。

足りなければ補充し、歯向かわないように強力な洗脳をした。

自分を崇める順僕な手足。

それは九蛇とて同じ。


「確かに罪悪感は多少あるが、これは世界平和への犠牲。覇王さえ倒してしまえば、誰も文句言わないし、洗脳しなくとも讃えられるはずだ!これこそ王道だよな」


それが私が水晶を通して知ってしまった魔導覇蛇の本性。

私が本能的に、生理的に彼の誘いを拒み、受け付けられなかった理由がそこにあったの。

「彼はもう人じゃないの?違う・・・」

そうじゃない。

これもまた人間の性。

私はこの世界に来て知ってるの。

人も妖怪も神様も化け物も善者もいれば悪者もいる。

何何だから悪なんて存在しないわ。

ただ彼は身の丈を超えた有り余る力に理性を失い欲に魂が染められてしまった。

これはもう誰にでも有り得る葛藤と試練。

そして彼は敗者なの。

己の魂との敗北者。


そんな彼が魔導覇蛇として、正義の味方として悪の権化的な覇王を相手に挑むなんて最初から無理。

ゲームやアニメじゃないのだから。


再び覇王と魔導覇蛇との一騎討ちの戦場。

魔導覇蛇はまだ勝機がないわけでは無かったの。

覇王攻略のための奥の手をまだまだ隠し持っていたから。

「そもそも俺は死なないのだからな」

その余裕は万能不死能力。

己の細胞全てに代わりになる器を封じている。

どれだけ致命的な攻撃を受けても身体は無限に再生し、例え死んでも一瞬で蘇るの。

「恐いモノは何もない!」

しかし覇王を倒す手段が無ければ仕方ない。

先程から覇王の弱点を探っているけれど全然見当たらない。

「そうなれば能力で倒すだけ!ふふふ」

と思って呪術を使い精神攻撃や肉体消耗、力の反転(力を消す)を試みていた。

覇道覇蛇は左腕に防御の盾を出現させる。

「この盾はこの世界で誇るどのような盾よりも強固かつ防御力MAXの最上品!その名を」

直後、盾が左右に割れたの?

「えっ?」

同時に腕から大量の血が噴き出した。

「あ、うぅうわあぁああ!お、俺の最強最硬の盾がぁああああ!?」

堪らず退き、失った腕を再生させる。

もし痛みを感じていたらショック死していたかもしれない。

「でも俺は死なないぞ!覇王!」

魔導覇蛇は即座に新たな魔法陣の中から傀儡を出現させたの。


「新たな死者の兵が漸く完成したようだ。死にたてのホカホカだから傀儡にするのに多少、時間はかかったが、コイツなら間違いなく無敵!」


そこに現れたのは、あの輝煌覇蛇だったの!

「ほぉ?輝煌覇蛇の屍か?奴は敗北したのだな?そうなると倒したのは龍神の戦士か」

覇王は多少、興味を引いたの。

「だが、お粗末な!」

蛇気を極限にまで高める輝煌覇蛇に対して、

覇王は無防備に近寄ると輝煌覇蛇の顔面を掴み握り潰したの。

しかも?再生しないで塵に消えた。

「嘘だ?何故再生しない?輝煌覇蛇の不死再生能力は屍でも使用出来るようにしといたはずだぞ?何か設定に手違いでもあったのか?分からない」

焦る魔導覇蛇は気付く。

自分の胸に覇王の剣が突き刺さっている事に。

けれど不死の魔導覇蛇に変化が起きたの。

「エッ?あ、うわあああ?」

内部から連鎖爆発が起きているかのように保存していた器が破壊されていく実感があった。このまま貫かれ刺されていれば、再生のための不死であるための器も魂も全て失ってしまう。

「嫌、止めろぉー!」

飛び退くように覇王の剣を抜くと、空間から転移された新たな肉体と同化し再生する。

「ハァ!ハァ!ハァ!危なかった。しかし俺にはまだ異空間に数億以上の器がある!死ぬはずはない」

が、気付く。

覇王が剣を構えて、その異空間を魔導覇蛇を頭上から斬り裂いたの。

「うぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ!」

異空間が裂けて内部爆発が連鎖的に起きていく。

「う、嘘だろ?おい!それ反則だろ?」

それでも自力の再生で復活した魔導覇蛇はこの場から逃げるためにと転移する。

「白蛇の巫女!」

「はい。覇王様、既に」

すると空中でドーム状に空間が歪む。

「ぎゃあ」

魔導覇蛇が見えない壁に衝突して地面に落下したの。

そして骸骨の顔面が蒼白になる。

「こんな結界で俺を止められるものかぁ!」

空間を歪まして結界を破壊しようとするけれど、白蛇の巫女の張った結界はビクともしない。

「この覇王に刃を向けた以上、逃しはせん」

「ヒィイイ!」

不死能力を奪われ、逃げる手段も奪われたの。

もう魔導覇蛇に打つ手はない?


「な〜んてな!」


魔導覇蛇の眼が妖しく光ると、ついに奥の手を出したの。

それは計画の最終手段。


「覇王よ?お前が留守の間に、急いででも無理に蛇神城を手に入れた理由を教えてやろう!」


すると蛇神城が揺れ始めたの!?

なぁ?何が起きてると言うの?


私は動かない身体に龍の羽衣を巻き付けて宙に浮かせて外へと飛び出したの。

そして飛び降りる中で私は城の変化を目の当たりなしたの。

それはとても信じられない状況。

う、嘘?何なの?アレって?


それは巨大な影が動く姿。

「アレこそこの魔導覇蛇様の最終最大最強完全無敵の秘密兵器!蛇神要塞巨兵なのだ!あははは!」

そして光に包まれるように魔導覇蛇は蛇神巨兵の中へと取り込まれて融合したの。

「この蛇神城に彷徨う無限の蛇神の魂をこの魔導の力で融合させ我が身とする。これこそ真の世界を統べる覇王の姿と言えるのではないか?」

勝ち誇る魔導覇蛇に対して、覇王は一言。


「小者風情が」


すると覇王の剣を構えて振り下ろしたの!

その斬撃は蛇神巨兵に直撃した。

「!!」

けれど傷一つ付けられずに振り払われた蛇神巨兵の巨大な拳が覇王を殴り飛ばしたの。

「どうだぁー!これが真の力ってもんだよ!覇王!お前を始末して俺が世界を握って支配してやる!」

その狂気は覇王をも超えるの?


覇王と魔導覇蛇。


勝負の行方は?


そんなこんな。

次回予告


覇王と魔導覇蛇の戦いは更にスケールアップする?


そして魔導覇蛇の奥の手とは?

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