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隔世異伝・転生記~神を導きし救世主~  作者: 河童王子
女子高生救世主編!
28/711

三対三!男の子達の戦い?

桃井剣太郎、金丸 剛、一瀬 明希が、


戦国の武将佐々成政、不破光治、前田利家と対決する。


私は法子!


私と宮ちゃんに、晴明師匠が迷宮に嵌まって出られない時、この富士の結界を守る門番と戦っている仲間達がいたの!それは?


同じ場所に存在する三つの門を守る門番、佐々成政、不破光治、前田利家を相手に戦う桃井剣太郎、金丸 剛、一瀬 明希!


「小僧?なかなかの腕だ?某の下で働くなら信長様に取り立ててやっても良いぞ?」


「はぁ?何を言ってるの?お前?信長って誰よ?知らねぇ~よ?そんな奴!」


「小僧…信長様を虚仮にするか?許せん!」


佐々成政がカミシニの刀を抜き襲い掛かる。その刀を弾き返す剣太郎の日本刀もまたカミシニの血より作られた刀だったの。互いに刀が激しくぶつかり合う。剣術の腕は互角だった。


「まるで数々の修羅場を潜り抜けて来たような腕だ?何者だ?」


「俺か?知りたきゃ教えてやるよ?俺は桃太郎の転生者・桃井剣太郎様だ!」


「どうやら正直に名乗らぬつもりだな?ならば我が剣の錆びにしてくれよう!」


「…えっ?名乗ったでしょ?あれ?」


不思議がる剣太郎君は、悩むのを止めて戦いに専念する。


って、本当に桃太郎の転生者なの?


いくらなんでも有り得ないでしょ?それ?


しかし戦いは熾烈化していく。互いに決着が付かない中で、先に動いたのは佐々成政の方だった。



「余り時間をかけては信長様に面目立たぬ。ならば信長様より頂戴したカミシニの力で決着を付けよう!」


すると佐々成政の血が波打ち血管が浮き上がる。そして自らの刀で血管を斬りさくと、血が噴き出して自らを鮮血に染める。


そこには、見上げる程の真っ赤な化け百足と化した佐々成政が剣太郎君の目の前に立ち上がる。その百本の腕にはカミシニの刀が握られていたの。


「化け百足になっちまった?まぁ~この方が俺もやりやすいかもな!」


そこに化け百足が襲い掛かり剣太郎君は飛び上がって躱すと、百足の尾が跳ね返り剣太郎君の背に直撃する。


「ぐわぁあああ!」


剣太郎君は崩れた門の柱に直撃して、倒れこむ。


動かなくなった剣太郎君に化け百足が近付いて来る。


「今の一撃で死んだわけではなかろうな?安心せぃ。お前は某の百本の刀で串刺しの刑にするつもりだ。某だけでなく信長様まで愚弄した罪、楽に死ねると思うなよ?」


化け百足が刃を向けて剣太郎君に迫るその時、


「漸く準備出来たぞ?俺のカミシニの血はスロースターターなんだ。だから待たせて悪かったな?」


瓦礫から立ち上がる剣太郎君の身体から流れる出血が形を成していく。それは犬、キジ、猿の姿をした血の使い魔?更に、背後には凶悪な顔をした鬼神が姿を現したの!


「準備オッケー!俺の化け変化見せてやるよ?ただし変化した俺は自分でも止まれないから覚悟しろよ?」


『三獣鬼変化唯我独尊!』


それはヒュプノス神の配下と戦った時に見せた変化。


「ウグギュ、ヴヴ!」


三獣鬼神と化した剣太郎君が化け百足の降り下ろされた百本の剣を身に受ける。


血が噴き出して、ふらつくも、百足の身体に抱き付くと締め上げる。


「うぎゃああああ!」


悲鳴をあげる佐々成政に容赦なく剣太郎は胴体を引き裂いたの!


そして、痛みにバタバタと暴れる大ムカデ佐々成政の頭を…


「ヤ…ヤメロ、ヤメテブッ!!」


踏み潰したの。


勝利した剣太郎君は雄叫びをあげる。


それは正に鬼神であり、獣のようだったの。


と、そこに?


「あ、道が開いたわ?」


空間が開いた先から私達が抜け出して来たの!


それは門番が倒れた事で、ここまでの道が開いたから?


と、そこに出くわしたのが鬼神と化した剣太郎君で、しかも見境無しに私達の姿を見るなり襲い掛かって来たの!


「きゃあああ!」


流石の状況に私は怯むも、宮ちゃんは呆れた口調で怒る。


「また馬鹿の一つ覚えで変化して!自力で戻れないのだから状況考えてよね!」


宮ちゃんは指に傷を付けて血を流すと、血は真っ赤な大狼へと姿に変わる。


「あの馬鹿を押さえ付けて!」


大狼が鬼神となって暴れる剣太郎君に飛び付くと、


「少し眠ってなさい?」


宮ちゃんが金色の錫杖で頭をぶん殴ったの!?


「大丈夫なの?」


「大丈夫です」


見ると蒸発する血の中から剣太郎君が眠ったまま姿を現したの。


あはは…


手慣れたもんね?


そして私達は辺りを見回して状況を知る。



そこにはまだ金丸 剛君と不破光治、一瀬 明希君と前田利家が戦っていたの。


「加勢するわよね?」


「止めときなさい?一対一の戦いに水を差したら恨まれますよ?」


「えっ?そうなの?あ~成る程、つまり男の子だって事ね?」


男の子のプライドを傷付けたら、しかも女の子に助けられたら恨まれますよね?


金丸 剛君は不破光治と戦っている。


「オラ?どうした?俺はまだまだ行けるぞ?」


剛君は自らの血で出した大斧を振り回す。


剛君に近付けない不破光治は身体中傷だらけだった。



「力任せしか脳がないのか?小僧?」


「そうだ!」


「………」



あ、言い切ったわね?



「でも、その力を嘗めたら痛い目あうぞ?」


更に激しく振り回す大斧で追い詰めた不破光治に近付こうとした時、


「!!」


剛君は身動き出来なくなったの?


どうしてって…


あっ!


見ると剛君の足下に血溜まりが出来ていて、それが硬直して剛君の足下から上半身に向けて凝固していく。


「どうだ?頭脳は筋肉馬鹿を簡単に手玉に出来るのだぞ?覚えておくが良いぞ?だが、もう意味がないか?あはははは!」


身動き出来なくなった剛君に不破光治が迫る。


「そろそろ助けた方が良くない?」


私の言葉に宮ちゃんは真剣な顔で剛君の戦いを見ていた。その目は信じている目だったの。


私も信じてみるかな?


剛君は暴れるけど、身体の硬直は止まらずに抜け出せないでいたの。


このままで本当に大丈夫なの?


「どうだ?冥土の土産に何か言い残した事はあるか?」


不破光治は刀で顔面を貫こうと剛君の眼前で止める。


「う~ん?タケノコや山菜には気をつけろよ?」


「?」


不破光治は剛君の言葉の意味が解らなかったの。


当然、私にも意味が解らなかった。


「小僧?正気を無くしたか?」


すると剛君は真面目な顔で答える。


「いや、だってよ?タケノコや山菜を採りに山に入るのは危険だよ?マジにさ?命懸けだよ?山菜採り!」


「だから何を言って?」


「俺は思うよ?山菜採りに山に入ってはいけません!しかも今は奴らも腹が減って狂暴だからさ?」


「へっ?」


その直後、不破光治は自らの背後に嫌な気配を感じて、咄嗟にその場から飛び退く。瞬間、不破光治の頭があった場所に強烈な何かが空を切ったの?


何?何?何?


そこには、真っ赤な大熊が立っていたの。



「何だ?その熊は?いつの間に出した?」


「ん?大分前から少しずつ血を流しながら用意してたんだぞ?前さ?俺、油断して大失敗したからさ?だからだよ?」



うん。


不破光治に話しても意味が解らないと思うわ?


恐らくヒュプノス神との戦いの話ね?



「何なんだ?お前は?」


剛君は待ってましたと笑むと、同時に大熊が剛君の身体を固めていた血を殴り砕いたの。そして凝固する血の拘束から抜け出した剛君は答える。



「俺は金太郎の転生者・金丸 剛だぁあああ!」


その名乗りに呆気に取られた不破光治に、剛君と大熊が同時に飛び掛かり…


「うぎゃああああ!」


不破光治を倒したのでした。


同時に結界が壊れて空間に歪みが生じて新たな道が開く…けど?


ここにはまだ最後の門番が残っていたの。



「いつの間に…皆、終わってる?僕も!」


最後に残ったのは一瀬 明君。


彼の相手は長槍を持つ前田利家だったの。


「まさか二人が敗北するとは信じられぬ。こうなれば拙者が全員始末して、その首を信長様に献上するのみ!」


前田利家は長槍を明季君に突き付ける。その突きは隙がなく、明季君は間合いに入る事すら出来なかったの。しかも、あの長槍もカミシニの血で出来ているの。


「拙者は他の二人とは違い、血の力に頼り隙は作らん。己の鍛え上げた肉体と、この槍捌きこそが信頼出来る唯一の武器!」


「うん。僕も貴方みたいな方が相手で良かったです。僕も剣士として貴方に勝ちたい!」


「ほぉ?若いながら見上げた男だ。少年よ、改めて名を聞かせて貰おうか?」


「僕は…」



あ~もうこの展開は何?自己紹介なの?これ?もう勝手にやってちょうだい!



明季君は名乗る。


「僕は一寸法師の転生者・一瀬 明希です!いきます!」


明季君は瞳を綴じて刀を一度鞘に納める?


「ほぉ?抜刀か?だが、拙者の長槍を潜り抜けられるかな?」



前田利家もまた長槍を構えて明季君と対峙する。


互いに隙がなく、お互いに静かな呼吸のみが聞こえる。


お互いに隙がなければ、攻撃も出来ない。そして先に動いたのは前田利家だったの。


「拙者の長槍をどう躱すが見せてみ……」


動いた前田利家の視界が突然闇に消えたの?何が起きたの?


前田利家は目の開かぬ自分の背後に気配を感じる。それは前方にいたはずの明季君の気配だったの?



「そうか…拙者が飛び出すよりも…先に…」


前田利家の瞼が斬られ、更に胴体と首が両断され、蒸発しながら崩れて消滅したの。


『秘剣・一寸先は闇…』



それは抜刀の三連続斬り!


明季君は前田利家が飛び出すと同時に、踏み込み、その見えない秘剣で勝利を得たの!



そして四人目の門番が倒れた時、私達の前に二つの道が開いたの!


そこには残った二人の門番と対峙する二人の男女と…


えっ?あれ?


私は自分の目を疑る。


だって、あそこにいるのって?


私の弟…


「三蔵 勇斗」


に、クリソツだから??


えっ?


まさかの本人?


嘘?嘘?嘘?嘘?嘘?


えっ?意味が解らない?


とりあえずパニックで話の語りが出来ないので、今回はここまでね?



そんなこんな。


次回予告


まさか法子の弟の勇斗が戦場に?


それは過去の思い出から始まった。

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