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隔世異伝・転生記~神を導きし救世主~  作者: 河童王子
女子高生救世主編!
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女子高生到着?カミシニ戦国武将の脅威?


果心居士は最強のカミシニである織田信長を使い、日本大地震を起こそうとしている?


それを食い止めるべく総本山が動き、法子もまた止める宮を撃退し遅れて到着した。


私は法子!


私は見張りの宮ちゃんを撃破し、戦場に向かった晴明師匠一行を追ったの。


そして到着している晴明師匠達は数えきれない程の鎧武者の怨霊達に足止めをされていた。


「これ程の怨霊の魂を甦らせるとは…かしんこじ、やはり侮れぬ」


晴明師匠は思い出していた。かつて晴明師匠の師の役小角様ですら、この果心居士を取り逃がした事を。


「それほどの力の者なのか?それとも他に何かあるのか?」



既に総本山の晴明師匠の配下は富士山を中心に一般人の立ち入りを禁じて、強力な結界を張っていたの。


この結解はね?一般人が富士山に近付くと己の意思に反して、この地から離れてしまう。無意識に働く決して近付けぬ結界なのよ。


私は印を結び、結界に飛び込む。すると、外から見えていた風景と中の姿が異なっている事に気付く。


「何なの?これって?」


私が見る富士の山は真っ赤な障気で覆われた城になっていて、頂上へと向かう道は迷宮となっていたの。


更に無数鎧武者達が徘徊し城を守る。


「戦国ホラー?」


恐らく既に富士山脈へと入った晴明師匠の一行は敵陣に交戦中に違いないわ?


「私もこんな所で立ち止まっている場合じゃないわね」


私は戦国の亡霊が待ち構える戦場に、躊躇いもせずに足を踏み込み駆け出す!


鎧武者が私に気付いて剣を抜く。


「かかってくるなら、かかって来なさい!」


私は術札を一枚懐から抜くと鎧武者に投げる。札は鎧武者に貼りつくと、発火し鎧の中から炎上する。


「さ・て・と?」



私を囲む鎧武者達に私は印を結び、戦争に割り込んだの!





そして先を進む晴明師匠達の前にも、足を止められていた。


「どうやら鎧武者の怨霊だけではないようだな」


既に鎧武者の一群を壊滅させていた晴明師匠達を止めたのは、並の鎧武者達とは違う覇気を纏った武将だったの。その背後には頂上へと進むための道を塞ぐ門が聳え立っている。恐らくあの武将は門を守護する門番?



「門を守りし者よ?私は安倍晴明。貴殿の名を尋ねても宜しいか?」


すると、武将の男は己の名を答える。


「柴田勝家」


その名は歴史に詳しい者にとって多少なりとも聞いた事があったの。


因みに私はドラマで織田信長の重臣って事くらいの知識はあったわ!


「うむ。一度は自害し死を迎えたはずだったが…まさか新たな肉体を得て再び甦り、信長様に支える事になろうとは…これが我が運命と言うべきか?」



その姿は過去の姿ではなく新たな肉体を手に入れていた。しかもその肉体はカミシニの若々しい肉体?過去の姿とは全く別の姿!


それは果心居士が過去の戦場にて手に入れたカミシニの器に、戦国の武将の魂を禁術を使い与えられたカミシニ武将なの。


「この新たな身体は異常に力がみなぎる。溢れんばかりだ…試したい。今直ぐにこの力を試したい!各々方?力に自信があるなら今直ぐに手合わせ願おうか?命の駆引き!いや?全員、纏めてでも構わんぞ?」


すると、


「晴明殿?先ずは俺が力を奮いたいと思うのだが?宜しいか?」


その人は筋肉マッチョな体格の良い坊主さんで、総本山では晴明師匠と坂上田村磨呂さんと同じく五重の塔の守護者の金剛仁王さん。


その力量は二人と並ぶ実力と信じて良いよね?



「がはは!全員を相手にとは大した自信だのう?先ずは腕試しに俺が相手になろうか?勝家殿?」


「ふむ。良かろう。先ずは己から仕留めようぞ!」



仁王さんは霊力を高めると印を結び、霊力の弾丸を柴田勝家に向けて飛ばす!


が、霊力の弾丸は柴田勝家に触れる前に消滅したの?


カミシニには霊力や神の力は通じない。全て無効化されてしまうの。


「何をした?何かの奇っ怪な術か?ふむ。どうやら我にはお主の奇怪な術が通じないようだな?なら己の腕のみの戦いに集中出来るということか?それに忘れる所だったわ!我が主、信長様より戦いの前に言われている事があったな?」


すると柴田勝家は己の指先に傷を付ける。指先から血が流れて地面にまで達すると、その血は形を変えて魔性の刀になったの。


「ふむ。これが信長様より与えられた新たな力。血の力か?奇っ怪だが面白い…この血の刀の斬れ味を試させて貰おうぞ!」


柴田勝家は仁王さんに向けて一気に間合いに入り、刀を抜いたの!


「ふん!」


仁王さんは背負っていた棍を抜くと柴田勝家の血の刀を受け止め、防ぐ。


「力の勝負か?受けてたとう!俺もかなりの手練れだぞ?戦国の名のある武将が相手なら申し分ない!」


仁王さんは棍棒を振るうと柴田勝家は躱して刀を構える。


「だが、その前に他の者達は先に向かわせて貰うぞ?」


仁王さんの身体から神気が高まり、印を結び真言を唱えたの?


『護神変化唯我独尊!』


すると仁王さんの背後に強力な仏神が出現したの?それはマッチョな男神…ん?いえ?ちょっと待って?他にもそっくりな仏神が出現したの??


二体の神を召喚?


しかも筋肉マッチョ??


二体の金剛力士の神!!


仁王さんは金剛力士の神鎧を纏い、降臨されたのだ。


「先ずは道を切り開かせて貰うぞ?フンヌー!!」


仁王さんの双方の拳から強烈な神気が巻き起こり、柴田勝家が守っていた門を破壊したの!!


「ヌッ?信長様より任されていた門に何て事を?許さぬ!」


「ふふふ。これで心置きなくお前の相手が出来る!」


仁王さんは単身柴田勝家の道を塞ぐと、晴明師匠一行を先に向かわせたの。



「おのれ…早急に貴殿を倒し、逃げた者達を追うとしよう」


「俺もカミシニを相手にするのは初めてなんでな?久しぶりに腕が鳴るぞ!」



二人は同時に踏み込むと同時に振り出した刀と棍棒が衝突したの!


そして、


先に向かった晴明師匠一行には、新たな門の守護者が道を塞いでいた。



しかも門の数は三つ?


守護する武将もまた三人待ち構えていたの。そして、柴田勝家と同じくカミシニの力を持った武将!


「まさか勝家殿の扉が破壊されるとは思わなんだ…」


「だが、これ以上先には我等が行かせん!」


「皆殺しだ!」



その者達は、かつて織田信長が上杉家を相手に力を奮った武将。


「佐々成政」

「不破光治」

「前田利家」


三将を相手に今度は晴明師匠により任されたのが?


「よ~し!腕がなるぜ!」

「うん」

「今回は油断しないぞ!」



それは三人のまだ若い中学生くらいの少年?その三人は私がヒュプノス神との戦いに参戦したあの三人?あの桃太郎と金太郎と一寸法師の転生者とか言ってた恥ずかしい三人?


「桃井剣太郎」

「金丸 剛」

「一瀬 明希」


確かに実力はあると思うけど、カミシニを相手に出来るの?


カミシニの血の武器を構え襲い掛かる三武将に対して、三人は己の指先に傷を付けると血が流れて武器と化したの?えっ?あれはカミシニと同じ??三武将の刀を同じく血の刀で受け止める三人は正しくカミシニだと言うの?


カミシニは自らの血を武器に使い、神の力を無効化させ神を殺す忌まわしき者達。つまり?


「小わっぱ?貴様達もカミシニか?」


その問いに、剣太郎君が答える。


「俺達はお前達と同じ力はあるが、カミシニじゃねぇよ!俺達は神側の者だ!」


武将の刀を弾く剣太郎君は、



「俺は桃太郎の転生者!鬼もカミシニも、人に災いもたらすお前達を成敗してやるぜ!」



うん。


で、結局君達は何者?


カミシニの血の武器は神を殺す力。神の力を武器に使う人間に対して脅威でも三人は五分に闘える。正に対カミシニの秘密部隊だったの。


三武将を引き止めている三人にお陰で、隙をついて晴明師匠が道を塞ぐ三つの門を破壊する。


崩壊する扉の先には三つの道があったの。


「この道のどれかに信長と果心居士が待ち構えているのだな?」



晴明師匠は隊を三つに分けて自分は正面の道を選ぶ。


そして他の左右の道には?


大学生くらいの美形なお兄さんが右の扉を任される。そのお兄さんの隣には私と同じくらいの女の子が一緒にいたの?誰?



そして左の門には、


「親父に頼まれたからには仕事する。それに姉さんが首突っ込んで向かっているらしいからな?早々に終わらせてみせる」



えっ?


その声は?



ヒュプノス神に家を壊されて、帰る家が無くなって困っていると思われていた私の弟、三蔵勇斗だったの?


何でアンタがここに?


そんな状況を知らない私は今、この戦場の麓に入ったばかり。



そして、この山頂には?


「やはり邪魔者が山に入って来たようじゃのう?じゃが、儂の造り上げたカミシニ達に任せて置けば問題あるまいじゃて?フヒョヒョ?」



この老人こそ今回の戦争の元凶である果心居士だったの。


果心居士は過去にあったカミシニとヤオヨローズの戦いにて、死したカミシニの身体を何体も手に入れていたの。更に神々との戦いのどさくさに紛れて『錬魂の薬』をも手に入れ、更に更に、中国遺跡にあったカミシニ達の研究者の秘密隠れ家に忍び込んで、その研究資料を奪い特殊な術で戦国武将の魂を宿らせた。



「カミシニの肉体に戦国武将の強き魂を持ち、儂が特殊な術を施して強化した六将は傑作じゃ!じゃが…」


果心居士の傍には織田信長が眠っていた。



「儂の最高傑作…この織田信長こそが真の王!この儂の意のままに操る最高の王なのじゃー!」



織田信長…


かつて日本国を支配した王であり、果心居士は織田信長が本能寺の変にて討たれた時に居合わせたの。


その場には追い詰めし総本山の創始者である役小角様が対峙していた。


「不思議じゃ…お主からは何か因縁みたいなものを感じるぞぃ?」


役小角様の言葉に、


「何を奇な事を?儂はこの織田信長を手に入れ、儂の目的を果たす!その為には手段は選ばんぞー!」


瞬間、本能寺は炎に包まれ、果心居士は織田信長の首を持ち帰り時の穴を渡ったの。


炎上する城の中より役小角様は、その日の事を語り残したの。



『いずれ果心居士なる者が再び現れた時、日本は沈むかもしれん』


と…



そして時を経て、その果心居士が再び動き出したの!


持ち帰りし信長の首を使い新たな肉体と力を与えし、


甦りし最強の王!


カミシニの織田信長と共に!!



取り敢えず茅の外にされてたまるかと、私は富士山頂上を目指すのです。



そんなこんな。


次回予告


戦国カミシニを相手に、総本山の猛者が挑む!!

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