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隔世異伝・転生記~神を導きし救世主~  作者: 河童王子
女子高生覇王蛇神編!
206/711

嘘だろ!?奪われた玄武?

蛇神城に突入した法子一行。


もう引き返せない戦いが始まる。


私は法子

私達は蛇神の巣窟、蛇神城へと攻撃を仕掛けたの。けれど既に蛇神城には天界の武神達と龍神族の龍王三人が突入していた。

そこで私達の道を阻むのは四枚の羽を持ち空中移動する厄介な七体の蛇神鳴蛇。

孫悟空と砂塵魔王に八戒が相手をしてくれているうちに私達は先を急いだわけなんだけど?

「えっ?嘘?どうしてアンタ達が?」

私達は通路を抜けた先で二体の蛇神を相手している白龍王さんと黒龍王さんの姿を見付けたの!?

「ん?君達は?」

二人は私達の方へ後退する。

「君達も来ていたのか?」

「どうして二人が?」

「赤龍王も来て先に向かったよ。私達龍神族と蛇とは因縁があってね?奴等を倒しに来た」

「だからお前らも邪魔だけはすんじゃねぇぜ?」

白龍王さんと黒龍王が先に行けと促す。

「昨日の敵は今日の助っ人ってわけね?」

別に助っ人って事ではないにしろ、これは願ってもない味方だわ!ならお言葉に甘えて先に行かせて貰いましょうか〜

「虫けらが増えたよ?姉さん?」

「まぁ良いわ。この先は工場よ?放って起きなさい。それより私達の獲物は、フフフ」 

蛇精姉弟は妖しい眼で龍王さん達を見つめる。

「あの龍王様達がいらっしゃるなら、もう恐い者はないですね?法子様!」

「玉龍君、油断は駄目よ?」 

「あ、はい!すみません」

玉龍君も龍神族だから四海龍王の二人に多大な信用を持っているようね。確かにあの二人は間違いなく信じられる強さなのは確かなんだけど、やっぱり不安は残る。


私達が先に行った後、

「うっ!!」

白龍王さんと黒龍王さんは身動きを止められて苦戦していたの。強い見えない力で身体を締め付けられて宙吊りにされる。

「何だ?こりゃ〜?身体が動かねぇぞ?」

「これはまさか?」

二人は更に強い力で身体を締め付けられる。

「あはは!手も足も出ないようだよ?姉さん!」

「私達の念力からは何者も逃れられないわ!」

二人の眼から発する力が二人を拘束する。

「このまま身動き出来ない所を痛ぶり殺すのも良いのだけど、先に向かった虫けらを始末しないとボスに大目玉食らうから早々に死んで貰うわよ」

「だったら龍の踊食いといこうよ!」

蛇精姉弟の姿が二体の大蛇へと姿を変えて二人に向かって口を開き襲い掛かる!

「!!」

絶体絶命の危機が迫った直後!?

今度は蛇精姉弟の方が身動き出来なくなったの。

「う、うぐぐ?身体が動かなぃ?」

すると白龍王さんと黒龍王さんは龍気を高めて拘束する念力を力任せに破ったの。

「お前達の身動きを止める事は容易い事」

白龍王さんの身体から風が巻き起こり蛇精姉の身体に巻き付き身動きを止めていたの。

そして黒龍王さんもまた片手を向けている。

蛇精弟の身体が地面にのしかかり押し潰される?

黒龍王さんは重力を操れるの。

白龍王さんは蛇精姉に対して

「龍王とお前達蛇神では格が違う!」

二人は龍気を高めると、

「さぁ、遺言は聞かねぇぜ!」

蛇精姉弟はその龍気に飲み込まれて断末魔をあげて消滅したの。

その戦いは龍王の力を見せ付けたのだけど、本当に仲間で良かったと思うわ。



その頃、孫悟空達も苦戦していた。

「クソぉ!素早くて攻撃が当たらねぇよ!」

孫悟空と八戒は妖気弾を投げつけるも飛び回る鳴蛇には全然当たりもしなかった。

「本当に厄介です。しかし以前相手をした時よりも速くなっているようだぞ?ムムム?」

砂塵魔王も掌から砂玉をマシンガンのように飛ばして攻撃するけれど掠りもしなかったの。

「やはり天界の武神を喰らって新たな力を手に入れたようだな?微かだが奴等から天界の連中の気を感じるぜ!」

「寄生したって事らな?」

その時、空中飛行する鳴蛇が手にした槍を孫悟空達に向けると、無数の神気の矢を撃って来たの。

「うがぁあああ!」

たまらずに三人は逃げるしかなかった。

その時、八戒が気付く。

「けどよ?不死性は無くなるようらな?」

「どういう事だよ?」

八戒は気付いた事を説明する。


今まで倒して来た蛇神は不死性が厄介だったの。

倒すには再生しないように致命的攻撃を仕掛けるしかないの。けれど今戦っている鳴蛇の一体には孫悟空達が放った妖気弾が掠った傷が再生しないで残っている事を伝えたの。そうなのよ!八戒の戦いの中での観察眼は目を見張るところがあるの。たまにね?

「つまり寄生体は強い力を得る代わりに不死性を無くすわけだな?確かに厄介だが、倒せないわけじゃないなら勝ち目が出て来たぜ!」

「連携で倒すらよ!」

すると砂塵魔王が二人の前に出る。

「ならば俺が突破口を開きましょう!一人なら無理でも貴方達と一緒なら不可能も可能になりそうだ」

砂塵魔王の妖気が高まると、床に手を置く?

「運の良い事にこの城の造りは石のようだ!なら俺の能力が使えるからな!」

徐々に砂塵魔王を中心に石床や石柱が風化しながら砂へと代わり、竜巻が吹き起こる。

「巻き上がれ砂嵐!」

砂嵐が城内に吹き荒れる中でも鳴蛇の動きは変わらす速いままだった。

しかし砂塵魔王は更に妖気を高めて新たな技を繰り出す。

「砂鉄拘束」

瞬間、飛び回る鳴蛇の身体に重さがのしかかる?

その身にこびり付く砂鉄が鳴蛇の動きを止めたの。

けれど直ぐに神気を高めてこびり付く砂鉄を消し飛ばしたの!

「遅えーよ!」

その僅かな隙に孫悟空と八戒は同時に飛び出すと、動きが鈍った鳴蛇へ攻撃していたの!

その一撃は再生しない鳴蛇達を粉々にした。

「よぅしゃあー!」

鳴蛇に勝利した孫悟空達は拳を当て合い喜ぶ。

「よし!法子達が心配だから先に向かうか?」

「そうらな」

二人が先を急ごうとした時、砂塵魔王が叫ぶ?

「二人共!そこを動かないで!」

「!!」

直後、三人の前に新たな蛇神が現れたの。

「次から次へと〜ん?」

孫悟空は砂塵魔王が身体を震わせている事に気付き言葉をかける。

「何だ?あの野郎は知っている奴?」

「あぁ、あれが蛇神の王だ」

「へっ?」

孫悟空達の前にまさかの蛇神の王が姿を現したの。

その蛇神の王は二十メートル級の巨大な身体の化け物。蛇神の鎧を纏い、その背には蛇牙歯断の剣と呼ばれる愛刀を背負っていた。更に下半身は蛇の尾を持ちその先端は二つに分かれていたの。

その名を鈎蛇王(ごうしぉ王)

そして接近と共に蛇気が三人を金縛りにしていたの。

「うぐぐ」

孫悟空でも身動きが出来ないの?

「どうやら面白い気配を感じて来てみれば・・・気のせいであったか?小物が三匹だけか?」

「なんだとぉ〜??」

孫悟空は青筋を立てると怒りで妖気を開放させて金縛りを解いたの。

「ん?ほぉ〜?小物が頑張ったな?どれ!」

鈎蛇王は孫悟空達に掌を向けた瞬間、三人を飲み込む程の破壊の気が放たれたの。

まさか今のでやられたわけじゃ?

「!!」

しかし驚いたのは鈎蛇王の方だったの。

砂埃が消えていく中から孫悟空達の姿が?

しかも誰一人傷一つなかったの。

その理由は?

「聖獣変化唯我独尊・玄武!」

孫悟空の聖獣変化の中でも最高強度を持つ玄武の鎧を身に纏い、その漆黒の盾で二人を守っていたの。

その姿を見て鈎蛇王は声をあげて笑う?

「ガハハハハ!そうか?此処から感じた気配の正体はお前だったのか!」

えっ?何を言ってるの?

「わけわからねぇ〜戯言はよせ!」

孫悟空が一歩前に出ようとした直後、当然全身に震えが走って身体が重くのしかかる??

「なぁ?何だ?何しやがったぁ!?」

孫悟空の問いに鈎蛇王は答える。

「俺は何もしてはおらん。ただ・・・」

ただ?

直後、孫悟空の玄武変化が勝手に解けたの??

「げ、玄武?」

すると鈎蛇王の隣に漆黒の鎧を纏った者が並び立つ。

その姿は玄武の姿だったの!

「どういう事だ?玄武!」

しかし孫悟空の言葉への返答はない。

「覇王に仕える強き力を持った魔神を手に入れられて嬉しいぞ?玄武よ!」

すると玄武は鈎蛇王に対して膝をついたの!

まさか?玄武が奪われたの?

「虫けら共よ!我が同胞を運んで来てくれた礼として今だけは命を残しておいてやろう」

すると孫悟空達の目の前から鈎蛇王と玄武の姿が煙の中へと消えていたの。


「う、嘘だろ?玄武ぅー!」


孫悟空の声が蛇神城にこだましたの。


そんなこんな

次回予告


奪われた玄武に孫悟空は?


そして法子達は?

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