表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
148/711

決着!白龍の最終奥義・逆鱗!

孫悟空と白龍との決着!


勝つのはどっちだ!?


俺様は孫悟空様だぜ!


俺様は朱雀変化で龍神変化をした白龍との一騎討ちの真っ只中。

白龍は風を身に纏い宙に浮かびながら俺様に向かって真空の刃。

つまりカマイタチを放って来た。

俺様は朱雀の翼を羽ばたかせ空を飛び回り躱す。


「逃げてばかりか?魔王よ!」

「しゃらくせぇ!俺様を甘く見てると泣きべそかくからな?見てろよ!」


俺様は掌を合わせると、炎の翼が飛び散る。


「舞い散れ!朱雀演舞」


燃え盛る羽根が四方八方から白龍に向かって行く。


「竜巻防御陣」


白龍を中心に竜巻が巻き上がり俺様の放った炎の羽根を消し去り上空へと舞い上がらせる。


「お前ではこの私を傷付ける事は出来ん!」


確かに白龍を覆う竜巻は厄介だった。下手に触れれば切り裂く刃のようであった。

白龍は両手を回しながら龍気をこめると、竜巻は更に激しく巻き上がる。

そして上空から生きた龍のように降りて来て俺様を飲み込んだのだ。


「私の竜巻はお前を捕えた。お前の炎は打ち消され、そのまま見動き取れずに身体を斬り刻まれるが良い!」

「ぐわぁあああ!」


俺様は竜巻の中で全身を真空の刃で斬られていく。

指一本動きやしねぇ・・・

それでも俺様は勝機を捨ててはいなかった。


「見動き取れずとも朱雀の炎は消えたりはしない!それどころかお前の力を上乗せして更に燃え上がるぜー!」


俺様の身体から発火した炎が竜巻の内側から昇っていき、竜巻を覆っていく。


「火炎旋風!!」

「なにを!?」


燃え上がる炎の竜巻は俺様ごと白龍を飲み込んだのである。

しかし疾風の刃は白龍には傷を付けた事はなく俺様のみを襲った。


「破れかぶれの発想だが、所詮はいきあたりばったりの猿知恵のようだな?この竜巻はお前のみを襲い、私には何の障害もないぞ?」


勝利を確信した白龍だったが、俺様もまた策なくこんな派手な事はしねぇぜ?


「もっともっと!ほっともっと!」


更に燃え上がる炎は業火となって竜巻の中を高温多湿状態にしていく。

その状態が続いた時に白龍は己の状態に始めて気付いたのだ。


「まさか!?」

「気付くのが遅かったな?既に勝利の女神は俺様の掌で待ち侘びていたのだ!」


白龍は密封された竜巻の高熱の中で体力を削られていたのである。

逆に俺様は傷付いていたように見えたが朱雀の再生の力で全身を覆い、身体を僅かに逸らす事で致命傷だけは避けていたのである。

当然、俺様は高熱で体力を奪われるどころかヤラれたふりして温存していたのだ。

白龍の龍気が尽きかけ竜巻が消え、見動きが取れるようになった俺様は白龍に向かって突っ込む!


「朱雀・俺様は魔拳!」


俺様の燃え盛る拳が白龍の身体に直撃した。

披露疲弊した白龍の鎧が粉砕し、地面に向かって落下するとうつ伏せした状態で動かなくなった。

戦いの一部始終を見ていた龍神の武将達は信じられない様子で動けないでいた。

とか言っても敵討ちとか言って、まだまだひと悶着起きるんだろ?

しかし龍神達は一歩も動けないでいた?

あれ?もしかして俺様に恐れをなしたって事?

だったら、御暇しようかね?


「!!」


が、俺様の背後からたった一人、貫くような殺気をこめた視線の主がいたのだ。


やれやれ


「まだ終わってはいないぞ!誰も手を出すな?ここは私とその者との戦いだ!」


白龍は満身創痍の状態で立ち上がろうとしていた。

しかも、何か嫌な感じがするぞ?


「そんな身体で何する気だ?とっとと帰って寝てろ!」

「そうはいかないさ。私の、いや龍族の誇りにかけて負けるわけにはいかない!まだ私には奥の手があるのだからな!」


白龍の龍気は既に尽きかけていたはずなのに、まだ何をするつもりだ?

俺様は白龍の奥の手があるって言葉がハッタリではなく嘘偽りないと確信し警戒していた。

すると白龍は掌を胸に当て、


「逆鱗解放」


直後、尽きかけていたはずの白龍の身体から紅色の攻撃的な龍気が発せられたのだ!

本能的に俺様は防御したのは、まさに奇跡だった。

俺様に対して目にも止まらぬ動きで白龍が手刀が放たれたのだ!

肩から血飛沫が噴き出し、俺様は堪らず膝を落としかけたが、直ぐに拳を振るうが白龍に躱され、蹴りを繰り出すがかすりもしない。


「爆発的に力が上がりやがった??」


俺様は朱雀の炎を無差別に投げつけるが白龍は残像を残しながら接近し、俺様を攻撃する!


「ぐわぁああ!」


朱雀の鎧が粉砕し、身を守る鎧を失い俺様は裸同然になる。

今度は俺様の方が危機的状況だぞ?

それにしても、まさかこんな奥の手があったなんて計算違いだぞ?

逆鱗解放だって?

それは極限に追い込まれた時の火事場の糞力的なもので、アドレナリンを全身に廻らせ一時的に爆発的な力を解放するようだ。

俺様の攻撃は全て空を切り、カウンター式に攻撃を食らう度に俺様は満身創痍になっていた。

動きが捉えられない!


「私のスピードを捕らえる事は出来ん!このまま引導を与えてやろう!」


白龍が突っ込んで来る!!


「スピードなら、俺様も負けやしねぇ!」


俺様は印を結ぶと、白い気が俺様を覆う。


「聖獣変化唯我独尊・白虎!」


寸前で白龍の攻撃を躱した俺様は白虎の鎧を纏っていたのだ。白き雷が大地を削り、俺様の身体を白雷が発せられる!そして、再び攻撃を仕掛て来た白龍の攻撃を躱して、爪をたてる!


「白虎・雷爪!」

白龍もまた、

「龍爪!」


龍虎の戦いへと発展する戦いは、既にその場にいる者達には次元の違う戦いだった。俺様と白龍の姿は見えずとも、その戦いが繰り広げられ大地や岩山に爪痕が刻まれていく。互いに衝突するたびに起こる衝撃波が大地を震わせた。白虎の変化はスピードと破壊力が桁違いにアップするも消耗が激しい。


「まさか、この私の逆鱗解放に着いて来るとは!」

「お前こそ白虎のスピードと互角なんて褒めてやるぜ!」


互いに相手の力を認め合いつつ、それでも負けられない戦いだった。

この戦いは互いに消耗戦。

早期決着になるだろう。

しかし白龍が龍神族の誇りで戦うなら俺様は負ける気がしねぇよ?

何せ俺様は弟弟子沙悟浄の命を背負って戦ってるんだからな!


重みが違うんだよ!


白龍の手刀と俺様の拳が衝突し、交差しながら相手の顔面を捕らえる。

俺様は向かって来る手刀に対して額をぶつけたのだ!血飛沫が飛び散るが、それは致命傷を避けて額を切っただけだった。そして俺様の拳は白龍の顔面を捕らえて、殴り飛ばす!


「うおりゃああああ!」


白龍は気を失い逆鱗の解放が解ける。白龍は完全に力を使い果たし動かない。

そして俺様は着地と同時に拳を挙げて、その場にいる全ての者に勝利を見せつけたのだ。

俺様と白龍との決着がついたのだ。

龍神族の武将は白龍が敗れた事によって、その戦いざまに敬意を示して俺様に向かっては来なかった。

だったら、このまま立ち去るぜ?

だが、俺様は動きを止める。


「マジかよ・・・」


俺様の前に、新たな脅威が道を塞いだ。

かつて天界大戦の時、俺様はコイツを見た事があった。コイツの強さに俺様は力不足を感じたほど。

そう、美猿王だった俺様でさえ勝てる気がしなかった龍神族の英雄神!


四海龍王・最強の武将!

青龍王が俺様の前を塞いでいたのだ!


どうなる?俺様?

次話も気になるぜ!

次回予告


孫悟空と白龍との戦いは決着した。


しかし孫悟空の目の前に現れたのは?


その頃、法子と八戒は、今・・・

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ