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孫悟空と白龍の奥義合戦!

孫悟空と白龍との戦い!


この白龍、孫悟空と互角?


俺様は孫悟空!

俺様は四海龍王の白龍との一騎討ちの中で苦戦していた。

コイツ、マジにツエ〜よ!

俺様の拳や蹴りの攻撃は全て白龍の掌を渦巻く気流の回転に軌道を変えられる。ならばと距離をとった気功攻撃も白龍を中心に外へと弾かれてしまうのだ。しかも攻撃を仕掛けてる筈なのに受け止められ弾かれた俺様の腕や拳、足に衝撃を受ける。痩せ我慢もいつまで続くか?


「くっ!」

俺様は血だらけの拳を押さえながら怯む。


「隙あり!」


白龍が俺様の間合いに入った瞬間、俺様は閃光の爆風に巻き込まれる。

一瞬で圧縮した濃縮な空気に龍気を籠めて一気に爆発させる大技!

「がはっ!」

俺様は傷付き膝をつき、両手を地面に付けた。



「無様だな?かつての伝説の大魔王も今となってはそのようなものか?」


「テメェ」


「確かにお前の義兄弟であった牛角魔王や蛟魔王、獅駝王の実力は現在でも噂以上だと聞くが、お前はその者達の実力の陰で噂が勝手にお前を過剰評価したに過ぎないようだな?」


「うるせーな?勝手に俺様を評価してんじゃねぇよ!確か四海龍王って空席だったよな?所詮お前はその空き室対策として充てがわれたヒヨッコだろ?あんまり調子こいてんじゃねぇぜ!」


「まだ元気が残っているようですね?」


「今度はお前が吠え面かくぜ!」


再び俺様と白龍は激突する。俺様の拳と蹴りも白龍の掌を渦巻く気流に流され弾かれる。しかも龍気が込められているために俺様の拳の方が血まみれになっていた。それでも痩せ我慢で攻撃をし続けたが、気流の渦が激しくなり俺様は堪らずに怯む。


「はぁー!!」


白龍の手刀が俺様の腹部を貫く!勝利を確信した白龍だったが自分の腕が抜けない事に気付く。


「捕まえたぜ!」

「何を!?」


俺様は白龍の腕を力任せに引き抜くと、掴んだまま上昇してから勢いよく地面に向かい急降下する。


「このままお前の腕を貰うぜ!」

「させるか!」


すると白龍の龍気が高まると、地面から突風が吹き上げて俺様達の落下の勢いを止めたのだ。


「離しなさい!」


白龍の蹴りで俺様は白龍の腕を離してしまい着地すると、今度は白龍が俺様に向かって攻撃を仕掛ける。突風を背に受けて突っ込んで来た白龍は無数の手刀を繰り出して来たのだ。俺様は腕を交差した防御でいっぱいであった。このままでは防御を突き抜けたと同時に俺様はズタボロにされるだろう。


「覚悟するがよい!お前を倒した後、逃げた侵入者も私の手で始末しよう!」


なんだと?

白龍の鋭い攻撃が俺様へ止むことなく続く最中、見守る龍神の武将達は白龍の勝利を確信した。

その時!

勝利を確信した白龍の方が逆に仰け反り、攻撃の手を止めたのだ。しかも己の血だらけの腕を押さえながら?何が起きたんだと俺様を睨んでいる。


「見様見真似だが、覚えたぜ・・・」


俺様の両掌には白龍の使う絶対防御と同じく気流が渦巻き留まっている。


「覚えただと?」


白龍は信じられない表情であったが、それを確かめるように今度は自分から突っ込んで来た。迎え討つ俺様と再び衝突する。互いの攻撃がぶつかり合い、今度は俺様が、有利な展開だった。


「まさか?私の奥義を真似て?真似て使いこなせるなんて、ありえない!」


しかし俺様は白龍の使う奥義を完全にコピーしていた。何度も何度も攻撃をくらいながら、何度も何度も観察しているうちに、覚えたのだ!!


「そんな小細工が通用するか!」


誇りを傷付けられ怒り任せの白龍の掌打が俺様に弾かれると、今度は俺様の掌が白龍の眼前で止まる。


「まさか、ぐぁっ!!」


今度は白龍は勢いよく吹き飛ばされ、地面を引きずられながら倒れる。

それは白龍のもう一つの奥義であった。


「まさか・・・」


白龍は傷付きながら膝を立て立ち上がる。


「恐れ入ったか?これが俺様の本気だ!俺様は見た技を覚えるのが早いのだ」

「この私が編み出した奥義を、この短時間で身につけたと言うのか?そんな、ありえん!」

「信じられないなら、もう一度その身体で味わってみるか?次はもっと刺激的だぜ?」

「・・・」


白龍はひと呼吸すると冷静さを取り戻す。


「どうやら私の相手をしているのは正真正銘の伝説の魔王のようだな?だったら私も本気を見せよう!お前もまだ力を隠しているなら出してみせよ!」


白龍の龍気が今まで以上に高まっていく。


「龍神変化唯我独尊・白龍!」


白龍の身体が閃光に覆われ、その身に白き龍の鎧が纏われていた。

この力は今までの比じゃねぇな?


「だったら俺様も見せてやるぜ!」


俺様は印を結び、神気を高める。

すると俺様の身体から小鳥が飛び出して俺様の神気の中に消えていく。


「聖獣変化唯我独尊・朱雀!」


俺様は朱雀の鎧を纏っていた。


「まさか四聖獣の力を使役しているのか?だから神族やお前達は敵なのだ!」


龍神族と神族の争い。

そもそも龍神族は聖獣族を統べていた。

神族と聖獣族はかつては手を握り合う切っても切れない間柄であった。それは神族は聖獣族の力を合わせる事で、計り知れない力を手に入れる事が出来たのだ。それが、欲を持った神族が聖獣を力づくで奪い、その力を無理やり手に入れ始めたのだ。

その事を怒りを感じた聖獣族の王であった朱雀、玄武、青龍、白虎は神族へと直訴したのだが、逆に囚われて封印されてしまった。

それが龍神族の逆鱗に触れ、ついに神族と龍神族は戦争を始めたのだ。


「お前のような聖獣を道具として使う外道は許してはおけん!成敗!」

「ざけろ!俺様と朱雀はダチだ!口で言っても分からないなら拳で教えてやるか?」


白龍は風を操り、俺様は朱雀から発する神炎を使い激突する。


これより第二回戦が始まる。


こっから先は俺様が主役だぜー!!

次回予告


孫悟空の朱雀変化と龍神の鎧を纏う白龍


この戦いの行方は?

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