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2人目 ヒーローになりたい男

子供の頃、ブラウン管の向こうで活躍していたヒーローは輝いていた。怪人や怪獣を退治し街や人々を守る正義のヒーローに俺はなりたかった。高校を卒業して警察に就職した。ブラウン管テレビが姿を消し、薄型テレビの時代になり俺も子供ではなくなった。交番勤務にも慣れてきた。この町には怪人も怪獣もいなければ推理小説に出てくるような奇妙な事件も全国ネットで流れるような凶悪事件もない。たまに泥棒や迷子の御老人がいる程度だ。

「ふぁーあ。」

思わず欠伸が出る。

「こら、気が緩んでるぞ。」

と先輩から声をかけられた。先輩に平謝りをし、机上の書類整理の続きを始めた。

「しっかし、こないだのあの英語男はなんだったんだろうな。酔っ払ってる訳でもないのに、英語でしか喋らない。おちょくりやがって。」

英語男とは、先日パトロール中に公園でナンパしていたサラリーマンだ。職務質問しても英語でしか喋らなかったのだ。

「違法入国かと思いましたけど、免許証も正規のものでしたし、おちょくられただけてしたね。」

「公務執行妨害でしょっぴこうかと思ったぜ。」

先輩の顔は結構本気なようだった。日本の警察はアメリカなどの警察に比べると市民の方々に甘く見られがちだ。最近、流行りの動画配信では無人の交番に進入されて踊られたり、わざと白い粉を落として走り出したりという悪質な行為が後を絶たない。二件とも逮捕はしたものの日本の警察ご舐められていいることに間違いはないだろう。海外なら射殺されても仕方あるまい。

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