幸せな過去
-鳥籠の中の私と陽だまりの彼―
君は、陽だまりのような温かい黄色の花。
ふわふわしてて、手をいくら伸ばしても届かなくて…
一人で、落ち込んでる私は悲しい藍色の花。
「ありがとうござりんした」
そういって、偽りの笑顔を作る毎日。
いや、どうでありんしょう。
本当の笑顔も言葉も遠の昔に置いてきてしまいんした…。
「真弘―!」
私が幼い時…に大好きだった人。
彼は、多額の借金に追われる両親の暴力が嫌で逃げ出した私を
拾ってくれた。
「どうしたの、沙耶?」
そういって、私に柔らかい温かい笑顔で笑っていた。
彼が笑うと、幸せな何かに包まれるのだった
「あのね、真弘にプレゼント!!」
一生懸命に向日葵で作った花の冠。
「クス…ありがとう」
真弘が笑った。
私は、少々見とれながらも
「もぉー、なんで笑うの?」
っと、ふくれっ面のまま聞いた。
「いやぁー、この花見てると沙耶を思い出すなって」
向日葵…?
「向日葵はね、花言葉で「憧れ」や「あなただけを見つめる」って
いう意味があるんだよ?」
淡々と話している真弘が太陽の光にあたってきれいで…
あぁ、私は真弘に溺れてるなと自覚していた。
「まぁー、でも沙耶はおてんばな向日葵かな?w」
「もぉー!!」
それから、向日葵の花が大好きで真弘と一緒に過ごしていた。
なのに…
1話、完成ですね!!
受験生なので、投稿が難しいんですが…
頑張ります♪