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ラッキースケベ再び!?


『うぬぬぬぬぬ! ぬぉぉぉぉお!!』

 

 と叫びまくったべにちゃん。だが、結局人間にはなれなかった。

 

『お姉様……期待に応えられなくて、ごめんなさい』

「ううん。がんばってくれて、ありがとね」

 

 ショボくれてしまったべにちゃん。とさかを優しく撫でれば、嬉しそうに目を細めた。

 

『なっさけないわね! そのオロチってやつはできたんでしょ? 同じ眷属として既に負けてるじゃないの』

『しゅいさんこそ、人間になれてないじゃないですか!』

『なんですってぇ!! べに、お手本を見せてあげるから、見てなさいよ!』

 

 しゅいちゃんはそう言うけど、難しいだろうな。なんて、思っていたのだが──。

 

 ボッフン!!

 

 しゅいちゃんを白い煙が包んだ。

 

「えっ!? 嘘でしょ? ってか、服は? しゅいちゃん、服着てんの!?」

 

 慌てる私の言葉は、全くといって良いほどしゅいちゃんには届いていない。

 

『ふへへへへへ。やったわ。やってやったわ! あたしだってね、やればできるのよ!!』

「わかった! しゅいちゃんができるのは、よく分かったから! 服は? ねぇ、服は着てるんだよね!?」


 ふへふへと笑い声は聞こえるものの、返事なし。どうすんのよ……。


 なんて思っている間にも煙は徐々になくなっていき、(なまめ)かしいスラッとした足が見えた。


「くっそ! ラッキースケベなんかい!! ノア、後ろ向いてて!」

「もう、向いてるよ。メモルにバスローブを何個か持ってくるように伝えたから」


 魔術を使って、メモルに指示を出してくれたみたい。それは助かるんだけど……。


「バスローブより服の方が……」

「服だとサイズが分からないでしょ? とりあえず、サイズが大まかなものの方がいいかと思ったんだけど」

「確かに!」


 流石ノア!! って感じだよー。これで、服問題はとりあえず解決……かな?


 あーぁ。ミモルに私たちは大丈夫だから、他のレッドプテラのことをお願いね! って言っちゃったけど、ちっとも大丈夫じゃなかったなぁ。

 なんて思っているうちに煙はほぼ無くなった。



『ほら! ちゃんと人間になったわよ!!』


 しゅいちゃんは、こちらが視線をそらしてしまう程、堂々と姿を現した。両手を腰にあてて胸を張り、非常に誇らしげだ。

 朱色の腰まであるストレートな長い髪。意思の強そうなオレンジ色の瞳。色の白い肌。漂うギャル感。間違いなく、美人さんだ。


 だけど、だけどさぁ!!


「やっぱり全裸だったじゃんかぁ! 私の話し聞いてた!?」


 あんなに服着てるか確認したじゃんかーーーー!!!!


『アリア、なに言ってるの? 魔物に服は必要ないわよ』

「しゅいちゃん、今は人間だから! それに、魔物でも服着てる子いるから! 郷に入れば郷に従ってよぉぉぉお!!」


 私の叫びにしゅいちゃんだけじゃなく、べにちゃんまでもが首を傾げている。


『こんなに素敵な体なのに、何で隠すのよ』

『郷に入れば郷に従って? どういう意味ですか?』


 んぁぁぁあ! 全く伝わんない!! 確かに、しゅいちゃんはボン・キュッ・ボンのナイスバディだけども。

 だけども、それじゃ変質者だから! ラッキースケベとかの次元じゃない! 強制スケベイベントになっちゃうよ。急にエロゲー感を出してくるの、勘弁して!!





 

読んでいただきありがとうございます ♪o((〃∇〃o))((o〃∇〃))o♪

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