16.不治の病患者舐めんなよ?
裏ギルドきたあああ!!
最早存在がかっけぇえ!!
主に情報とか掃除とか取り引きしてる筈の例のギルドじゃないですか。
「ち、因みにどんなのがクエストだったりすんの?」
「普通の抹殺依頼とか、討伐依頼とかですよ。人間相手だったりもしますけど、割と表と変わらない感じです」
身元登録とかがかなり緩いので楽なんですよ。と付け加えたウィルの笑顔(無表情)が爽やかだ。かっけぇ。
今だったら道端にいる死にかけの物体もかっこよく見えるかもしれん。知らないけど。
「なあなあ!それって俺でも入れる?」
「確か、10歳以上だったら誰でも......」
年齢制限
(.......やっぱりかあああ)
「.......入れるはず、ですけど」
ウィル頼むからこっちを見んな。あっ.... みたいな目をやめろ。申し訳なさそうにすんな。
「..........それって、裏も表もってこと?」
「はい。裏の方は基本的に存在を知っているという事が大前提というか、第一関門らしいですが.....」
あと八年も待てってか?八年も?はちねんも???
「................チッ、」
あ、やっべ舌打ちしちゃったわ。あまりの絶望にリップ音サービスしてしまうとはな。ほんと悲し.................................................................................................ん?.....あれ?
もしかしたら、もしかしたら俺10歳になれるんじゃ......?
(運良く、上手く行けばの話だけど、出来なくはない)
「.......................なあ、ウィル。俺が急に10歳になったら、お前驚く?」
「え?」
一か八かだ。八年なんて待ってられっか。俺は嫌だね。
「驚くとは思いますけど.....」
「あ、あと10歳児くらいの服ってある?借りたくてさ」
返すかは知らん。
待ってろよ10歳児。俺の前世の記憶舐めんな。
理論(?)的には不可能じゃないんだからいけるわ。
時空魔法だぞ。ちょっと違うかもしれんがDI〇様だぞ?パワー全開だぜ
「じゃあちょっと10歳児になってくる。」
「え?」
この液状型アンドロイド....じゃなかった液状型コンピュータがここまで驚くのは珍しいんじゃないか、そう思えるくらいにはウィルが目を開いていた。
まあ大体通常より0.3cmくらい開いてた。.....全然開いてないな。