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2話 ソウルイーターの食事

 気がつくと、草原にいた。草原にはまさに戦場跡。戦争がさっき終わったばかりのように死屍累々、焼け跡だらけだった。


「さすが女神様。わかっているじゃない!」


 こんな惨状にもかかわらず、わたしははしゃいでいた。そこら中に人魂みたいなのがふよふよと浮いている。

 見える...見えるぞ!! 

 どっかの名言みたい。

 早速いただこうかと思ったが、その前に自分の体を確認しなければ。


 感覚は人間の時と全く変わらない。それもそうか。モンスターとはいえデザインは人間なんだし。

 その辺に転がっていたきれいな大剣を拾う。.........。拾う?!


「こんなの持てるなんて...。今なら世界腕相撲大会で優勝できる気がする...。」


 大剣はぴかぴかで、どうやらこの兵士はこの大剣を使う前に殺されてしまったらしい。使われなかったおかげで大剣は鏡代わりになってくれた。


 ............。


 そこにいたのは白髪のショートヘアで赤い目をした美少女であった。アルビノっていうやつだろうか?

 そして真っ黒なマントのようなものを羽織っていた。まるで死に神みたいな格好であった。


「私の面影全くないじゃない。」


 わたしはどこにでもいるような普通の顔だったので、今の体がここまでの美少女になっていることがわかるとなんか変な感じがしてきた。


「まあ、悪い気はしないしいっか。」

 

 すぐに適応できる。これが私の長所である。学校ではぼっちのいじめられっ子であったが。


「じゃあ早速食事といきますか!」


 私は近くくでふわふわ浮いている魂を食べようと思った。するとその途端、その魂は私の体に近づいてきてそのまま私に吸収されてしまった。


「これは便利!いちいち口に入れるとかじゃなくて良かった!」


 そもそも魂ってつかめるのかさえわからないが。

 

 他の魂を食べようと思ったら、たくさんの魂が私の元に吸い寄せられて吸収されていった。


「おお!」


 だいたい半径50メートルってところかな。それより遠い魂は食べようと思っても集まってこない。どうやらこの「魂パックン」の力の射程は半径50メートルほどが限界らしい。ひどいネーミングセンスだとか言わないでよ?


 私は今やほこりならぬ魂を吸い取るル〇バだ。それにしてもすごい戦場だなあ。人死にすぎでしょ。






 今日一日でどれくらい歩いたであろうか。この広大な草原は人の死体だらけであった。二つの種類の旗がたくさん落ちていたので、どうやら国同士の戦争らしい。

 また、驚いたことに自分の中に吸収されていく魂の数がなんとなくであるがわかるのである。だいたい50万くらい食べた気がする。本当に大きな戦争だったらしい。

 あー、まだいるよ...。


 しばらくしてこの戦場をさまよっていた魂を私は全て吸収した。体中にエネルギーを感じている。


「確かに強くなっている気がする。」


 これならばたいていのモンスターや人間など相手にならない。


「この世界でわたしは今度こそ、誰にも邪魔されず幸せに、安全に生きてやる。」


 そう強く心に決めるのであった。


 誤字脱字があったら教えてくださるとありがたいです!

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