序章 グッバイ人生
秋山楓は、生まれてから今日、この瞬間死ぬまで何一ついいことがなかった。
幼い頃に両親は事故死し、親戚の元に引き取られたが、そこでは厄介者扱いだった。小学校に入ってからは壮絶ないじめに遭い、中学校に入ってもいじめられた。
高校生になったある日、彼女はいつも通り学校が終わって、家に帰っている途中であった。
「はあ、死にたい...」
ついついメンヘラさんみたいな台詞を言ってしまった。
まあ仕方ないじゃない。今日も馬鹿なリア充どもから嫌がらせを受けたんだし。
だいたいもういいリア充生活やっているんだから、ぼっちには関わってくるなよ。
いや、リア充だからこそ関わってくるのか。
人は自分より下の存在を認識すると、自分の方がすごいということを見せつけずに入られたいのだ。過去に白人は自分たちが世の中で一番だとして、黒人を奴隷にした。ナチスはゲルマン民族のドイツ人が一番優れた人種だとして、ユダヤ人を虐殺した。
「本当に人って醜いなあ」
独り言を言いながら、ゲームセンターの前を横切ろうとしたとき、丁度ゲームセンターから数人の男女が出てきた。
げ、ビッチーズとグズメンズじゃん...
ゲームセンターから出てきたのは、日頃から楓にいやがらせをしてくる高校のクラスメイト達であった。
「あ、楓じゃーん。」
金髪ビッチが話しかけてきた
「いまさあ、ちょっとお金なくてさー。少しばかり貸してくんない?」
まるで良くドラマやアニメに登場するいじめっ子のテンプレみたいな台詞を言ったぞこの馬鹿女。
いつもならすぐに財布に手を伸ばしてしまうが、なぜかこの日は違った。
もしかしたらもう相当我慢に限界まで来ていたみたいだった。
「いやあ、あなたにお金は上げられないかな-。お金の価値もわからないような人にあげてもねー。ねえ、『豚に真珠』って言う言葉知ってる?」
そう言うと、私は全速力でその場から走り出した。後ろから馬鹿集団が追いかけてきた。
「あのクソアマ!ぶち殺してやる!」
殺す気もないくせに、そんな言葉すぐに使うなよ。語彙力どんだけないんだよ。
楓が商店街を抜けて信号にさしかかったとき、丁度そこに一台の信号無視をしたトラックが突っ込んできた。
あー、これ死んだわ。ホント、最低な人生だったな...。
こうして楓の意識は消えた。
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