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異世界を俺色に!  作者: リス太郎
第1章勇者降臨
12/12

二人の正体

凄い久しぶりに書きました。

最初の1週間投稿はどこに、行ったのやら。

気まぐれに書きます。

「二人の正体」


カタッカタカタッカタッカタタッ


建物の屋根の上を二人組が走っている。

一人は黒のコートの中に赤い()()()が見えており、目元には()()()()()を掛け、くすんだ赤い髪には猫耳が生えている男。

もう一人は灰色のフード付きコートに白銀の髪が覗き見える少女だ。

二人ともさっきまで隠密行動していたとは思えないぐらい目立つ。


「おいおい、ヤバいんじゃねェか?勇者がこっち向いた瞬間逃げたが」

赤い髪の男が屋根を一つ越えて口を開く。


「そうだねぇ。多分大丈夫でしょ。それに、あの仮面の勇者できるね〜。ワタシが“鑑定(かんてい)”したのに気づくとは」

「は!?お前“鑑定”できんのか?ありゃ勇者しかできねェ筈だが」

「ワタシは特別なの」

「特別ってお前、あァ魔皇(まこう)だからか」

「まぁ、ワタシはーー」

ピキンッ


「ヤバッ」

グサッグサグサグサッ


二人があと少しで王都の壁に行き着くところで、急に飛び上がる。その瞬間二人がさっきまでいた所に複数のナイフが刺さる。


「おうおう、やべェのが来ちまったじゃねェか。これだから魔皇のお供は嫌なんだ」


二人の前に髑髏(どくろ)の仮面を嵌めた薄汚れた黒の服を着た何者かが立っていた。


「わーお。キミが王国の死神“(むくろ)”かな?」

「……」

「こいつ口きく気がねェなァ。骸骨の仮面付けやがって、王国は仮面が好きみてェだなァっとーー


ピキン!

あぶねッ!」


赤髪の男の目の前に“骸”が突然現れ、小さい剣で斬り掛かる。それを咄嗟に反応し、素手で上手く剣の腹を弾いて連撃をいなす。


「チッ!こいつ強ェ!オイッ見てねェで助けやがれ!」

「はぁどう見ても助けて欲しい人の頼み方じゃないよね〜

『サンダーバレット』」


ため息をつきながら白銀の少女は“骸”の方に魔法を放つ。その瞬間“骸”の体が歪んで魔法が通り抜けて赤髪の男の方に飛んでいく。


「うおぉっ!あっぶねェッしっかり狙えよ!」

「へぇ〜今の躱すんだぁ〜」

「オイッ無視すんじゃねェッ!」

「大丈夫でしょ?最強の察知能力持ちなんだから」

「だからって俺の心の準備ができてねェんーー


ピキン!

ーッて!オイッ!話してる時に攻撃すんな!!」


赤髪の男と白銀の少女が口論していると“骸”がまたも赤髪の男の正面にニュッと現れ斬り掛かるのを赤髪の男はギリギリで躱す。


「チックショウ!何で俺ばっかに攻撃すんだよッ1発くらいやがれ!」


赤髪の男がカウンターとばかりに拳を握り締め“骸”に向かってパンチを繰り出す。

それをまた、ニュルンッと“骸”が歪んで躱す。


「コイツッ、物理攻撃も!魔法攻撃も当たんねェこんなん無理ゲーだろうが!魔皇ッどうするッ?」


「そうだね。援軍来るのも困るし。第一、コイツの相手は骨が折れそうだから逃げるよ!喰らえ!『吐煙(スモークブレス)』!」

白銀の少女がそう言うと口から物凄い勢いで灰色の煙を“骸”に吐く。






「……」


“骸”が広範囲に広がり周りの見通しがある程度よくなった煙から出た時には二人組はいなくなっていた。


「……」


王都の壁の向こうに広がる平原を見た後“骸”は暗い路地裏に走り去った。



王都の外〜アーカナス平原〜

緑の野原を二人組が歩いている。


「ふぅ危なかったぜ。王都怖すぎんだろ。なんだアイツはよォ。俺よっか強くねぇかァ?」

「ははっ。まぁ“ダイチ”よりは強いね。ワタシの“鑑定”も通じなかったし。流石王国の死神」

「はぁ。相手を褒めてんじゃねェよ。喧嘩うった魔皇さんよォ」


赤い髪の男ダイチはズレたサングラスを掛け直しながら、ため息をつく 。


「ワタシは勝てるから、勇者にも死神にも、だから手を貸してくれるんじゃなくて?」


そう魔皇は不遜(ふそん)な態度で言った。


「まぁそうなんだがよォ。ったく“皇帝(こうてい)”も面倒なやつと手を組んだなァ」

「そんなことは置いといて、さぁ帰ろうか?“(キング)”のダイチ?」

「その呼び名好きじゃねェんだが、帰るか」


二人は帰る。王国から魔族と魔物が共存する国、魔物連邦へ。

赤い髪の男は十死爵(じゅっししゃく)“王”ダイチ

白銀の少女は魔物連邦の王“魔皇”ルピナス


この二人は勇者達の前にまた必ず現れるだろう。その時、何が起こるかは誰も分からない。



「それにしても、あの仮面の勇者、変な加護ついてたね。“()()()()か。面白くなってきた。もしかしたら案外早く出会うかも♡楽しみだなぁ(それまではダイチと遊んでおこうかな〜)」


暇を持て余した魔皇はダイチを横目で見ながら一人微笑む


(やべぇ、俺の“直感”が危険を感じとっている。すっごい帰りたい)


魔皇に微笑まれたダイチは身の危険を感じ身震いをした



魔皇ルピナスとダイチとでは結構、力の差があります。

力の差

ルピナス>>>骸>>ダイチ>>>>>>>>>黒達

ついでに勇者達も入れてみた。

やはり召喚されたばかりだから勇者は弱いです。

もしもルピナスと今戦ったらデコピン1発で敗北決定です。頑張れ!勇者達!

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