1−6: どこまでが文芸か
小説家になろうに限らず、「文学とはこうあるもの」という観念が随分強い気がします。そこで、こんなのを見てもらいましょう。
まず、「ユニファイド・ビー」ですが、あとがきにあるリンク先を覗いてみてください。勝手に「具象小説」と呼んでいます。もっとおもしろい書きかたがあると思いますが、とりあえずでっち上げなので、これで勘弁してください。
つぎに「笑う」を見てください。
さて、見てもらったとして、感想や反応は次の4つが考えられます:
1. ユニファイド・ビー: 文芸ではない、笑う: 文芸ではない。
2. ユニファイド・ビー: 文芸ではない、笑う: 文芸である。
3. ユニファイド・ビー: 文芸である、 笑う: 文芸ではない。
4. ユニファイド・ビー: 文芸である、 笑う: 文芸である。
さて、4つめ以外を選んだ方、それはなぜでしょうか?
もし、いわゆる文章で書かれなければならないという答えもあるかと思います。ですが、それはなぜでしょうか? 文芸はそういう制限のもとで行なわれるものだという答えもあるかもしれません。ですが、それはなぜでしょうか?
仮に文芸とはそういうものだとするなら、どこまでの逸脱が認められるのでしょうか。
すこしの時間でいいので、考えてみてください。