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7.村の物を拾ってみたよ

「いきなり 重い手紙を貰ったぞ。どうするんだこれ?」


(´・ω・`)「別にどうもしないよ。サクッと渡すだけで一発解決さ!(´・ω・`)b」


こうして猛はギルドマスターのサカエに手紙を渡すことになったのでした。


「ナレーション入れるなや!強制イベントになったじゃないか!何かのフラグだったの?」


「俺は先にサイヤさんに会いに行くぞ!名前からして強そうだし!もし良ければ仲間にしてもいいんだよな?」


(´・ω・`)「構わんよ!」


「よっしゃ!ちょっと行ってくる。おッ!右奥に八百屋が見えるぞ!」


猛は急いで八百屋に駆けつけました。しかし八百屋には誰も居ませんでした。


「あれ?おかしいな?こういうのって普通常駐してるよね?何でいないの?すみませーん。サイヤさんいらっしゃいますかー?お邪魔しまーす。」


猛はお店の中に入っていったが誰も居ませんでした。ふと下を見てみるといくつか食べられたリンゴが落ちてました。


「なんだこれ?誰かが食べたのか?」

猛がリンゴの芯を拾った瞬間、後ろから怒鳴り声が響き渡りました。


サイヤ「ゴルァ! 人が留守にしている間に何してくれとんのじゃ!ワレェ!食べたのが3個と、ほかの食べ物もいくつか無くなってるな。しめて5,340ギルになりまーす。」


「え?5,340ギル?ちょっ俺は食べてないです!あとお金はまだ手に入れてない・・」


サイヤ「あ”あ”っ 貴様ぁ!強盗だったか!!!」


サイヤは襲い掛かってきた。



野生のサイヤさんが現れた!


「おい!ちょっまっ何これ? いきなり戦闘?野生のサイヤて何?モンスター扱い?あ!ヤバッ」

猛はお喋りしている。


サイヤの攻撃!


強烈なボディブローから入り数々の連携!最後に吹き飛ばし壁にぶつかったところをカメ○メ波、じゃなかった爆炎魔法を放ち盗人を粉々にした。



~~~~~

気が付くと白い靄の中

(´・ω・`)「猛よ。死んでしまうとは情けない。」


「まてまてまてまてまて! なんで殺されないといけない!状況を説明しろよ!」


(´・ω・`;)「おま、死んでるのになんでそんな偉そうなの? ちょっとは自分で考えた方が成長すると思うよ?」


「お前は黙ってろよ。知ってて八百屋に行かしただろ!」


(´・ω・`;)「し、失礼な!八百屋に行きたいって言ったのは猛じゃないか!」


「ナレーション状況説明して。」


(´・ω・`;)「あ!」


八百屋のサイヤさんが用事でお店を開けている間に不幸にも猛は訪れてしまっていたのでした。猛の前に窃盗犯がリンゴを3個ほど食べつつほかの食べ物もいくつか持ち逃げしたのでした。

サイヤさんが戻ってくると猛がリンゴの芯を持っていたので、食べたと判断し料金を請求。しかし猛が「お金を手に入れていない」と話したのでサイヤさんはお金まで盗もうとしていたのかと判断し強盗を始末することにしたのでした。


「何が始末することに、だ。実際に始末されたわ!#」


「でも今のナレーションからするとほかのお店にも泥棒は入ったのかもしれないな。これ以上はこの村にいない方が良いのかも。俺が疑われる。」


(´・ω・`)「猛よ。一つアドバイスをやろう。手紙を渡すのじゃ」


「フラグ立てたな。てめ! という事は、もうほかのお店にも泥棒は入っていてどのお店に入っても俺は泥棒と間違えられて殺されるのかな?何もしないで村から出ても追いかけられて殺されるパターンなのかな?これ?ん?どうなの?コネルさんよぉ~!」


(´・ω・`;)「そ、そんな、そんなわけないじゃないか~。猛く~ん。君、最近疑り深いよ~」


(´・ω・`;)「そろそろ戻すよー。」


「おい!まだ終わっ・・」


~~~~~


こうして猛はギルドマスターのサカエに手紙を渡すことになったのでした。


「ちっ! ギルドだったな。」


猛は悪態をつきながらギルドに入りました。

中に入ると、ギルドマスターのサカエ、宿屋のサンズ、武器屋のヒャッハ、服屋のサーホ、陶芸家のセンス、八百屋のサイヤ、万屋のビヤクが集会を開いていました。


「あの~すみませーん。さっき村に来たんですがサカエさんはいらっしゃいますか?」


サカエ「おう。私だ!」


「あ、あなたがサカエさんですか。息子のエイ君から手紙を受け取ってまして。あなたに渡すように頼まれました。」


サカエ「? エイから手紙とはどういうことですかな? これがその手紙か?若者よありがとう、早速読ませてもらうよ。」


サカエは手紙を読み始めた。そしていきなり驚きの表情を浮かべ、最後まで読むとフルフルと震えている。顔には青筋が入っており誰が見ても分かる表情になっていた。

そう、怒りだ。


サカエ「あいつめ!とんでもない事をしでかしおったな! 皆さん!申し訳ない。うちのバカ息子が月に一度のこの集会を狙って皆のお店から盗みを働きおった!何たることを!」

サカエは皆に向かって土下座をした。


「どういうことだってばよ?」

俺は首をかしげたが皆は急いで自分のお店に戻った。


手紙にはこう書かれていた。

------------------------------------------

父さん、俺は今から旅に出ようと思います。

色々お世話になりましたが、この村は俺にとっては小さすぎました。

こんな辺鄙な所で俺は自分の一生を無駄にしたくはありません。

けど、父さんがギルドマスターだった事もあって皆が集まってくる時間と

大切にしている品物が全部把握できました。

これは俺にとっては大きなチャンスです。

皆が大切にしている品物を少しの間 拝借するので代わりに謝っててください。

俺はビッグになってまた戻ってきます!それまで待っててください。

母さんにも心配しないでと伝えてください。


エイより

------------------------------------------


!!?あれ?お母さん生きてる感じ?

あの野郎、悲劇のヒーローぶりたかっただけじゃないか。しかもこいつのせいで一回殺されたのかよ!


(´・ω・`)「さすが勇者だな。旅立つ前に大事な物をもって行きよったw」


皆が戻ってきて盗まれた物が把握した。

ギルドからはお金が、宿屋からは布団と調理器具が、武器屋からはオリハルコン系の武器防具が、服屋からはドレスや可愛らしい服が数点、陶芸家からは収納の壺が、八百屋からは野菜数点と能力UPの木の実が、万屋からは薄ーいゴムが盗まれていた。


恐らく陶芸家から壺を盗みこれにドンドン詰め込んでいったと思われた。


ちなみにこの村は一度も魔物に襲われたことはないらしい。

いや、正確には村に入り込んだ敵は全て返り討ちにされていたようだ。人の亡骸はどうやら盗賊だったらしい。

俺も一度殺されたからな。納得した。



余談だが、エイには懸賞金がかけられた。この懸賞金は生かした状態で捕獲、引き渡しをしないと受け取れないらしい。

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