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6.村に入ってみた

猛と作者は始まりの村へと入っていった。


(´・ω・`)「猛ー。向こうに村人Aが居るからここはどういった世界なのか聞いてみようよ。」


「そうだね。未だに魔王と数種類のモンスターしか分からないしこの世界の話を聞いてみよう。」


猛は村人Aに話しかけた。

「やっほ?元気?俺は別の世界からやってきた旅人なんだけどここの世界の事を詳しく教えてくれませんか?」


村人Aは親切丁寧に色々なことを教えてくれた。


ここは最果ての村で少し行くとロウナという町があること。住民は15人。宿屋のサンズ。武器屋のヒャッハ。ギルドマスターのサカエ。服屋のサーホ。陶芸家のセンス。八百屋のサイヤ。万屋のビヤク。その他もろもろだ。村人Aはサカエの息子のエイだった。


このエイという男は結構な苦労人だ。ほんの少し前までは村の住民は30人ほどいたのだそうだ。

どうしてこうなったのか本人の話を回想してみた。



1週間前


突如轟音と共に魔物の大群が押し寄せる!村の周りには魑魅魍魎(ちみもうりょう)悪鬼羅刹(あっきらせつ)その他もろもろだ。


サカエ達家族は驚いた。今までギルドを務めていたがこんなことは一度たりとも起こらなかったからである。

力のある男たちはすぐさまギルドに集結し戦うための武器を取った。女子供にも武器を持たせヒャッハが使い方を説明する。

勿論付け焼刃なのは本人たちも分かっているのだ。それでも、1%でも生存率を上げるためにはこの方法しかなかったのだ。


この防衛も長くは持たず小さき者、か弱きものから先に亡くなっていった。


そして

母「あなた、エイ。助けて・・。もう・体の半分が・動・か・ない・・・。」

魔物の猛攻を受け続ける母、それを必死で助けようと魔物と戦う父と子の姿があった。

母はそのまま魔物の群れの中に引きずられあの言葉を最後に消えていた。


救出しようにも魔物が多く、引き剥がされてしまった。自身の力の無さ。

余りにも無力であった。絶望、焦燥、怒り、悲しみ、全ての負の感情が爆発し、エイは意識を失った。


目を覚ますとエイは宿屋にいた。

誰も何も言わず下をうつむいていた。残ったのは15人だった。

皆半死半生のはずだったのだが全ての者が回復していた。

最後に目を覚ましたのがエイだったのだ。


外に出てみると魔物の死体の山。それとこの村の人たちと思われる亡骸が並べられていた。


仲間たちの墓を作り、魔物を片づけて漸く村の整理がついたころに猛たちが現れたのだそうだ。



猛「いきなり超シリアスな展開だな。3日間の間に何があったの?」


(´・ω・`)「全く閲覧されていなかったので急遽(きゅうきょ)盛り付けてみました。」


猛「俺らのせいで大事な話が台無しなんだが。」


エイ「俺はどうしても母の(かたき)をとりたいんだ。誰がこの村を救ったのか知らないが生きているなら何かの役に立てるはずだ!魔王が魔物を(けしか)けたというなら俺が魔王を倒す!皆には黙って出ていくつもりだ!」


(´・ω・`)「猛より勇者らしいな。それに比べて猛と来たらも~。」


猛「エイよ。真の犯人がここにいるぞ!お前の敵がここに!」


(´・ω・`)「猛よ。エイには私の姿は見えんぞ! ザマァ」


猛「こ、こいつ!」


エイ「何を言ってるのか分からないが、ここで会ったのも何かの縁だ。村のみんなによろしく伝えてくれ。ギルドマスターにこの手紙を、俺の父だ。」


そう言うとエイは旅立っていった。

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