ーモテジョの現実
艶やかな黒髪ロングにカールしたまつ毛。
特に手入れもしていないが生まれながらの透き通った色白肌、華奢で皆が羨むその身体。桃色に染まる頬。
周りの人間達はこう呼んだ。
モテる女。通称「モテジョ。」
高校1年 桜あいみ。
初対面の相手には大抵、偽名かと疑われる。
物心着いたときから、「可愛い、可愛い」ともてはやされていた。
いやそれ以前からであろうと推測が出来る。自分の事ながら赤ちゃんの時の写真を見て思った。
「こんな小さな頃から整った顔立ちってあるものなのだろうか。」
正直なところ、可愛いー!だなんて言われ慣れていた。
お世辞であれ本心であれ、悪意なんて一ミリも見えない微笑みと共に「ありがとう」なんて言えば人間関係に苦はなかった。
彼氏だって途切れた事がなかった。だけど、経験だけは…ない。
何と言っても赤の他人の男に、自分という自分をを差し出せないと思っていたからだ。
きっと人を見下しているところがあるのだと思う。
どんな人間にでも本当の自分を出す事は絶対になかった。
可愛くて育ちの良い女の子を演じていれば人はついてきてくれる。
幼少期の…思い出すだけで胸の奥がキリキリと痛む過去は忘れようと努力した。
けれどふと一人になった瞬間、思い出してしまう鮮明な過去。
過去は過ぎてしまったものだけど、紛れもない現実ーリアルーなのだ。
その事実は残るし、思い出す度に私を確実に深く強く傷つけていく。
今が楽しければそれで良い、そう思ってた。
遊び人だと言われても。
私は「モテジョ。」なのだから。
アイツに出会うまでは……
初!書き始めました!!!
あいみと言います(*・ω・*)
この物語は半ば本当にあった話です。
つまらない話かもしれませんが、
頑張って書くのでよろしくお願いします。