1/1
1『ちょっとそこまで』
目に留めていただいてありがとうございます!
基本ほのぼので書いていきたいと思います。
未熟さいっぱいのお話ですがお付き合いいただければ嬉しいです。
声が聞こえる。
そう思ったのと同時に瞼の裏が真っ白になった。バスに揺られているうちに眠っていたらしい。
さっきの声は夢だったのだろうか。
いつの間にか乗客は私一人になっていた。
歩道にも歩いている人は見受けられない。
膝に置いていた携帯の画面を見ると、着信が何件も入っていた。
確認すると、どれも同一人物からのものだった。予想ができていたことだったので、私はそれに応えることなく携帯の電源を切ってバッグにしまった。
眩しさに目を細めながら窓の外を見ると白い砂浜の先に海が見えた。
荒く高い波が岸に打ち寄せている。
「ここが二人の育った場所かあ……」
そう呟き窓に額をつけ、私はまたゆっくりと瞼を閉じた。
これからゆっくり更新かもですがお付き合いお願いします。