予告編
先日、活動報告に「キャラクター座談会(シティ編)」を掲載しました。
続編について少しだけ触れていますので、よろしければそちらもどうぞ(^^)
丸みを帯びた白磁のティーポット。
砂時計がきっちり落ちるのを確かめて、男はポットの蓋をはずした。
柔らかな湯気が立ち上る。
術で温めた2つのカップに、手早く、だが丁寧に、ポットの中身を注いでいく。
「どうぞ」
ストレーナーから最後の一雫が落ちるのを待って、男はカップの1つを差し出した。
相手は机に置かれた肖像画。
一人暮らしの小さな部屋に、爽やかな香りが満ちている。
静かにカップを傾けた男は、新聞記事を手元に広げた。
「愚か者共の評価などは些事と言わんばかり、優雅に微笑むか……実に、あなたらしい」
何度も読み返したのだろう、シワだらけの新聞紙。
『血税で飲む紅茶は美味い!?最強ババアの素顔に迫る』
その見出しの下、長髪のゴシックドレスに身を包んだ老婆が、カップ片手に微笑んでいる。
――鎖国下でも有名な、隣国の凄腕術師だ。
「もうじき、迎えに行きますよ。あなたの"唯一"の理解者が」
モノクロ写真の中で、カップ片手に微笑む老婆に、男はそっと囁いた。
ご無沙汰しております。
『最強ババアのティータイム』続編、"新たな弟子編"を3月から連載開始予定です。
また開始が近づきましたら、こちらとX、活動報告等でお知らせしてまいります。




