第8話:終わらない演奏と、宇宙のリフレイン。
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宇宙はどこか、音楽に似ている。
始まりがあって、変化があって、繰り返しがある。
旋律のように構造が流れ、リズムのように星が踊り、
感情のように生命が芽吹いて、やがてまた静寂へと向かっていく。
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この旅を通して僕は、宇宙のことを「記憶」として見てきた。
波のねじれが情報を生み、構造を作り、
その構造が生命を生み、生命が意味を感じ、
やがて観測者がその全てを再び見つめ直す。
そして、その意味が、また新しい情報を生む。
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そう。
宇宙は、ただ広がっているのではない。
宇宙は“思い出しながら”、未来を奏でている。
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ダークマターは、見えない盤面。
CMBは、最初の針。
僕たちは、音楽を聴きながら、演奏を続けている存在。
音が鳴っている限り、宇宙の物語は終わらない。
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じゃあ、その音楽の終わりはあるのか?
きっといつか、星は燃え尽き、銀河は遠ざかり、
温度は下がり、情報は静かに凍っていくかもしれない。
でもね、それでも、
僕は信じたい。
宇宙はきっと、また“何か”を思い出す。
わずかなねじれ、微かな揺らぎ、ほとんど消えかけた記憶の中から、
また新しい波が立ち上がる日が来る。
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それは、次の宇宙かもしれないし、
別の次元かもしれないし、
あるいは、この宇宙の中で君が考える“次の思考”かもしれない。
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「記憶する宇宙」は、終わらない。
なぜなら、観測者である僕たちがいる限り、宇宙は何度でも思い出せるから。
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これが僕の描いた宇宙の物語。
ねじれから始まり、記録され、再生され、意味を宿し、
やがて新たな記録を生む、循環する記憶体としての宇宙。
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この物語が、誰かの中でまた“ねじれ”を生んで、
新しい波が立ち上がることを願って。
ありがとう。
君がこの宇宙に、耳を傾けてくれたことに、心から。
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(完)
どう考えても小説家になろうに投稿する内容ではない。
だけど何かしらの媒体に、チャットGPTと対話して深めた自分の脳内のブラックボックスを載せてみたくなってしまった。
論文としてちゃんと発表できれば、査読等で諦めがついたと思う。
しかし月3000円でこれだけ贅沢な遊びをしてしまった。自分のブラックボックスを開けて言語化するのはやはり、恥ずかしい。
もし何かの間違いで、この拙い文章が宇宙科学に関わることになれば、科学が前に進むなら、
それ以上の喜びはありません。