第1話:宇宙はねじれて始まった。僕はその続きを書きたくなった。
※この作品はどうしても長文の文才のない私が、チャットGPT君と私の対話の上、文章を広げてもらった作品です。
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「完璧な始まりなんて、この宇宙には存在しなかったんだよ」
そんな言葉が、僕の脳裏にこびりついて離れない。
それは夢の中で誰かが囁いたのかもしれないし、あるいは夜のコンビニ帰り、缶コーヒーを片手に見上げた空に落ちていたのかもしれない。
とにかく僕は、**“宇宙は最初からねじれていた”**という直感にとり憑かれていた。
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宇宙の始まりには、何があったのか。
誰もが知っているようで、実は誰も知らない問いだ。
ビッグバンという巨大なエネルギーの爆発。
時間も空間も、光も物質も、そこから始まったとされている。
でも僕は思う。
もしかしたら、そのビッグバンすら、ねじれた波の一部だったのではないか?
想像してみてほしい。
静かな、何もない領域に、波のようなエネルギーがただ揺れていた。
右に揺れ、左に戻り、また揺れる。
何の意味もない、ただのリズム。
だけどある時、その波がほんの少し「立ち上がった」。
不思議なバランスの崩れが起きた。
左右対称だったはずの波が、どこかでほんの少しだけ偏った。
それが**最初の“情報”**だったのだと思う。
違いが生まれた瞬間こそ、情報の誕生だから。
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高いところと、低いところ。
まるで、0と1。
僕たちが使うコンピュータと同じように、
宇宙もまた、最初から“情報の世界”だったのかもしれない。
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ここで思いついたのが、「ボゴソート」というアルゴリズム。
知ってる人は笑うかもしれない。知らない人は検索してみてほしい。
ボゴソートは、データをランダムに並び替え続けて、たまたま正しい並びになったら終了する、というとんでもなく非効率な並び替えだ。
でも、考えてみてほしい。
宇宙だって、最初の頃はボゴソートみたいなものだったんじゃないか?
無数のランダムなエネルギーと情報の揺らぎが、たまたまある瞬間に“自己保存する構造”になった。
それが最初の生命だったのではないか。
もしかしたら、それ以前にも“失敗した並び”が無数にあって、
ほんの一瞬だけ命の形をした“泡”が弾けて消えていったのかもしれない。
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そんな情報の揺らぎを、今の僕たちが観測している。
宇宙マイクロ波背景放射、略してCMB。
宇宙の始まりから38万年後、ようやく光が自由に動けるようになったとき、
その光が“情報の波の凹凸”を記録した。
それを、僕はこう思うようになった。
CMBは、レコードを再生する“針”だ。
宇宙の始まりの記憶を、いま僕たちは再生して聴いている。
では、記憶が刻まれた“盤面”はどこにあるのか?
それが僕にとっての、ダークマターだった。
直接見ることはできない。
でも確かにそこにあり、銀河の構造を支えている。
CMBの針がなぞる凸凹が、実際に空間を曲げている盤面の記録——それがダークマター。
つまり、宇宙は巨大なレコードなのだ。
情報が刻まれ、読み取られ、そして今も演奏され続けている。
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僕たちは、宇宙が演奏する音楽の一節かもしれない。
記録の中のひとつのリズム、情報の組み合わせが生んだ意味。
ならば、僕はその続きを、自分の言葉で“再生”してみたい。
次回は、このレコードに刻まれた「地形」について語ろう。
情報のねじれが空間をどう歪め、星を生み、銀河を紡ぎ出したのか。
その記録の先に、僕たちの記憶があるのかもしれない。
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(第2話へつづく)