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87.寝起きのフレンチトースト

朝はパン。

俺はフレンチトーストのために早起きをした。


「浸透魔法〜♪卵液たっぷり美味くな〜れ♪」


南雲の婆さん直伝、浸透魔法を掛ける。

卵をかき混ぜた菜箸を魔法の杖みたいにくるんって回し、焦げにくく美味しくなるようにした魔法だ。

ふわふわの食パンに魔法が掛かり、たまご色になったらOK♪


「よし、たくさん作るぞ〜!!」


まずはふわふわの食パンの耳を包丁で切って作るバージョンとフランスパンを使ってパンの耳を残したままバージョン。

食パンのパンの耳はラスクにしておやつ用。


「んー…まだ時間あるな。ブリオッシュとかクロワッサンでも作るか!甘いのだけじゃ南雲が健康面気にしそうだからサラダと…サンドイッチも用意しよう。あとは買ったパンを適当に皿に盛って…」


今日も学校終わりうろうろお店巡って買い物をしようって昨夜決まったし、その用意も終わらせる。

朝弱いことがそこそこある南雲だけならともかく、マシュはそろそろ起きてくると予想してたんだが…


「……2人とも起きて来ないな。」


どちらかというと運動はあまり…というタイプの2人は昨日かなりはしゃいで動き回っていたので疲れが出たのだろう。





「…やっと起きてきたな?」


「ん゛〜…まだ6時台じゃん…」


「朝バタバタしたくないだろう?」


「6時台をやっと起きてきたって…早起きしすぎだよ、お爺ちゃんじゃん…」


うだうだする南雲とポカーンと口を開けたまま机の上の料理を凝視するマシュを椅子に座らせる。


「……あ、美味しそう。」


「美味しそうじゃなくて美味いんだよ!ほら、食べるぞ!」


「わ、わぁ!食べます!!!」


「うん、食べる。」


何故だか2人とも寝起きだからか幼いがそれぞれきちんといただきますをしてから口にする。


「わ、わぁ…!ふわふわでしっかり味が染みてますね…!」


「こっちのフレンチトーストは外はカリっと、中はしっとりとしてて絶妙だね。次はメープルシロップ掛けよっと。」


「南雲のはブリオッシュフレンチトーストだな。作り終わった後で昨日巣鴨くんと話してる時に鈴鹿さんから教わった料理アプリ見てたんだけどさ、美味そうなのがたくさんあったんだよ!このジャム掛けたやつとかアーモンドやナッツのとか美味しそうじゃね?」


スマホの画面に映るフレンチトーストを見せて強請る。

妖精や精霊は病気になりにくいのは知ってるけど、爺さんの食生活に気を遣っていた南雲は甘味だけのご飯は渋い顔するからな…

画面を見た南雲はチラッとサラダとサンドイッチを見てやっぱりちょっとだけ渋い顔。


「け、健康面が心配ならサプリ系を飲みますか…?」


「そうか!サプリって手があったな!!じゃあエリクサー飲むから!!エリクサー飲むからいいだろ!!な!?」


マシュが横でギョッとした顔をしたけど南雲は首を傾げる。

そうだよな、マシュにとっては貴重で高価だし南雲はそういうの知らないし。

でも今は生クリームたっぷり、フルーツたっぷり、ジャムとアイスのついたパフェみたいなフレンチトーストを南雲達と食べたいんだ。


「えりくさーって何?」


「え、エリクサーっていうのもがっ…「エリクサーっていうのは病気や傷を治してくれる栄養ドリンクだ。しかも副作用は俺らには無い。」


「副作用無いなら良いね。それならたまには食べても良いんじゃない?」


「よっしゃ!!食べようぜ!!」



マシュの口をパンで塞ぎ答えた俺は南雲から許可が出てガッツポーズ。

マシュは口にフランスパンを押し込められて不服そうだがパン屋のフランスパンは美味いのかもぐもぐと食べている。


でもまあ…あっちの知識をどこかでちゃんと教えないといけないよなぁ…と思った俺だったが生クリームといちごジャムを載せたフレンチトーストを食べ後は考えるのをやめ夢中で食べるのだった。

ご覧頂きありがとうございます。

次は桜井視点を予定しています。

キーワードは『エリクサー』


食べたことはないけど半日ずつ片面卵液につけるフレンチトースト、美味しそうですよね(*´꒳`*)


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