80.子カルガモ、レッツダンス!
蜂蜜効果、恐るべし。
普段僕に食べ過ぎって怒られても隠れて舐めていたりするのに、その事が頭に無いのか黙々と3時間目の社会まで授業をこなした桜井は嬉しそうに体操着に着替え始めた。
「…着替えが面倒くさい。」
「南雲、早く着替えて体育館行くぞ!!」
「えぇ…ゆっくり行こうよ。」
「南雲が書いたんだろ?次から真面目に受けなかった授業1回につき1日蜂蜜抜きって。書くだけ書いて自分は真面目に授業しませーんってのは無しな。」
「やたら桜井が見てくるからやる気出ない。」
「仕方ないだろ!めっちゃ良いダンスなんだからさ!!」
「……保育園のお遊戯会みたいって言う癖に。」
桜井に頬っぺたツンツン攻撃されつつ、僕はモソモソと着替え、桜井と体育館へ向かった。
体育館では既にほとんどのクラスメイトが集まっていてすぐに授業開始。
授業始まってすぐにダンスのグループ別に別れ、前回決めた所から踊る事にした。
成長期で急に身長が伸びた学生が多い中、僕のグループは全員160㎝以下で構成された小柄なグループだけど…
僕(157㎝)
小鳥さん(148㎝)
鈴鹿さん(153㎝)
小熊くん(155㎝)
猫屋敷くん(158㎝)
…と実はグループ内では僕は高め。
まあ桜井からはちんまりした子クラブメンバーのお遊戯会とか巣鴨くんからはカルガモの親に着いて行く子カルガモみたいで癒される…とか言われるけども?
僕は!高め!!(ここ重要)
「じゃあまずは前回までのおさらいよ。猫屋敷くん、踊ってくれるかしら。」
「いーよー!あ、でも後半自信無い!」
「大丈夫、サポートするから。じゃあ手拍子と簡単なメロディーライン口遊むから3秒カウント後からよろしくね。」
「おっけー!!」
「じゃあ他のメンバーは踊りの確認と修正すべき箇所があったら全部踊りが終わった後に話し合いましょう。」
「「「「はーい!!」」」」
「じゃあ3.2.1…〜♪」
グループを取り仕切ってくれている鈴鹿さんが前回同様某◯分クッキングの楽譜を床に広げリズムを口遊み、1番踊りが得意な猫屋敷くんがテンポ良くしなやかに動く。
サビと後半は所々各自で動きが違う為、鈴鹿さんが時折手拍子をしながら動きや配置、注意点を説明。
そして前回までで決まっていたダンスを踊り切った猫屋敷くんは呼吸を整えて僕達の元へ戻って来る。
「どうだった!?」
「上手だったよ、猫屋敷くん!!」
「猫屋敷くんのダンス、かっこよかったです!!」
「動きが綺麗だったわ!あ、でも30秒辺りの動きが少しぎこちなかったかも。」
「僕、〜〜♪〜〜♪♪の所足の動きがよく分かんなかった…あと〜〜♪の手って左下右上の後どうなってるの?」
「南雲、小鳥ありがとう!!鈴鹿、やっぱ分かった?なんかあの部分踊りにくいから変更して欲しい。小熊、足の動きは後から一緒にゆっくりやろう。あと手は左下右上やや右下からの上だよ。」
「わあ!ありがとう猫屋敷くん!」
「あのさ…動き通して見て思ったんだけど後半の〜〜〜♪の所、踊れると思う?」
「鈴鹿は踊れるだろうけど小鳥と小熊は無理だな。南雲はギリ踊れる…か?ってくらいだな。」
「じゃあそこも変更ね。あと気になった所や変更した方が良い所はある?」
前半はTouTubeで調べたキュー◯ーとヤサイ◯仲間たちの踊りを参考にして簡単めに、後半は小柄な体を大きく見せる様な動きが多く少し僕達には難しめ。
だけど各々の能力の限界を見極められていて僕はなるべく今の踊りを踊りたいなって思った。
「あとは大丈夫だと思うよ。ひとまず全員で踊ってみようよ。」
不安げな小熊くんの分からなかった場所を確認した後、僕らはじんわり汗をかく程に頑張って踊り切った。
体育終了後、みんなが汗拭きシートとかでさっぱりしているのを見て今日おもちゃとか買うついでに発汗対策グッズも買う事を頭の中に追加する。
桜井は…蜂蜜の香りの汗拭きシートとかかな?
ちなみに動いてご飯食べた僕は睡魔に負け…かけたよね。
ん?桜井?さっき頬杖ついていた手が外れて頭机に打ちつけていたよ。
ご覧頂きありがとうございました!
猫町は某◯分クッキングの曲聞くとTK◯のうた、あの卵かけご飯のうたが頭の中に流れてきますが皆さんはどうでしょうか。
あ、次は桜井視点を予定しています。
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