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69.小さな神様もメイド服



「よ、よう南雲!元気か?服、よく似合ってるぞ!」


「南雲ちゃんとさくらちゃんいらっしゃい。2人とも可愛いわぁ!やっぱりメイド服似合ってるわねぇ…」


「着こなしているね…あぁ、月光と夜光も今日は来ているよ。」


神界に着いて最初に思ったのは神様も機嫌を伺ったりするんだなぁって事。

神様達(大人組)がメイド服姿でそわそわ僕の方をチラチラ見てゆっくりと近づいて来る。

まあ機嫌伺うの慣れて無さすぎてぎこちない。

あと僕は可愛いって言われるのがあまり好きじゃないから反射的にムッてなってしまった。

だから褒め言葉は流してジオの月光様と夜光様が来ているという部分だけ拾う。


「月光様と夜光様!どこにいるんですか!?」


「ぼくはここだよー!!!!」


「え?…ってわっ…!」


キョロキョロしていたら背後から強い衝撃が。

そして黒のゴスロリメイド服を着たジオの後ろから小さな男の子がひょこっと顔を出す。

後ろを振り向くと中華ロリータメイド服を着た小さな男の子が張り付いている。


「私の後ろにいる照れ屋さんが夜光、君の後ろにいる元気はつらつな子が月光だよ。月光、一旦こちらへおいで。」


このまましゃがむと月光様まで巻き込んじゃうので離れてくれてホッとする。

あとミニスカだけど月光様がスカートの中に入らなくて良かったぁ…


「初めまして…月光様、夜光様。僕の名前は南雲柚です。よろしくお願いします。」


年中〜年長さんくらいの2人と目を合わせる為、僕はしゃがんで挨拶をする。


「ぼく!げっこう!!ゆずくん、つきくんってよんで!!」


「…ぼく、やこー。ゆずくん、よるくんってよんでぇ…」


「よろしくね。月くん、夜くん。」


小さな神様2人が手を繋いで僕の元へやって来て僕の手を空いてる方の手でぎゅって握ってくる。

名前を呼ぶと顔がパァァァァァって明るくなるの、超可愛い。


初対面で(間接的とはいえ)メイド服にさせちゃった2人にその事を謝って大きな円形テーブルに並んで座る。

並びは新風、桜井、月くん、僕、夜くん、ジオ、花ちゃんで花ちゃんの隣が新風…って感じ。

ちなみに神様(大人組)の席は僕が指定で四つ葉くんは精霊姿で子ども神様達より小さいからテーブルの上にいる。


「いまからごはんなんでしょ!!」


「ごはん…いらない…」


対極な2人と相手にしなかった事で落ち込む神様(大人組)。

面倒な感じがしたのでご機嫌取りをしないとね。

パッと思いつくのはメイド服とお昼ご飯のミートソースオムライスからあのメイドさんがやってるイメージの強いおまじない、萌え萌えきゅん。

でも僕はしたくないし、萌え萌えきゅんって子ども神様達に見せたくない僕はオムライスを桜井に取り出してもらい、月くんと夜くんにお願いする。


「なんか大人組の神様達が元気無いから2人とも協力してくれないかな?」


「なにするのー?!」


「なにすればいいの…?」


桜井から取り出してもらった棒付き蜂蜜飴を2人に渡し、オムライスの前でくるんと回して「元気になーれ」って言えばいいよって教え込むと2人は仲良く「げんきになーれ!」っておまじないを掛けてくれた。


「じゃあお礼に今持ってる蜂蜜飴はご飯を全部食べ終えたら食べていいよ。ご飯は今渡すね。あ、桜井はオムライス配って。」


「「はーい!」」


「じゃあ2人には僕からね。…美味しくなーれ♪」


僕は2人のお子様ランチに小さなおまじないを掛けて2人の目の前に置く。


「おいしそう!!」


「…ぜんぶたべる。」


蜂蜜飴は小さな皿に置く様に促して代わりにスプーンとフォークを手に持たせると2人とも旗の付いたお子様ランチをキラキラした目で見ていた。


ご覧頂きありがとうございます。


次も南雲視点の予定です。

キーワードは『お代わり』。



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本日短編『執行人の初恋』を投稿しました。

あまり書かない感じの内容と書き方にチャレンジして書いたので読みにくさがあるかもしれませんが良ければどうぞ。

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