表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/102

5.仲良くなる為に



「さて、あとお主の人間としての設定とか諸々を決めてから孫に合わせるとしようかの。」


そう言って婆さんが孫の性格と興味を持ちそうな人物像を書き上げる。

婆さん曰く、孫は動植物や料理が好きで結構マイペース、思ってる事がコロコロ表情に出る嘘をつけない性格の子。

注意点としては可愛いは禁句。本人から呼んでいいよって言われるまでは名前より名字で呼んだ方が良いとのこと。

童顔な顔、やや低めの背丈と声変わりしても高めな声がコンプレックスらしい。

そしてコンプレックスを刺激されつつも興味を持つのはかっこいい顔や低めの声、高めの身長。

勉強嫌いのあの子に勉強教えてあげたら?と言われて勉強や運動も出来るような人間になる予定。

ある程度はバレないように魔法使えばいいし記憶力は良い方だから何とかなるだろう。

頭に入れながらどんな人間になろうか今からワクワクする。


そうして話しながら架空の児童養護施設の設定を作ったり周囲の記憶を弄ったりして爺さんが用意してくれた人形サイズの小さなお家で南雲や他の人にバレないように生活することになった。




その後俺は婆さんの遠い親戚で両親が最近亡くなり児童養護施設に入ることになったので南雲の中学校へ転入してきた…という設定で固まり学校に入る前に婆さんから遠い親戚だと南雲に紹介された。

南雲は愛想良く挨拶してくれたが俺は知っている。

自室に戻った南雲がイケメンは禿げてしまえばいいのに…と呟いていたことを。

なんというか…コンプレックス刺激されてイラついてるんだけど、犬で例えるならよくキャンキャン吠えるポメラニアンみたいな感じ。

だから怖さは全く無くただただ癒し的な感じで可愛いなって思った。

まあ言ったら更に怒るだろうなって思ったから口には出さなかったけど。


仲良くなりたいからなるべく願いは叶えたいけどせっかく拘って人間姿を作り上げた俺は禿げたくなかった。

だから俺は周りを巻き込むことにした。

南雲の担任が醤油顔イケメンだったのでスキンヘッドになる魔法とついでに副担の髪の寂しい小太りの先生がロン毛になる魔法を掛けることにしたのだ。

すぐに効果が出ると騒がれそうだから南雲がイケメンにイラつく度に五センチずつ発動するようにしたので転入したら頭の景色が楽しめるだろう。

南雲と仲良くなりたいから多分1ヶ月もすれば効果は実感できそうである。

担任が禿げあがる前に何とか仲良くなってみせるぞ!!





…とまあ魔法かけて一週間経った頃には担任の頭は砂漠地帯、副担の頭はブロッコリーになっていた。

副担任の髪がまさかのアフロヘアになるとは思わなかったが南雲とは家に遊びに行けるほどに仲良くなれたから良しとしよう。

ちなみにイケメンは禿げればいい発言を南雲は覚えていなかった。

あと如何にバレずに副担任のアフロヘアに物を突き刺せるか俺にコソコソ作戦会議してきたけど俺に被害なかったから問題ないだろう。

俺ほどじゃないけど南雲もイタズラが好きらしい。


南雲がイケメンにイラつかなければ一応髪は伸びるから(俺のせいだけど)いつかはまた生えるかもしれないから希望は捨てずにいて欲しい。

いや、流石に南雲が中学卒業したら担任の先生の髪をサラサラのストレートロングヘアにしてあげようかな。

その時ついでにアフロの副担任の髪もサラサラにしよう。


閲覧ありがとうございます。

次のお話も桜井視点です。

キーワードはメルヘンチック。


名前の由来とかあとがきに書こうかなとも考えましたが登場人物のまとめにて書こうと思います。

予定ではエピソード11か12あたりを予定しています。


…と書いていたのですが昨日4/1時点でどんぶり勘定が全く合わずエピソード11、12では話の都合上無理だと判明しました。すみません。

きっと!いつかは!書きます!(メモがわりに途中までは書いている)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ