44.お朝寝は花畑で
「たくさん食べた後少し散歩して寝るのって最高だと思うんだ。」
「だからって妖精の森着いて早々お昼寝ってのは…」
「まだ午前中だからね、朝寝だよ。お朝寝!」
「赤ちゃんみたいなことを…」
「いいんだよ!ゴールデンウィークなんだし!!」
朝カツカレーをお代わりした僕は桜井と共にスーパーを訪れ、餃子の皮を買ってから転移して来た。
桜井にアトラクション要素とかは要らないから最初の転移のやり方がいいなって言ったら一瞬だったよ。
カツカレー以外にもちょこちょこ食べていたからリバースしない転移がいいなって思ったんだけど桜井的にはつまらん!!との事。
きっとまた次から転移アレンジして遊ぶんだろう。
「外で寝るのか?」
「良い天気だし朝寝にぴったりな場所があれば外がいいかな。」
「なら陽だまり花畑がいいだろうな。こっち来て。」
ズンズン歩く桜井の後ろをついていくと程よい日差しと風、豊かな花畑が広がっている。
「凄い場所だね。」
「この花さ、触れるとほら…フワフワしたのが出てくるんだよ。」
「綿花っぽいけどこっちの方が多分ふわふわサラサラだね。」
「この花、モッフンって言うんだぞ!」
触る度にもこもこ。
綿飴くらいの大きさのもこもこが一度に取れる。
だから暫く触ればたくさんもこもこが集まり、周辺に設置したら一面雲の上にいるみたいだ。
「この上で寝たら最高だろうな…」
「せっかくだからフラワーラビットやハナクマも呼ぼう。もふもふふわふわで温かいぞ!!」
ぴょこんとふわふわ毛玉が飛び出て来た。
モッフンの綿毛と同化していてちょっとびっくりしちゃったよ。
そんなびっくりしたタイミングでのっそのっそハナクマとハナクマの上に乗ったフラワーラビット達がやって来る。
「花の良い香りがする。」
「自然の香りだから嫌な匂いじゃないだろ?」
「うん。ハナクマさんやフラワーラビットさんも香りに個体差あるんだね。」
「感情の起伏によって香りや香りの強さが変化するんだ。匂いがきつい時は近寄らないほうがいいから気を付けろよ。」
「怒ってる時とか?」
「そうだ。怒ってる時と繁殖期だな。普段大人しいこいつらでも力は強いからな。」
「分かった、気をつけるね。」
目の前と真後ろにハナクマがやって来てフラワーラビットに足元を囲まれる。
ふわふわな下位妖精達に頬を擽ぐられ擽ったい。
「ほら、寝るなら早く寝るぞ!」
いつの間にやら妖精姿に戻った桜井に寝るよう促され寝転ぶと当たり前みたいにほっぺたに居座られる。
「めっちゃ邪魔なんだけど。」
「ふわっふわでぷにっぷにのいい寝床だろ。」
綿をかき集めででんと寝転んだ桜井は気にする事なくお腹に綿を置き寝る準備。
片頬だけなんか重く、ならばと隣で横になっていたハナクマさんに抱き付いた。
「んおっ…!?あぁぁぁ〜…」
圧倒的もふもふに押し潰された桜井は花畑に転がり、僕のほっぺは守られたのだった。
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次も南雲視点です。
キーワードは『餃子』。




