94.魔法のイメージ
魔法を使用する上で特に大事になってくるのは魔力量と魔法に対するイメージ力らしい。
僕にとって魔法のイメージって昔おばあちゃん達と見た手品なんだよね。
見てる分には楽しいし、どうなってるんだろう?って興味が惹かれる感じが似てると思うんだ。
ただ…魔法について具体的なイメージが浮かんでいるわけでは無い為、イメージを膨らませる為にってたくさん本を桜井から渡された。
あと今日は魔法に対するイメージを養おうって話になったよ。
ちなみに本は異世界転生の漫画とか魔法学の本とか色々。
…といっても本は息抜き程度の意味で渡したらしい。
慣れるまではイメージを固めないと魔法発動しないし、イメージが甘いと魔力量もかなり消費するみたいだからまずは魔法を見てイメージを膨らませようって話で纏まったんだ。
「次は鉢植え?」
「これに花咲魔法掛けるから。」
「…これってあれだよね、成長促進魔法…?」
「その魔法の花特化版だな。成長スピードや花の色味の調整が細かく出来るから手間を掛けて育てたい場合はこっちがおすすめ。まあ花畑だと面倒だからちゃちゃっと成長促進魔法使いがちだけどな。」
花咲魔法が掛かった小さな植木鉢から芽が出てくるが前に何度か見せてもらった成長促進魔法を掛けて育てたグリーン宝石樹やネモフィラの花畑ほどの成長速度は無い。
ただ花咲魔法で育っている芽は周りがキラキラ良い香りがしていた。
「花咲魔法でちょいちょい弄れば花自体に水魔法とか火魔法とか付与できるぞ。分かりやすいように…ほら。」
「なんか凍ってる…?氷魔法?」
「イメージは前に爺さんが見せてくれた花図鑑に載っていた雨に濡れると透明になる不思議な花、山荷葉。本物は氷細工のように繊細で美しいらしいぞ。」
「…この花は触ったら溶けちゃう?」
「いや?表面が氷魔法で薄透明なだけで触ったくらいじゃ溶けないように調整してるから触って大丈夫だ。南雲が触ると溶ける花を作りたいなら花咲魔法で作れば良いさ。」
「うん、この魔法は覚えたいな。」
「俺も婆さんも種族は違うけど花系だから多分花咲魔法は覚えやすいと思うぞ。いくつか火魔法や水魔法とか見せていくから気になったやつ後で教えて。」
「分かった。」
「んじゃ、ファイヤーボール!アクアヒーリング!サンダーボルト!!」
桜井が3つずつ魔法を僕の前で披露&説明してくれて、たまに月くんと夜くんに絡まれる…を繰り返す。
一応訓練スペースに移動して少し離れた場所で僕は桜井に、月くんと夜くんはジオに教えてもらってるんだけど気になるみたいで気付いたらそばにいるのである。
いっそ一緒にしたら良いのに…って思ったんだけど神様は威力が僕より圧倒的に強いから魔法に慣れるまでは怪我対策として離れて魔法練習するみたい。
「料理に使えそうな魔法も基本が出来てないと食材を台無しにしかねないからな。しっかり魔法イメージを固めろ。イメージ=魔法発動の基盤だからな。」
「うん、風魔法とかメレンゲ作るのに役立ちそうだけど下手したらボウルが遥か彼方へ…なんてなりそうだし、いくつかの過程をイメージして魔法発動した方が良さそうだよね。」
「…まずは花咲魔法辺りがいいんじゃないか?風魔法は攻撃力あったりするから。風魔法とかの攻撃力ある魔法の前に結界魔法を覚えような。」
「じゃあ明日は花咲魔法頑張ってみる。」
「おう!頑張ろうぜ!!あ、ちょっと休憩な。」
「分かった。」
今日は魔法を知る、イメージを作る事に専念して明日から花咲魔法にチャレンジする予定で決まり!
それと少し離れた所で手元に小さなライトボールを浮かべる練習で月くんと夜くんが指先から光のビームを放ち、火花まで出ていたから結界系も早く覚えたいな…
休憩がてら手に取った『異世界転生しちゃった僕は泥魔法で嫌な奴らをやってける 〜ん?あいつらならあの泥沼の中だけど?〜 』に目を通しつつ夜ご飯について思い浮かべていた。
安定のマイペース更新ですがご覧頂きありがとうございます。
次は桜井視点を予定しています。
キーワードは『ルー』




