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第二章「呼び起こされた悪霊」
私たちは彼方此方の阿鼻叫喚を体験し、悪霊が私たちの身体を引き裂こうとしている気配を感じた。怖さに耐えかねたエミリーは、ついに警察に報告した。
警察が来ると、私たちは魔術書や型紙、謎の食品を見せられ“恐喝事件”として逮捕されてしまった。しかし、私たちはそれでも黒魔術の呪いからは逃れられず、魔術的現象はさらに激しさを増していき、私たちの心理状態は最悪の状態に陥っていった。
私たちは、取り憑かれたようなまま、「呼び起こされた悪霊」という深い奈落の中に陥り始めた。