第4話 工業区
帰路に着いたソラツグは作業服に着替え工業区に向かう。これからお世話になる家の作業場に行くのだ。
商業区を通り抜け工業区に入る。
この地域では生活用品や工業品、作業用ロボットなどが生産されている。
オイルやスプレーの独特のにおいが鼻を衝く。
色んな部品が乱雑に積まれていて、整理されてる所とされていない所が極端だ。
俺はその中の一つの工房に入る。
「ミツハシという方はいらっしゃいますかー?」
ソラツグは声を掛ける。奥から返事が返ってきた。
「おー、来たか」
短い髭を生やした中年が出てくる。
「今日からお世話になるソラツグです。宜しくお願いします!」
「ミツハシだ。俺の事は『おやっさん』と呼んでくれて結構だ」
俺は今日からこのミツハシの寮にお厄介になる。月での生活がここから始まるのだ。
ミツハシが聞いてくる。
「ほんとに工房の手伝いをするのか?学生は勉強だけやっててもいいんだぜ?」
「俺が工房の勉強もしたいんです!ぜひ手伝いをさせて下さい!」
おゃっさんは微笑み、
「よーし。じゃあ付いて来い」
奥に案内される。
そこには一台のロボットが設置されていた。
「これが・・・」
「メカニカル・タイタン、通称MTだ」
ドヴェルガー博士が時空間エネルギー抽出ジェネレーターと同時に考案した全長十メートルの機械の巨人、それがメカニカル・タイタンだ。
「触っていいですか?」
「おう」
ソラツグはペタペタと触る。遠くで見ることはあっても、近くで見るのは初めてだ。まして触れた事など一度も無い。
俺は感激に震える。
「今扱っているMTはこの一台だ。今日から俺達でこいつを整備する。宜しくな、メカニック見習い」
「はい!」
「よし、じゃあ作業員の紹介だ。ちょっと来い」
おやっさんは作業員を紹介する。
「まずケイト。ジェネレーター周りを担当している」
「宜しくね。ソラツグ」
「次にハリー。計器、センサーの扱いを担当している」
「宜しくな」
「そしてパーツ交換を担当しているマック」
「期待してるぜ、新人!」
「そして事務を担当してるマーカー」
「宜しく」
「以上がこの工房のメンバーだ。本格的な仕事を覚えてもらうのは明日からだ。頑張れよヒヨッコ!」
「はい!宜しくお願いします!」
よーし!今日から俺もメカニック(見習い)の一員だ!頑張るぞ!
ここまで読んでいただき有り難うございます。
評価とかしていただければやる気とか出ます。




