第1話 プロローグ
西暦2050年、一人の学者がある仮説を提唱した。
その内容は
「量子は一つの宇宙であり量子の数だけ並行宇宙は存在する」
というものだった。
あまりに突拍子もない内容は学会から顰蹙を買い、炎上することもなく一笑に付された。
ここまでは学会ではよくある光景だった。
しかしこの学者はそこで終らなかった。
学者は株投資AIを作成し、1年で世界の投資家ランキング100位にランクインするほどの収入を得た。
その収入を元に別の仮説、
「時空間と時空間の間には無限のエネルギーで溢れている」
(こちらもこちらで笑われたが学者は意に介さず)それを実証するためのジェネレーターの製作に乗り出した。
数々の試行錯誤の上、博士はついに『時空間エネルギー抽出ジェネレーター』を完成させた。
この発明は世界のエネルギー事情に激震をもたらせた。
世界各国の軍事エネルギーバランスを崩壊させ、その上に成り立っていたエネルギー政策の優位性を失わせた。
世界に混乱をもたらせたこの発明とその理論は宇宙産業技術業界にも大きな進歩をもたらせた。
豊富なエネルギーは軌道エレベーターを始めとする宇宙技術の技術革新を促し、宇宙への足掛かりが大幅に縮まった。
そしてジェネレーターの小型化はロボット産業にも大規模な革命を巻き起こした。産業ロボット、軍事ロボットはもとより、ヒューマノイドなどの人型サイズのロボットも革新を果たした。
それらの技術の進歩により時代はついに人類を太陽系の他惑星へと人々を導いた。
そして西暦の時代が終わり、太陽系暦の時代が始まる――
ここまで読んでいただき有り難うございます。
評価とかしていただければやる気とか出ます。




