第6話 入学式
やっと入学式の時間になった。
あれからもあることないことを散々言われ、黙っていただけなのにどんどん俺の評価は下がっていっ
た。
体育館はとても広く、試験の時に区切られていた部屋も今はひとつの部屋で纏まっていた。
ここで行事もできるが外の方が魔法学園の評価は高い。空まで広々と使えるようになっており、外はバリアで覆われているため安全保障もあるのだとか。
そうこうしているうちに、校長先生の話が終わり新入生代表挨拶になった。
呼ばれた名前は予想どうり蓮だった。俺と蓮の実力はほぼ同じと言われていたが、親の権力と金により新入生挨拶は蓮になったとひなが教えてくれた。
まぁ俺は文章を考えることが苦手だからそちらの方がありがたかったのだが、
「皆さんおはようございます。新入生代表、蓮と申します。これからみんなと魔法の技術を高めあっていき、楽しい思い出を沢山作っていきたいと思います。皆さんよろしくお願いします」
そんなよくある挨拶を終わらして、最後にはイケメンスマイルをこれでもかとゆうほど振りまいていた。
その時に黄色い歓声が上がったのはゆうまでもなかろう。
こうして興奮が冷めやらぬうちに、入学式は幕を閉じたのだった。
ゆめと一緒にクラスへ戻っているとあるグループに絡まれた。総勢5人、こいつらはどこかで見たことあるような…
そう思っているとゆめが「どうしたんですか?」と少し不機嫌そうに質問した。
「お前が蓮さんと同レベルの魔法が操れるのか?とてもそうは思えないが。何かズルをしていたのなら今のうちに白状しとけ。さもないとお前を徹底的に叩き潰してやる。」
そう言われたら思い出した。あぁ、こいつは蓮とゆうやつの取り巻きだ、と
そう思い出していたらゆめが
「え?!あらたくんってそんなにすごい魔法を操れたんだ!あ、もしかしなくてもあの3000ポイントをとったもう1人ってあらたくんってことなのかな?!えぇ〜すごい!!」
そんなことを言っていた。俺は戸惑う。え、知らなかったの?めっちゃクラスで言われてたのに気づかなかったんだ。
取り巻き連中たちもゆめに呆気を取られ、こう答える。
「まず知らなかったのが驚きだが、それならば今新と一緒にいたことは許してやる。だからお前も蓮さんの仲間になれ。じゃないとお前も酷い目にあうぞ!」
そう言って脅す取り巻きを見て、俺はゆめがどう出るか見ていた。そしたらゆめは
「え?なんで蓮くんの仲間になるの?とゆーか仲間って何?あらたくんをいじめてるんだったら私が許さないんだから!!」
そう言って俺を守るようにたってくれた。
ゆめは大勢の人に囲まれながらもおれと友達宣言をしてくれ、こっちに振り向き、だから仲良くしてね!と言ってくれた。
俺は「おぉ」と曖昧な返事をしながらもこんな子がいるんだなと思った
そんな状況を見逃すはずがなく、取り巻きたちは蓮をバカにされたと思い真っ赤になって怒っていた。
その中の一人がゆめに手をあげようとしたのだが、俺はそれを俺は見逃さず筋トレの力を出し相手の腕を掴んだ。
「女の子に手は出さねーほうがいいぞ」
そうゆうと手をあげようとした男がゆでダコぐらいになり手を振り払った。
「こんにゃろう!覚えていやがれ!」そんなあるあるな捨て台詞を吐いていき取り巻きたちはいなくなった。
ゆめは「ありがとう」とにっこり笑い、クラスへ歩を進めてゆく。
そしてこれから一大イベントが幕を開ける